マゴーシのスフィンクス/Sphinx of Magosi
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クリーチャー — スフィンクス(Sphinx)
飛行
(2)(青):カードを1枚引き、その後、マゴーシのスフィンクスの上に+1/+1カウンターを1個置く。
ドローエンジンと+1/+1カウンターによる恒久的な自己強化を併せ持った、スフィンクス。
フィニッシャーとして充分なサイズと回避能力を備えており、インスタント・タイミングで使える起動型能力がシンプルに強力。これが出せる時点で2回分の起動コストが確保できているため、次ターン以降はカードアドバンテージを得ながら速やかにライフを詰めていける。
一方で、除去耐性を持たないのは無視できない欠点。単体除去に対しては自身の能力によってむしろアドバンテージが取れるのだが、最速で唱えた場合はマナが足りずに無防備となってしまうため、万全を期すなら隙を補える打ち消し呪文や余剰マナの準備が必要となる。元々が重量級である上に、そこまで考慮すると額面以上のマナ・コストや一種の追加コストを抱えているのに近く、唱えた時の取り回しの悪さが運用上のネックとしてのしかかる。スタンダードで再録された際は、後述するウェルカムデッキ封入の入門者向けカードとして選ばれた事情からも、構築での使用にはやや物足りないカードパワーと言える。
ゼンディカー・ブロック期のスタンダードには、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorや悪斬の天使/Baneslayer Angelといった、より軽量かつ極めて強力なフィニッシャーが存在したため日の目を見る事はなかった。ウェルカム・デッキ2016とウェルカム・デッキ2017で続けて再録された際も、前者の時期は龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutaiや終止符のスフィンクス/Sphinx of the Final Wordや奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk、後者の時期はスカラベの神/The Scarab Godや原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tideといった有力な候補が入れ替わり立ち代わり登場する環境であるため、やはり同様の採用実績となっている。