原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide
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伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 恐竜(Dinosaur)
この呪文は打ち消されない。
あなたの手札の上限はなくなる。
対戦相手がクリーチャーでない呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
カード3枚を捨てる:原初の潮流、ネザールを追放する。次の終了ステップの開始時に、これをオーナーのコントロール下でタップ状態で戦場に戻す。
青のエルダー・恐竜は打ち消されない多芸なファッティ。手札の上限を撤廃する能力、対戦相手の非クリーチャー呪文に反応してカードを引く誘発型能力、さらに手札3枚を捨てることで自身を一時的に追放する起動型能力の計4つを併せ持つ。
4つの能力は互いにシナジーを形成しており、確実に戦場に降り立ったのち、対戦相手が試みた対応策でハンド・アドバンテージを稼ぎ、自身に対する除去は明滅で回避するというのが理想的な流れ。特に青系コントロールデッキのミラーマッチにおいては強力な決定力を誇る。
一方で、回避能力や除去能力を備えておらず、接死持ちやタッパー、継続的なトークン生成手段、あるいはパワー7以上の巨大クリーチャーを相手取る場合、アタッカーとして活かし切れなくなってしまうのが欠点。構築では十分なボードコントロール力を備えたデッキで使いたい。
スタンダードでは青系のコントロールにおいて、サイドボードへの一枚挿しが見られる。
リミテッドでは、一度戦場に出てしまえば場持ちのいいファッティとして活躍する。7マナとやや重いこと、同セットで遭遇率の高い恐竜ハンター/Dinosaur Hunterには注意したい。
- マナ・コスト、4つの能力――その中に「打ち消されない」、「3つのリソースをコストとする、任意の戦場離脱」、「果敢(に関連した能力)」を含むなど、真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancientとは共通項の多いデザインとなっている。#開発秘話も参照。
- マナを使わずに自身を戦場から離し、別のオブジェクトとして戻ってくることができるため、コストを踏み倒して一時的に戦場に出すようなカードと相性が良い。御霊の復讐/Goryo's Vengeanceや裂け目の突破/Through the Breachから戦場に出ても、手札を捨てれば残り続けることができる。
関連カード
サイクル
イクサランの相克のエルダー・恐竜サイクル。いずれも伝説のクリーチャー。レアの各色に1枚ずつ存在するほか、多色にも神話レアの原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamityが存在する。
- 原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn
- 原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide
- 原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death
- 原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm
- 原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger
イクサランを補完するために、イクサランの相克では主要四大クリーチャー・タイプを強化するカードを収録する必要性があった。その内恐竜について、各陣営ごとに設定された固有色の縛りを曲げる、メガサウルス/Megasaursという巨大恐竜のサイクルが提唱された。陣営を成立させるためのそれに例外を設ける事への懸念や抵抗もあったが、クリエイティブ・チームはそれらをエルダー・恐竜にするというアイデアを返し、議論の末収録の運びとなった(The Arrival of Rivals/『イクサランの相克』の時刻)。
開発秘話
青のエルダー・恐竜のデザインは、まず『水底に潜み現れる水棲恐竜』というフレーバーのため「明滅」が可能であるとし、特別さの表現として、青にとって重要なリソースである手札がコストに設定された。次に、ディスカードコストの助けとしてのドロー能力が求められた。そのトリガーとなるのは対戦相手の唱える非クリーチャー呪文であり、これは果敢の1種色である(=クリーチャーでない呪文を好む)青のカラーパイに合わせたものである。補助的なおまけとして手札の上限撤廃が追加され、さらにもう少し派手にするために、打ち消されない能力が追加された。[1]。
ストーリー
ネザール/Nezahalは、オラーズカ/Orazcaとともに長い眠りについていた古の恐竜の1体。水棲で、長い首と鰭状の四肢を持つ(イラスト)。青マナと、飲み込まれるような海の深みの体現である。[2]。
脚注
- ↑ A Rivals No Other Part 2/他ならぬ『相克』 その2(Making Magic 2018年1月15日 Mark Rosewater著)
- ↑ IXALAN/イクサラン(公式サイト)- 登場記事