長毛のソクター/Woolly Thoctar
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3色マルチカラーながら、3マナ5/4のデメリットなしという冗談のようなサイズのビースト。破格のスペックで、力と大きさが美徳という、ナヤ/Nayaの特徴を良く表したカードである。
バニラとはいえ、さすがにこのサイズのクリーチャーが(マナ加速経由で)2~3ターン目に現れたら脅威である。
ただし3色になったせいで、序盤積極的に展開したいビートダウンデッキにとっては色マナが揃わずテンポが悪くなる、といったこともあるだろう。多色土地によって強力なマナ基盤を用意しておきたい。
スタンダードではナヤビートダウン、エクステンデッドやレガシーなどでもZooに採用されて活躍している。
- 3色3マナのパワー5は包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerを思わせる(厳密に言えばドランのパワーは0だが)。タフネスの差と黒である点で、火力や恐怖/Terror系除去に対する除去耐性はドランに分があるが、伝説ではないこちらの方が容易に4枚投入できる。Zooの色であるこちらの方が色的にもやや恵まれているか。
- アラーラの断片ゲートウェイのプロモーション・カードとして、Steve Argyleによる新規イラストのこのカードが配布された。
- 約10年後のドミナリアでは、緑単色になり回避能力まで持つ鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Championが登場した。
関連カード
サイクル
アラーラの断片の各断片に存在するアンコモンの友好色3色クリーチャーサイクル。
- ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk
- 塔のガーゴイル/Tower Gargoyle
- 火炎地のオーガ/Fire-Field Ogre
- 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
- 長毛のソクター/Woolly Thoctar
開発秘話
このカードのイラストは開発時に他のカードと交換されたものである。これはナヤ/Nayaの3色バニラ・クリーチャーである獰猛なナカティル/Nacatlの戦士としてデザインが始められたものだが、どんどんサイズが大型化してしまい、ついにはもっとケダモノ染みた別のイラストが必要になった。そこで、灰色熊/Grizzly Bearsの同型再版用に描かれたソクターのイラストと差し替えられることになり、ナカティルのイラストは一時期領土を滅ぼすもの/Realm Razerに転用された後に圧倒する咆哮/Resounding Roarで正式採用された[1]。
参考
- ↑ Topic Explosion(Savor The Flavor 2008年11月12日 Doug Beyer著)