Old Fogey
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Summon — 恐竜(Dinosaur)
フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド(Homarid))、雪かぶり平地渡り、側面攻撃、ランページ2
7/7フェイジング、累加アップキープ、エコー、消散、他の恐竜とのバンド、プロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り、側面攻撃、ランページと、妙に古いキーワード能力が並んでいる。さらに、クリーチャー・タイプの恐竜もこれ以前にはアイスエイジに登場したPygmy Allosaurusの1体のみだったマイナー種族である(その1体も今はクリーチャー・タイプがトカゲに変更されてしまった)。
同じアンヒンジドのBlast from the Pastと対をなす「旧世代」のカードで、枠がスカージ以前までの旧枠だったり(タイプ行などが太字なので、正確にはポータルなどに類する)、タイプ行が「恐竜の召喚」(Summon Dinosaur)だったり、更にはイラストレーターの誤植までそのまま。もちろんプレミアム・カードには流星マークまでついている。
2マナで7/7とマナレシオが非常に大きい。しかしフェイジングとエコーと消散と累加アップキープがあるため序盤に出しても制約が大きい。それに、これらの能力が同じカードにあるため処理も面倒である。回避能力はあるものの、雪かぶり平地渡りとプロテクション(ホマリッド)なのでそこまで期待できない。ただコールドスナップの影響で渡りは強化されたと言えるし、側面攻撃とランページを持つため、クリーチャー同士の戦闘ではほぼ無敵である。複数並べた日には、互いのバンドによってさらなる猛威を振るうことだろう。ローウィン・ブロックの多相の登場でプロテクションの適用範囲が大きくなり、バンドを組めるクリーチャーが増えたのも嬉しい(なお、基本セット2010で他の〜とのバンドのルールが変更される以前は、他のOld Fogeyとしか組めなかった)。
永劫の中軸/Eon Hubでアップキープを飛ばすのが最も有力。また、ブラストダーム/Blastoderm同様速攻をつけるのもよい。最後は手綱取り/Grab the Reinsか何かで投げよう。
以下はMark RosewaterによるFAQ(TIWDAWCC)から参考にした、簡単なガイド。
第1ターン | Old Fogeyを唱える。 |
第2ターン | アンタップ・ステップの開始時に、これがフェイズ・アウトする。 |
第3ターン | フェイズ・インする。アップキープに累加アップキープを支払う。前のターンのアップキープより前からコントロールし続けているのでエコーは誘発しない。消散カウンターは残り2。 |
第4ターン | フェイズ・アウトする。 |
第5ターン | フェイズ・インする。累加アップキープを支払う。消散カウンターは残り1。 |
第6ターン | フェイズ・アウトする。 |
第7ターン | フェイズ・インする。累加アップキープを支払う。消散カウンターは無くなる。 |
第8ターン | フェイズ・アウトする。 |
第9ターン | フェイズ・インする。累加アップキープを支払うまでもなく(支払いは可能)、消散のために生け贄に捧げられる。 |
この手順を冷静に見てみると、これが実は普通に強いクリーチャーであることがわかる。2ターン目に唱えれば、4ターン目には7/7+αで殴りかかれる。現在ではエコーを支払う必要がなくなったおかげで、維持のためのマナが激減し、たいした負担でもなくなった。
非公式/非実在カード
Old Fogey (緑)(緑)クリーチャー ― 恐竜(Dinosaur)
フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド)、氷雪平地渡り、側面攻撃、ランページ2
7/7- 現在のルールでは、エコー能力が誘発するタイミングはほぼない。これは基本セット2010発売に伴うルール変更によるものである。それ以前は、フェイズ・アウトはフェイズ・アウト領域に移動するという効果であった。フェイズ・インの際に「ターンの開始時からコントロールしている」状態ではないため、エコー能力が誘発していた。
- 他の〜とのバンドを元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。
- マジックで最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathの7個。
- 当時としては「過去の遺物」であったキーワード能力ばかりなのだが、その後のコールドスナップで累加アップキープが復活、氷雪土地渡りを持つ新しいクリーチャーも現れた。さらに、過去の遺物がテーマの一端である時のらせんブロックでは、側面攻撃と、タイムシフト限定ながらランページが再登場、ホマリッドにも新種が出現した。また、エコーの概念は拡張されてエコー・コストが加わり、消散は消失となって帰ってきた。フェイジングはさすがに登場しなかったが、フェイズ・アウトを利用していたクリーチャーである熱狂のイフリート/Frenetic Efreetがフェイズ・アウトを利用しない熱狂スリヴァー/Frenetic Sliverとしてリメイクされた。バンドに関しても、その代替としてデザインされた(→コーの遊牧民/Nomads en-Kor)ダメージ移し変え能力を持つコー一族の新顔、コーの先導/Outrider en-Korが登場している。
- しかし恐竜の新登場だけはならず、次のローウィン・ブロック登場に伴う2007年9月サブタイプ変更とルール更新により、黒枠から恐竜は完全消滅、Old Fogeyは最後で唯一の恐竜として、銀枠世界で生き続けることになった。
- このおじいさんがフレイバー・テキストで語っているマジック論は素晴らしい。なお、コレクター番号がつけられたのはエクソダスから、タップ・シンボルに至ってはリバイズドからと言う遥か昔。当然、消散よりも登場が早かったりする。
最近のガキときたらやれコレクター番号だ目新しいタップシンボルだ。ブラック・ロータス20枚と疫病ネズミ20枚。これこそが本当のマジックじゃ。
- こんなのが雪かぶりの平地を歩いていたらすぐにばれそうなものだが、氷河期の恐竜でPygmy Allosaurusがいるため、おそらくこの辺をいじったものだと思われる。
- マジックプレイヤーであらせられるようなので、もしかしたら"Plain's Walker"とプレインズウォーカー/Planeswalkerを掛けた洒落なのかもしれない。
- イラストの背後でTime Machineが墜落している。
- 準公式訳の「頑固じいさん」と名前だけ聞くと、恐竜とはすぐに分からない。