シュナイダーポックス
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シュナイダーポックス(Schneider Pox)
Jay Schneiderが考案した悪疫/Poxを主軸とした黒コントロールデッキ。
ソーサリー
各プレイヤーは、自分のライフの端数を切り上げた3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの端数を切り上げた3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。
ミラージュ・ブロック〜テンペスト・ブロック期に活躍。 基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して相手より多くのリソースを展開し、自分のリソースが残る程度に悪疫/Poxをプレイし、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。
アドバンテージを得る手段として、呆然/Stuporなどの手札破壊、悪魔の布告/Diabolic Edictなどの除去、ユーティリティー的な動きをする葬送の魔除け/Funeral Charm、また一部ではマナ・アドバンテージを取るため涙の雨/Rain of Tears、押し寄せる砂/Choking Sandsなどの土地破壊が採用された。
悪疫/Poxはエンチャント、アーティファクトには影響を及ぼさない為、アーティファクトやエンチャントを多用する。
- マナ加速のためにモックス・ダイアモンド/Mox Diamondや炭色のダイアモンド/Charcoal Diamondなどのマナ・アーティファクト。
- ダメージソースとして、持たざる者の檻/Paupers' Cage、煮沸ばさみ/Scalding Tongs、呪われた巻物/Cursed Scroll。
- ロック要素として、罠の橋/Ensnaring Bridge、底なしの奈落/Bottomless Pit、無のブローチ/Null Brooch。
などが採用された。
特に、罠の橋/Ensnaring Bridgeと無のブローチ/Null Broochで相手をロックし、呪われた巻物/Cursed Scrollで攻撃するデッキをエンプティ・ハンドロックと呼ぶ。
また、ダンシング・ノームと組み合わせ、悪疫/Poxのプレイにて低減したライフとクリーチャーのアドバンテージを得るデッキも存在した。
序盤の手札破壊の為、当時のコンボやコントロールなどの低速のデッキに対して有利であった。 除去にも特化している為、当時の5CG、5CB等にも比較的耐性があった。 しかし、序盤にクリーチャーを大量展開する、スーサイドブラックやスライなどには除去が追いつかず、また、悪疫/Poxを打つデッキの定めとして、バーンには非常に脆かった。 そのため鋼のゴーレム/Steel Golemを2〜3枚入れたバージョンもある。
さらに、上記のエンプティ・ハンドロックなど、エンチャントやアーティファクトによるコントロールを主軸に置くデッキの場合、エンチャントやアーティファクトの大量破壊に非常に脆い。
ウルザ・ブロック登場後は、MoMaの台頭により鳴りを潜め、その後第6版に悪疫/Poxが採用されなかったことからスタンダードより完全に姿を消した。
現在は、エターナルでしか見られないが、時のらせんにて小悪疫/Smallpoxが登場。 それにより「8Pox」体制が可能となり、レガシーでは細々と復活してきている。
- デスクラウドの祖先といえるデッキであろう。
- MTG漫画デュエルファイター刃で主人公のライバルが決勝戦で使用したデッキがこれであり、その知名度を一気に高めた。
サンプルレシピ
- 備考
- 世界選手権99 エクステンデッド部門 ベスト8(参考)
- 使用者:Royce Chai
- フォーマット
- エクステンデッドタイプのデッキ。
- ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willを活かすためにウルザのガラクタ/Urza's Baubleが投入されている。