政略/Political Trickery
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単純に使うとアドバンテージを失うことに加え、対戦相手がよほど強力な基本でない土地をコントロールしている場合などでなければ利点がほとんどない。そして登場当初は露天鉱床/Strip Mineを筆頭とする土地破壊デッキのせいで基本でない土地があまり使われない環境であったため、カスレアに分類されるカードであった。
しかしカスレア化の原因だった露天鉱床が制限カードになって土地破壊デッキが衰退すると、カウンターポストが流行りだす。そのキーカードかつ強力な土地であるKjeldoran Outpostの奪い合いによく使用されたため一躍人気レアになった。使用済みで手札に戻る予定のThawing Glaciersを対戦相手に押し付け、カード・アドバンテージの喪失をごまかすことができたのも大きい。
5CGや5CBなどの多色デッキが横行したミラージュ・ブロック~テンペスト・ブロック期のスタンダードでも、よくサイドボードに採用された。対戦相手の多色土地を奪いマナ基盤を崩すと共に、自分のマナ基盤を安定させることができたからだ。こちらでは知られざる楽園/Undiscovered Paradiseを押し付けるか、アドバンテージの喪失を許容して基本土地を押し付けそれ以上にテンポ・アドバンテージを得られる期待が大きかった。
- 時代を飛び越えて神河ブロック以降に亜種が相次いで登場した。秘儀版である変容する境界/Shifting Borders、同じ能力がETBとして誘発するヴィダルケンの策謀者/Vedalken Plotterが作られている。これらは政略と違いアンコモンであり、時代の流れを感じさせる。
- フレイバー・テキストはマジックというゲームをメタフィクションしていると同時に呪文の効果にもマッチしており秀逸。
政治なんてゲームと同じ ――石を動かしたり、動かされたり―― ただ、その石がときどき血を流すの。― 終末を招く者、ショークー