緑青黒コントロール
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緑青黒コントロール(Green-Blue-Black Control)は、緑青黒の3色で組まれるコントロールデッキ。
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[編集] 概要
主に、青黒コントロールに、攻撃手段である緑を足す形で組まれることが多い。他に緑を使う利点としては、アーティファクトやエンチャントなど青黒では対処できないパーマネントに対応できるという利点も挙げられる。また、インベイジョン・ブロックやラヴニカ・ブロックで対抗色の強力な多色カードが多数登場したため、それらを活用する目的でも組まれる。
緑のマナ加速と青のドローを使用できるので、3色の不安定なマナ基盤を安定させることも可能である。
[編集] エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
ローテーションにより世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldやハイドロイド混成体/Hydroid Krasisを失ったことでランプデッキは衰退したものの、コントロールデッキは引き続き存在していた。
基本戦略は青黒コントロールに近い。苦悶の悔恨/Agonizing Remorseなどの手札破壊、中和/Neutralizeや神秘の論争/Mystical Disputeなどの打ち消し、無情な行動/Heartless Actやハグラの噛み殺し/Hagra Maulingなどの単体除去で徹底的に1対1交換を繰り返し、最後は脱出させた自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathで勝負を決める。
ローテーション直後のメタの一角となっていたが、すぐにキーカードのウーロが禁止カードに指定され、大きく弱体化した。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- Red Bull Untapped ドイツ予選 準優勝(参考)
- 使用者:Thoralf Severin
- フォーマット
[編集] ラヴニカのギルド~基本セット2021期
エルドレインの王権で登場した食物関連のカードを採用したデッキが組まれている。
ローテーション直後からフード系デッキが考案されていたが、主流となっていたのは死者の原野/Field of the Deadをキーカードとするスゥルタイ・ゴロス (Sultai Golos) であった。詳細はゴロス・ランプを参照。
死者の原野が禁止カードに指定された後は、シミック・フードの派生デッキとして黒を取り入れたスゥルタイ・フード (Sultai Food) が隆盛した。詳細は食物 (デッキ)を参照。
テーロス還魂記参入後は、自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathの獲得により強化された緑青系ランプデッキの一種として、黒を含むものが登場した。
成長のらせん/Growth Spiralやウーロでマナ加速し、思考消去/Thought Erasureや戦争の犠牲/Casualties of Warで対戦相手の脅威を対処。さらに半真実の神託者、アトリス/Atris, Oracle of Half-Truthsや伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesで手札を補充しつつ墓地を肥やす。最後は脱出させたウーロや世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World、ハイドロイド混成体/Hydroid Krasisで勝負を決める。
基本セット2021参入後には成長のらせんが禁止カードに指定されるも、同時に荒野の再生/Wilderness Reclamationや時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerが禁止されたことで相対的な立ち位置はむしろ向上し、一躍トップメタとなった。ミラーマッチが増えたことから、従来のランプ型に加え、ニッサやハイドロイド混成体といった大振りなアクションを抜いたコントロール型も登場した。
[編集] サンプルリスト
[編集] テーロス還魂記後
- 備考
- グランプリリヨン20 ベスト4(参考)
- 使用者:Alexandre Murgey
- フォーマット
Sultai Ramp [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- テーロス還魂記参入後のリスト。
[編集] イコリア:巨獣の棲処後
- 備考
- プレイヤーズツアー・オンライン2 ベスト8(参考)
- 使用者:Kevin Perez
- フォーマット
Sultai Ramp [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イコリア:巨獣の棲処参入後のリスト。
[編集] 成長のらせん禁止後
Sultai Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 成長のらせん/Growth Spiralなどの禁止後のリスト。大振りなアクションを抜いたコントロール型。
- ミラーマッチを意識し、霊気の疾風/Aether Gustや覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsがメインデッキから採用されている。
[編集] タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
黒緑タッチ青のミッドレンジないしコントロール系のデッキが存在する。
破滅の道/Ruinous Pathや衰滅/Languishなどの黒の除去呪文で盤面をコントロールしつつ、森の代言者/Sylvan Advocate、不屈の追跡者/Tireless Tracker、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetといった中マナ域のクリーチャーを攻防に回して戦う。青のカードとしては主に龍王シルムガル/Dragonlord Silumgarやシルムガルの命令/Silumgar's Commandが採用される。
- 過ぎ去った季節/Seasons Pastを採用したコントロールデッキについては季節コントロールを参照。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリピッツバーグ16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Aleksa Telarov
- フォーマット
Sultai Midrange [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
スゥルタイコントロール(Sultai Control)と呼ばれる黒緑青のコントロールデッキが存在する。
基本的な構成は同環境の青黒コントロールと同じ。大きく異なる点は墓地肥やし要員兼チャンプブロッカーのサテュロスの道探し/Satyr Wayfinderの存在で、時を越えた探索/Dig Through Timeや残忍な切断/Murderous Cutといった探査呪文があちら以上に使いやすくなっている。また、スゥルタイの魔除け/Sultai Charmや荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Waveなどの強力な多色カードを採用できるのも緑を足すメリットと言える。
タルキール覇王譚参入直後は目立った成果を上げることはできなかったが、運命再編から命運の核心/Crux of Fateや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonを獲得したことで、メタの一角に浮上した。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリメンフィス15 優勝 (参考)
- 使用者:Jack Fogle
- フォーマット
Sultai Control [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] テーロス・ブロック構築
ニクスへの旅で疾病の神殿/Temple of Maladyとマナの合流点/Mana Confluenceが登場したことで、緑青黒のミッドレンジないしコントロール系のデッキが組まれるようになった。
同環境に多数存在する、森の女人像/Sylvan Caryatidとクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixを用いた緑系ミッドレンジの1つ。これは2・3色目を青と黒にしたことで、黒の優良除去、予知するスフィンクス/Prognostic Sphinxや荒野の収穫者/Reaper of the Wildsといった対処の難しいクリーチャー、悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaverや荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Waveといった優秀なプレインズウォーカーを採用できるようになっている。
プロツアー「ニクスへの旅」ではChannel Fireballのメンバーらが使用したことで使用率4位となり(参考/翻訳)、Top8に3人を送り込んだ。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- プロツアー「ニクスへの旅」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Josh Utter-Leyton
- フォーマット
BUG Control [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ラヴニカ・ブロック構築
ラヴニカ・ブロック構築での緑青黒コントロールは、シミックの空呑み/Simic Sky Swallowerや骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampireなどの強力なフライヤーを主体にしたデッキ。
除去やカウンターで序盤をしのぎ、遥か見/Farseekや印鑑、バウンスランドなどから大型のフライヤーを高速で展開し勝利する。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- プロツアーチャールストン06 優勝 (参考)
- 使用者:鍛冶友浩 チーム:Kajiharu80
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (13) | |
3 | 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire |
3 | モロイ/Moroii |
3 | シミックの空呑み/Simic Sky Swallower |
4 | 木彫りの女人像/Carven Caryatid |
呪文 (24) | |
2 | 地底街の手中/Clutch of the Undercity |
3 | 化膿/Putrefy |
2 | 複写作成/Mimeofacture |
3 | シミックの印鑑/Simic Signet |
2 | よじれた正義/Twisted Justice |
4 | 虚空粘/Voidslime |
4 | 遥か見/Farseek |
4 | 横揺れの増長/Rolling Spoil |
土地 (23) | |
4 | 森/Forest |
5 | 島/Island |
3 | 沼/Swamp |
4 | 繁殖池/Breeding Pool |
4 | 草むした墓/Overgrown Tomb |
3 | ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm |
サイドボード | |
3 | 最後の喘ぎ/Last Gasp |
4 | 夜の飾り紐/Ribbons of Night |
4 | 拘束+決心/Bound+Determined |
1 | シミックの成長室/Simic Growth Chamber |
2 | 詩神の器/Muse Vessel |
1 | 不同の力線/Leyline of Singularity |
- チーム・ブロック構築のバージョン。そのため一般的な差し戻し/Remandは使用されていない。
[編集] 神河ブロック期
神河ブロック期のスタンダードでは、けちな贈り物/Gifts Ungivenを使用したけちコントロールが登場。
桜族の長老/Sakura-Tribe Elderと木霊の手の内/Kodama's Reachでマナ加速し、けちな贈り物で必要なカードをサーチする。
もとは神河ブロック構築発祥のデッキだが、他にも様々なバリエーションがある。
[編集] インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロック期のスタンダードでは、アポカリプスの強力な対抗色多色カードを活用したデッキが登場。
初期には、魂売り/Spiritmongerをフィニッシャーにしたパーミッションであるカウンターモンガーが活躍。
オデッセイ・ブロック参入後は、サイカトグに破滅的な行為/Pernicious Deedを足したサイカディードも登場した。
[編集] ヒストリック
ヒストリックでは、自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathを中心とするランプ系コントロールの一つとして、黒緑青のものがメタの一角となっている。
基本戦略はラヴニカのギルド~基本セット2021期のスタンダードのスゥルタイ・ランプと同じ。思考囲い/Thoughtseizeや取り除き/Eliminateで対戦相手の脅威を対処しつつ、成長のらせん/Growth Spiralやウーロでマナ加速し、世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldを設置。ニッサでクリーチャー化した土地や脱出させたウーロ、あるいはニッサが生み出す膨大なマナを注ぎ込んだハイドロイド混成体/Hydroid Krasisで勝負を決める。
2020ミシックインビテーショナルでは使用率2位となり[1]、優勝を飾った。
ゼンディカーの夜明け参入後は、ネオストーム、ゴブリン、ジャンド・サクリファイスなど多くのデッキの対策となる鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earthを採用するために白をタッチしたものが登場した。
[編集] サンプルリスト
[編集] アモンケットリマスター後
- 備考
- 2020ミシックインビテーショナル 優勝(参考/参考)
- 使用者:Seth Manfield
- フォーマット
Sultai Midrange [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ゼンディカーの夜明け後
- 備考
- 2020年シーズン・グランドファイナル ヒストリック部門4勝1敗1分(ID1回を含む)(参考/参考)
- 使用者:Gabriel Nassif
- フォーマット
Four-Color Midrange [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゼンディカーの夜明け参入後のタッチ白のタイプ。
[編集] エクステンデッド(未来予知後)
相殺/Counterbalanceと師範の占い独楽/Sensei's Divining Topのソフトロックコンボを利用した相殺コントロールにフィニッシャーとしてタルモゴイフ/Tarmogoyfを使用したCounterTop-Goyfが登場、未来予知後のプロツアーヴァレンシア07を制した。
のちに師範の占い独楽/Sensei's Divining Topがエクステンデッドの禁止カードに指定されるまでメタゲームの一角を担い続けた。
[編集] エクステンデッド(ラヴニカ:ギルドの都後)
ラヴニカ:ギルドの都参入に伴うローテーション後のエクステンデッドでもこの色のコントロールデッキが活躍している。
プロツアーロサンゼルス05では、サイカトグに発掘のギミックを組み込んだ発掘サイカトグが活躍。
また、The Rockに青を足してけちな贈り物/Gifts Ungivenを加えたけちマルカも登場した。
この時期の活躍の要因としては、ラヴニカ・ブロックでのショックランド登場によりマナ基盤の安定性が高まったことも大きい。
[編集] エクステンデッド(デュアルランド期)
デュアルランド時代のエクステンデッドには、破滅的な行為/Pernicious Deedによるボードコントロールを核としたパーミッション系グッドスタッフデッキ、カウンターディードが存在した。
詳細はカウンターディードを参照のこと。
[編集] レガシー
エクステンデッドと同様、相殺コントロールのフィニッシャーにタルモゴイフ/Tarmogoyfを採用したCounterTop-Goyfが活躍している。
ラヴニカへの回帰で相殺の天敵突然の衰微/Abrupt Decayが登場してからは、逆にこれを採用してグッドスタッフ的に纏めた対応力の高いコントロールデッキに変化した。
その中でもカウンターを極限まで減らし、続唱ギミックでカード・アドバンテージを狙うBUG Cascadeが結果を残している。
[編集] 脚注
- ↑ 2020 Mythic Invitational Metagame Breakdown/2020ミシックインビテーショナル メタゲームブレイクダウン(MAGIC.gg 2020年9月9日 Frank Karsten著)