大祖始の遺産/Relic of Progenitus
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ひっかき爪/Scrabbling Claws系の墓地対策アーティファクト。
対策カードとしてはマナ・コストと起動コストが軽く、キャントリップが付いているため2枚目以降が無駄にならない点が非常に有用。序盤に出せばそれだけで墓地利用デッキの動きは大きく制限されるし、2つ目の起動型能力は自分の墓地も追放するためタルモゴイフ/Tarmogoyf対策にもなる。
ただし自分も墓地を利用するデッキでは使いづらく、即効性という点ではトーモッドの墓所/Tormod's Cryptや虚空の力線/Leyline of the Voidに劣る。
登場時のスタンダードからかつてのエクステンデッド、モダンやレガシーなど多くの環境で活躍する。虚空の杯/Chalice of the Voidや真髄の針/Pithing Needleを警戒する必要があるため、デッキによってはトーモッドの墓所と使い分けたり、両方とも採用するといった使い方がなされることも多い。また、ほぞであるのが大きく、粗石の魔道士/Trinket Mageからのシルバーバレットに活用されている。ただ、ホロウ・ワンなど効率良く墓地を肥やすことができる上に必ずしも墓地に依存しないデッキとのマッチアップでは2番目の能力を使うタイミングが若干シビア。
パウパーでもコモンには数少ない強力な墓地対策であり、色も選ばないことからあらゆるデッキのサイドボードの定番となっている。このカードの存在に阻まれてトップメタに食い込めないデッキも少なくない。
- アラーラの断片初出時はコモンだったが、Modern Mastersではアンコモンに変更された。
- イラストの中央に大祖始/Progenitusが描かれているのが確認できる[1]。
- アラーラの断片収録版の日本語版プレミアム・カードではカード名が「大始祖の遺産」と印刷されてしまっている。「大祖始の遺産」が正式なカード名である。アラーラの断片の項も参照。
[編集] 関連カード
大祖始の名を冠するカード。カード名を意外と間違えやすいのだが、「始祖」ではなく、「祖始」という造語である。
[編集] ストーリー
大祖始の遺産/Relic of Progenitusはナヤ/Nayaに存在する直立した円盤状の建造物。(大断裂/The Sundering後は)3つの頭を持つ大祖始の姿が彫り込まれ、円盤の中央に埋め込まれた赤い水晶が大祖始の中央の目をなしている。大祖始を神とあがめるエルフ達にとっての聖地(イラスト)。
- 小説『Alara Unbroken』ではニコル・ボーラス/Nicol Bolas の命をうけたマリーシ/Marisiに細工をされ、メイエル/Mayaelに偽の幻視をもたらす媒体として利用されている。
[編集] 参考
- ↑ Forebodings of Progenitus(Internet Archive)(Feature 2009年2月24日)