マナ・クリーチャー
提供:MTG Wiki
マナ・クリーチャー(Mana Creature)は、マナを生成することができるクリーチャーのこと。おおよそ、タップでマナを生む起動型能力(マナ能力)を持っているものがこう呼ばれる。
主に1ターン目から戦場に出て2ターン目以降のマナ加速を可能とする、1マナのマナ・クリーチャーが使われる。2マナ以上で使われるのは、次のようなものがある。
- 壁役も務める(除去されにくい) - 根の壁/Wall of Roots、草茂る胸壁/Overgrown Battlement
- 大量のマナを生み出せる - ティタニアの僧侶/Priest of Titania、金属細工師/Metalworker
- 何らかのコンボを構成する、またはシナジーを生み出す - スカージの使い魔/Skirge Familiar、合成ゴーレム/Composite Golem、ミリキン人形/Millikin
- 戦場に出ないクリーチャー - Elvish Spirit Guide、猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
クリーチャーの質が高く、マナ能力・土地操作にも長けた緑のお家芸の1つであり、緑を含む様々なデッキで、デッキタイプや速度を問わずよく投入されている。ほかの色やアーティファクトなどにも存在しないわけではないが、やはり緑のものが質・量ともにもっとも充実している。「2ターン目に3マナが出る恒久的なマナ加速」というのは他の色ではなかなか真似しづらい物である。
- 一方でR&Dはこれが緑の戦略を固定してしまい、1ターン目にマナ・クリーチャーを展開できたゲームと出来ないゲームの差が大きすぎるという事を問題視していた。緑のマナ基盤のバランス調整が行われた結果、マジック・オリジンでエルフの神秘家/Elvish Mysticの代わりに葉光らせ/Leaf Gilderが再録された事で、スタンダード環境から1マナのマナ・クリーチャーは退場した[1][2]。
- その後しばらく1マナのマナ・クリーチャーをスタンダードで見ることはなかったが、ドミナリアでは注目度の高い再録カードが求められていたこともあり、ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesが帰ってくることとなった[3]。
- この決定は無条件でマナを出せるものに限られているようである。壌土のドライアド/Loam Dryadや金のガチョウ/Gilded Gooseなどといった、条件や制限が課せられているカードは時折登場している。
- エルフの得意技のひとつだが、最近は職業ドルイドの共通技能になりつつある。
- マナ・アーティファクトとの最大の違いは、「隙を見て戦闘に参加できる」こと。チャンプブロック要員に回ったり、巨大化/Giant Growthなどの援護を受けて攻撃したりするのも重要な仕事。
- 「見たら焼け」と言われることが多い。マナ・クリーチャーを多用するデッキは、最序盤におけるそれの展開を前提にマナカーブ等のバランスを取っており、序盤に除去されてテンポが崩れると機能不全に陥りやすいため。
- マナ能力持ちではないものの、実質的なマナ加速を行なうクリーチャー(使い魔サイクルや桜族の長老/Sakura-Tribe Elderなど)のことも含めることがある。
- 緑のみに許されたお家芸というわけでもなく、青にもタップにより無色マナを生むクリーチャーの存在が認められている[4]が、多くの場合は大建築家/Grand Architectのように用途が制限される。
主なマナ・クリーチャー
脚注
- ↑ Journey into the Mailbag/一問一答への旅(Latest Developments 2014年4月25日 Sam Stoddard著)
- ↑ A Standard Power Level/スタンダードのパワー・レベル(Latest Developments 2016年2月5日 Sam Stoddard著)
- ↑ Stories from Dominaria, Part 3/『ドミナリア』での話 その3(Making Magic 2018年4月30日 Mark Rosewater著)
- ↑ Which old mana creature is more of a colour pie...(Blogatog 2015年10月22日)