リシャーダの港/Rishadan Port
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マスクス・ブロック構築、スタンダード、エクステンデッドで猛威を振るった凶悪な土地。土地をタップする起動型能力を持つ。
見ただけでは分かりづらく、使われて初めてその強さが分かるカードの典型としてよく挙げられるカードである。土地2つを使って1つをタップするのでは一見効率が悪く見えるのだが、序盤におけるマナ拘束は見かけ以上に大きな影響を及ぼし、特にコントロールや多色デッキに対しては痛烈。
特にスピード勝負のビートダウンが序盤の速度を維持しつつ、対戦相手のマナの量を抑えたり、ダブルシンボルなど色の濃い呪文をプレイできなくさせる目的で使用することで真価を発揮する。それ以外にも下記に述べるように非常に様々な活用をできるが、その上マナ能力も持つということも重要な利点である。
ビートダウンやロック系のデッキでは、メタゲームの関係で外れる場合もあったが、多くの場合4枚採用された。さらに、コントロール系の低速デッキでも、単色デッキならば相手のリシャーダの港に対抗するために投入された。発売当初の評価は低かったが、日本選手権00では大会全体で山/Mountainよりも使用された枚数が多かったという実績もある。単色全盛のウルザ・ブロックの後に登場したため、ますます単色化を促進させた。
- テフェリーの反応/Teferi's Responseやサーボの網/Tsabo's Webなどはあまりにも露骨なこのカードへの対策カードである。開発チームはどうにかしてスタンダードでの禁止を回避しようとしていたというが、その苦労が伺える。
- エターナルでは、一部のマナ拘束系デッキに採用されている程度であり、スタンダードほどの採用率には至っていない。より根本的な土地対策である不毛の大地/Wastelandの存在が大きい。
- 通称「リシャポ」。
2000年7月1日よりマスクス・ブロック構築で禁止カードに指定された。
使用法
- 対戦相手のアップキープに土地を1つタップすることで、メイン・フェイズおよびその後の自分のターンに使えるマナを減らす。リシャーダの港の最も基本的な使い方。
- 多色デッキの色マナを縛り、色拘束の強い呪文を使いづらくする。
- 例えば、ミルストーリーに対して、白マナを縛って神の怒り、青マナを縛って対抗呪文/Counterspellを制限するなど。状況に応じて使い分けられるのも強み。
- その他のマナ拘束手段と併用することで、より強いロックをかける。
- 相手のターンと自分のターンで連続して2回土地をタップすることで、相手の使用できるマナを一気に2つ制限する。もちろん次の相手のターンには土地をタップすることはできないが、他の手段と組み合わせることで、一時的にその効果を高めることに繋がる。
- リバー・ボア/River Boaなどの再生能力を持つクリーチャーを除去しやすくする。
- 相手はリシャーダの港の起動に対応して再生能力を起動することは可能だが、それに対応して火力を撃てば再生の盾を張られる前に除去することが可能となる。この手段は相手の土地が1つしかない場合の話だが、前述した手法を活用すれば2つある場合でも除去できることになる。
- 同様の理由により、変異種/Morphlingの被覆を得る能力にも対処しやすくなる。
- 樹上の村/Treetop Villageなどのクリーチャー化できる土地を無力化する。
- 真鍮の都/City of Brassをタップし続けてダメージを与える。相手が第1ターンに出したりするとそれだけで勝てたりもする。
- 不実/Treacheryをプレイする前にあらかじめ相手の高級市場/High Marketをタップしておくことで、立ち消えを防ぐ。
- 互いにリシャーダの港をデッキに入れている場合、やみくもにアップキープにマナ拘束をかけるという使い方をしていると、相手にリシャーダの港を出された場合に主導権を握られる恐れがある。したがってそれを警戒する場合、あえて相手のアップキープステップには能力をプレイせず、相手がリシャーダの港を出したときにそれをターン終了時にタップするという戦略が有効である。