壊死性の傷/Necrotic Wound
提供:MTG Wiki
インスタント
宿根 ― クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-X/-Xの修整を受ける。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい。このターン、そのクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。
墓地のクリーチャー・カードの枚数に応じたマイナス修整を行う黒のインスタント。対象のクリーチャーがこのターンに死亡する場合には代わりに追放できる効果も持つ。
僅か1マナにして破壊不能に対処できる上に墓地利用まで封じられるというのは強力。登場時のスタンダードでは同じ宿根の妨害になるほか、アダントの先兵/Adanto Vanguardや再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix、弧光のフェニックス/Arclight Phoenixなど一線級で活躍するクリーチャーにも対処しうるのは魅力的。
墓地のクリーチャー・カードの数が多ければファッティすら対処できる一方で、墓地にクリーチャー・カードがなければ全く修整を与えられないなどの不安定さが最大の欠点。このためコントロールでは殆どの場合除去として運用することができないし、ビートダウンにおいても能動的に墓地を肥やしていかないと除去として信頼できる数値にはなりづらい。見栄え損ない/Disfigureの存在を考えれば、マナ・コスト相応の働きをしてもらうには墓地のクリーチャー・カードが2枚程度欲しいところである。
リミテッドにおいては互いにクリーチャー主体になりやすい上、相討ちなどで墓地にクリーチャーが溜まりやすいため、ゴルガリはもちろん諜報で墓地肥やしを行えるディミーアにおいてもかなり優秀な除去。構築においてはその不安定さがやはりネックで、やや重いものの確実な追放除去でありライフ回復もできるヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptの後塵を拝することが多い。赤を含むなら溶岩コイル/Lava Coilという選択肢もある。それでも墓地肥やしを得意とするゴルガリミッドレンジが存在するのは追い風であり、実際に上記の厄介なクリーチャーに対応するためサイドボードなどに採用される例が見られる。またその軽さから墓地肥やしの質が高いモダンやエターナルでも通用する可能性はあり、実際にグランプリアトランタ18でTop8に入ったブリッジ・ヴァインに採用された例がある。
- これのマイナス修整によって死亡しなかった場合でも、このターン中に別の要因でそのクリーチャーが死亡すれば、代わりに追放される。墓地のクリーチャー・カードが0枚の場合でも同様であるため、上記フェニックスらに対しては戦闘や他の除去に合わせる形で、追放の副次効果だけを目当てに唱えるという選択肢も考えられる。
- ラヴニカのギルドシーズンのマジック・リーグで、10ゲーム以上プレイしたプレイヤーにはプロモーション・カードが配布される[1]。基本セット2019までとは違い、イラストは収録セットと同一。
参考
- ↑ 『ラヴニカのギルド』のパッケージ、各種プロモなど(Feature 2018年9月4日)