交易所/Trading Post
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4つの起動型能力を持つアーティファクト。それぞれタップと1マナに加えて様々なコストを必要とするが、能力が連鎖的に噛み合っており、繰り返し使うことで多様な角度からアドバンテージを獲得できる。
1つ目の能力は、手札からライフへの変換。カード・アドバンテージこそ失うが、繰り返し使える事に加え、カード1枚と1マナで4点回復と変換効率は良い。何らかの手札補充手段と合わせて毎ターン使用できる体勢を整えれば、バーンやビートダウンは悶絶ものだろう。またはカードを捨てられる点に着目すれば、墓地肥やしなどにも使える。
2つ目の能力は、ライフからクリーチャー(ヤギ・トークン)への変換。4つの能力で唯一直接的にカード・アドバンテージを稼げるため、使用機会は多いだろう。トークンは攻撃能力こそ持たないものの、様々な使い道がある。特に、継続的に生け贄を要求するカードを安価に維持できる点は注目に値する。
3つ目の能力は、クリーチャーからアーティファクトへの変換。戦場のカードを失いつつ手札への回収なので、一般的にはテンポ・アドバンテージで損をするものの、チャンプブロッカーや除去を撃たれたクリーチャーをサクって強力なアーティファクトを回収するなど無駄なく運用する事で総合的なアドバンテージの獲得へと繋がる。相性の良いアーティファクトが多数収録されているミラディンの傷跡ブロックとのスタンダード共存期間が短いのは残念な点だろう。
4つ目の能力は、アーティファクトから手札への変換。手札を充実させることは単純に強力である。また、いざとなったら自身を生け贄にできるので、どんな相手にも腐ることがない。柔軟性の確保という点で非常に重要な能力である。
いずれの能力も1つ1つの効果自体は4マナというマナ・コストに比しては小さく、やや悠長ではあるが、適切な運用を繰り返すことで対戦相手と決定的なアドバンテージ差をつけることができることから、構築で採用される可能性は十分に持っている。
- 3つ目の能力は対象をとっているため、アーティファクト・クリーチャーをコストとして生け贄にしてそのまま回収する、ということはできない。対象の決定はコストの支払いよりも前であるためである。