一巻の終わり/The End
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クリーチャーかプレインズウォーカー1体を追放し、さらに同名カードを手札・ライブラリー・墓地から一掃できるインスタント。ライフが5点以下なら2マナで唱えられる。
撲滅/Eradicateの現代版リメイクといった趣で、対象が広くなったが手札から追放した場合は失われた遺産/Lost Legacyのように補填ドローが生じるようになった。窮地条件によるコスト減少は条件が厳しく、オマケと考えていいだろう。
単体除去として見ると4マナはやや重く積みすぎは躊躇われるが、基本的に除去したカードとそのゲーム中は出会わないので長期戦での安心感が増す。特定のカードに頼ったコンボデッキ、少数のフィニッシャーのみを使うコントロールデッキなどには特に効果てきめんである。大規模な情報アドバンテージを得ることでマスト除去・マストカウンターが見極めやすくなる点も強みで、青を含むデッキでは特に使いやすい。
裏を返すと、長期戦を想定したゲームプランでないと一掃の意味が薄くなりやすいということでもある(→デモコン理論)。自分のデッキが早期決着を狙うものならば、他の除去を使うことも視野に入れたい。また、結局は出たパーマネントへ後から対処しているに過ぎないので、強力なETB持ちなど出た段階で仕事を完了しているものには弱い。
登場時のスタンダードは伝説のクリーチャーが多い環境であり、既に出ている2枚目以降のパーマネントには干渉しないという弱点を補いやすいのが利点。特に黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseは採用率の高さとは裏腹に除去耐性もETBもないので狙い目。出ていないカードを一掃する手段として石の脳/The Stone Brainも存在するので、メタゲームに合わせ使い分けたい。
- カードプレビューではむかしむかし/Once Upon a Timeと対になるカードとして紹介された[1]。めでたしめでたし/Happily Ever Afterがハッピーエンドなら、こちらはバッドエンドということだろう。
- 和訳については賛否両論で、「むかしむかし」と対になっていることが分かりづらいという意見もあれば、「一巻から成る物語が終わる」という語源を鑑みれば適切だという意見もある。