Apocalypse Chime
提供:MTG Wiki
アーティファクト
(2),(T),Apocalypse Chimeを生け贄に捧げる:すべてのHomelandsエキスパンションにて印刷された名前を持つトークンでないパーマネントを破壊する。それらは再生できない。
数少ない対エキスパンションカードの1つ。
ホームランドのパーマネントをすべて破壊することが出来るものの、アイスエイジ・ブロック構築でも、当時のスタンダードでも、強力なアイスエイジやアライアンスの板挟みにあったホームランドのカードは殆ど使われることなく、スタンダード落ちしていった。
しかし、「使用可能なエキスパンションから最低5枚づつ入れてデッキを構築」という条件があった当時のスタンダードでは、ホームランド枠の数合わせにサイドボードにこれを1枚という選択も多かった(他の枠には鋸刃の矢/Serrated Arrowsが多く選ばれていた)。
目次 |
関連カード
ストーリー
Apocalypse Chime(終末の鐘)はウルグローサ/Ulgrothaのプレインズウォーカー同士の大戦争を終結に導き、世界を不毛の地へと荒廃させる大破壊を引き起こした円筒の鐘。Tolgath(トルガス)のアーティファクトであり、大戦争中に亡くなった師(master)から、弟子のRavi(ラヴィ)に預けられていた。
ラヴィは大戦争を終わらせるため、トルガスの城塞、玄武岩の尖塔の頂上でこの鐘の能力を発動した。鐘の響きは、別の次元へと通じる裂け目(rift)を切り広げ、ウルグローサのマナを一気に外界へ流出させた。トルガス城塞近くで戦闘していた者たちは鐘の音の直撃を受け、次々と破滅に見舞われた。クリーチャーの肉体は溶け落ち、アーティファクトは粉々に砕け、プレインズウォーカーでさえ萎び灰と化した(アメコミで破壊されているクリーチャーとアーティファクトは、毒吐きナメクジ/Spitting Slugと黒曜石のゴーレム/Obsianus Golem)。裂け目はマナを奪い、ウルグローサ世界を無色の炎で焼き尽くしていった。この大破壊を生き残った者はわずかしかいない。
次元を超えた鐘の残響は多元宇宙に多大な影響をもたらした。ドミナリア/Dominariaに届いた残響は、マダラ帝国/Madara EmpireのTalon Gateにある時の裂け目を広く深く拡大。やがて神河/Kamigawaにまで到達した残響は、その次元の肉体と精神の均衡を乱した結果、現し世と隠り世の境を曖昧にしてしまう。そして、ドミナリアと神河、二つの次元を結ぶ道が形成された。
大破壊から4世紀、第20世代期に完成したフェロッズの封印/Feroz's Banはマナの流出を抑制したものの、Castle Sengir(センギア城)の地下深くに位置する裂け目はマナを吐き出し続けている。
終末の鐘はセンギアの太母/Grandmother Sengirの手中にあり、いつか再びその音を響かせる機会を待っている。
- ウルグローサの裂け目の設定は後に拡張され、時のらせんブロックの根幹を支える「時の裂け目」現象の設定に取り込まれ、神河など別の次元への影響が新規に加えられている。
登場
- Homelands:The Making of a Magic Expansion(Duelist7号の記事)
- Baron Sengir, Immortal Gentleman and Politician(Duelist10号の記事)
- The Royal Bloodline(公式サイトの記事)
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(アメコミ版ホームランド)
- Time Spiral(小説)