伝説の土地
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伝説の土地/Legendary Landは、特殊タイプ「伝説の」を持つ土地の総称。
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解説
伝説性自体がある程度のペナルティ能力であることから性能が高めに設定されやすく、特に色マナをリスクなく生み出せるアンタップインの土地は(基本土地、デュアルランド、ミラディンのアーティファクト・土地を除けば)伝説の土地のみである。そういったカードは基本土地代わりに1枚お守り程度に挿されるケースも多い。
一時期は伝説の土地を作らないという方針もあったが現在は撤回されており、今後も少しずつではあるが増えていくものと思われる。
- 伝説の土地の多くはサイクルを形成しており、サイクルを形成しない伝説の土地は少ない。
- 「ストーリー上で重要な、多元宇宙/Multiverseにひとつしかない場所」でありながら伝説ではない土地も多い。具体的にはアーティファクト・土地、本拠地ランド、迷路の終わり/Maze's Endなどが該当する。
- 伝説の土地渡りを持つカードにLivonya Siloneと最後に訪れしもの、亜楡身/Ayumi, the Last Visitorが存在する。
歴史
伝説のクリーチャー(当時のレジェンド)と同じく、エキスパンションのレジェンドの6枚のカード(ペンデルヘイヴン/Pendelhavenなど)が初出である。
レジェンド以降、メガ・メガサイクルの最初となるミラージュのテフェリーの島/Teferi's Isleまで伝説の土地は登場せず、メガ・メガサイクルが続いていた間も、メガ・メガサイクル以外はウルザズ・サーガのサイクル(トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなど)とラースの果て/Rath's Edgeだけであった。メガ・メガサイクルの終点であるインベイジョンのケルドの死滅都市/Keldon Necropolisを最後にしばらく伝説の土地が登場しない時代が続いていた。
その後、伝説をテーマとする神河ブロックで復活し、コールドスナップや時のらせんブロックにも収録されたものの、クリエイティブ上の問題(後述)もあって、ローウィンからほとんど登場しなくなり、基本セット2014のレジェンド・ルール改定までに登場したカードはワールドウェイクのウギンの目/Eye of Uginだけであった。
基本セット2014のレジェンド・ルール改定により問題を解決したためか、改定直後のテーロスで新たにニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxが登場した。
クリエイティブ上の問題点
伝説の土地には、ルール面とフレイバー面の両方において問題があるとされていた。
ルール面
- レジェンド・ルールの存在。他のパーマネントと違って土地は「コストなしでプレイできる」「デッキの根幹になる」というふたつの性質があるため、対消滅によってゲームの展開やデッキ構築の幅が狭まる影響が相対的に大きい。
フレイバー面
- マジックのゲームは「プレインズウォーカー/Planeswalker同士が魔法で戦う決闘」を模しているが、「土地以外のパーマネントを戦場に出す」のと違い、「土地を戦場に出す(土地のプレイ)」は「土地をどこかから引き抜いて戦っている場所へと持ってきている」わけではなく「馴染みある土地との魔力の繋がりを開いて、土地に眠るマナや能力を引き出している」ということである。よって「同じ土地を2つコントロールしている」というのは「同じ土地とより強い繋がりを得ている」という意味なので、特別な場所を示す土地カードが複数あっても不自然ではない。
- 伝説でない土地の中にも「世界にふたつとない場所」を表現したものは少なくない。上記に挙げた例の他にも、例えば一口に山/Mountainと言っても同じものは2つとないはずである(日本に富士山が2つ以上あるだろうか?)。そんな中、伝説の土地として印刷したものだけを特別扱いするのは整合性を欠く。
その結果、ウギンの目/Eye of Uginのような非常に稀な例外を除いて伝説の土地を作らないことが一度は公式に表明された[2]。しかし基本セット2014発売に伴うレジェンド・ルールの変更によってルール面の問題が改善されたため「再び作る可能性もある」と方針が変更され[3]、実際に直後に発売されたテーロスではニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxが作られた。
脚注
- ↑ The Legends of Time Spiral (Daily MTG、Feature Article、文:Brady Dommermuth、英語)
- ↑ Dragon Along/ドラゴンとともに (Daily MTG、Make Magic、文:Mark Rosewater)
- ↑ Legendary Rule Change/「レジェンド・ルール」の変更 (Daily MTG、Feature Article、文:Sam Stoddard)