ワープワールド
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ワープワールド(Warp World)は、ラヴニカ・ブロック屈指の「混沌をもたらす赤のレアカード」、歪んだ世界/Warp Worldを用いたデッキ。すべてのパーマネントを一掃し、ランダムに入れ替える歪んだ世界によって豪快なボードコントロールを行う。
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概要
ソーサリー
各プレイヤーは自分がオーナーであるすべてのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直し、その後自分のライブラリーのカードを上から同じ枚数だけ公開する。各プレイヤーはこれにより公開されたすべてのアーティファクト・カード、クリーチャー・カード、土地カードを戦場に出す。その後、エンチャント・カードについても同様に行う。その後、これにより公開され戦場に出されなかったカードを自分のライブラリーの一番下に望む順番で置く。
マナ・アーティファクトなどでマナ加速すると同時にパーマネントの数を増やしていく。歪んだ世界/Warp Worldによってめくれる枚数は自分がオーナーであるパーマネント数に依存するため、ウッド・エルフ/Wood Elvesのように土地を場に出すパーマネントやトークンを生み出すパーマネントが重要になる。十分な数のパーマネントが確保できたら、歪んだ世界をプレイしてボード・アドバンテージに差をつけ、ゲームをコントロールする。
歪んだ世界が重いためマナ加速は重要だが、何度も場に出しなおす性質上、召喚酔いに影響されるマナ・クリーチャーは適さない。また、パーマネントの数を稼がなければ意味がないため、煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的なマナ加速も望ましくなく、デッキ内の非パーマネント・カードは歪んだ世界しかないことがほとんである。
- エクステンデッドならばより容易に組める。春の鼓動/Heartbeat of Spring、永遠の証人/Eternal Witnessで安定性と速度を高め、余ったマナを山伏の長、熊野/Kumano, Master Yamabushiで使うことができる。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
第10版に歪んだ世界/Warp Worldが再録されたため、時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック環境のスタンダードにも存在する。
クリーチャー — 巨人(Giant) 戦士(Warrior) レインジャー(Ranger)
雲山羊のレインジャーが戦場に出たとき、白の1/1のキスキン(Kithkin)・兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを3体生成する。
あなたがコントロールするアンタップ状態のキスキンを3体タップする:ターン終了時まで、雲山羊のレインジャーは+2/+0の修整を受けるとともに飛行を得る。
土地
秘匿4(この土地が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りを一番下に無作為の順番で置く。)
風立ての高地はタップ状態で戦場に出る。
(T):(白)を加える。
(白),(T):このターン、あなたが3体以上のクリーチャーで攻撃していたなら、あなたはその追放されたカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
瞬速
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーとプレインズウォーカーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを望むように割り振って与える。
歪んだ世界を使い回すための無政府主義者/Anarchistらが再録されなかったため、ラヴニカ・ブロック期のように歪んだ世界を使いまわすことは狙わず、歪んだ世界はCIP能力の再利用とボードコントロールを得るために利用する。
モグの戦争司令官/Mogg War Marshal、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander、雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Rangerのようなトークンを引き連れてくるクリーチャーが多く採用されている。これらは歪んだ世界と高いシナジーを持つだけでなく、秘匿土地の風立ての高地/Windbrisk Heightsの条件を満たすことにも貢献する。
コンボというはっきりとした勝利手段はなくなったが、ビートダウンデッキとしての要素が強くなったことで、歪んだ世界に頼らなくても戦えるようになった。また、歪んだ世界や風立ての高地の存在により、ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteのように普通のビートダウンのような重い強力カードを採用できるようになっている。
- イーブンタイドにてナックラヴィー/Nucklaveeが参入し、歪んだ世界を使い廻すタイプのデッキが顔をのぞかせている。
サンプルレシピ
ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ・ブロックで歪んだ世界/Warp Worldが登場したときに生まれた初期型。赤緑を軸に2,3色で構成され、無政府主義者/Anarchistによって何度も歪んだ世界を使いまわすことを狙う。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
無政府主義者が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるソーサリー・カード1枚を対象とする。あなたは、それをあなたの手札に戻してもよい。
2/2クリーチャー — トロール(Troll) 戦士(Warrior)
狩り立てられたトロールが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青の1/1のフェアリー(Faerie)・クリーチャー・トークンを4体生成する。
(緑):狩り立てられたトロールを再生する。
大量のパーマネントを確保した後に歪んだ世界をプレイすると、大半のライブラリーがめくられるので、無政府主義者を何度も場に出して歪んだ世界を回収し続けることが可能になる。確実に成功させるため、1回目は2枚目の歪んだ世界か無政府主義者を手札に残してから始めることが多い。
何度も使いまわす必要があるため、パーマネントの数が非常に重要になる。そのため、狩り立てられたトロール/Hunted Trollのように対戦相手にトークンを与えるものや、鉄の樹の拳/Fists of Ironwoodのようなカードパワーの低いカードまで採用される。
フィニッシャーには、基本的にはCIP能力を持つパーマネント・カードが採用される。初期型では7回ワープさせることを狙って感電の弧炎/Galvanic Arcが使われた。ライブラリーアウトを狙った道化の王笏/Jester's Scepterや、ダメージ量が大きいボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteなども使われた。
- ショックランドも存在したが、場に出るたびにライフ2点を要求されてはたまったものではないので採用は控えられる。神河ブロックがスタンダードにあった頃は、ペインランドだけで安定しない場合、ショックランドを入れるくらいならとお休みランドが入れられることもあった。
- 一度回り出すとほぼソリティアだが、かのMoMaよりもタチが悪い。歪んだ世界がプレイされるたび、パーマネントを数えさせ、ライブラリーシャッフル、CIP能力処理など、面倒なコトが多いため。
- たまにうまく歪んだ世界が回らずに鉄の樹の拳がついた狩り立てられたトロールで殴り勝ってしまうことも。