真鍮の都/City of Brass
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マジックの黎明期から存在する、ライフをリソースにして好きな色マナを出せる土地。史上最初の5色地形でもあるが、その利便性のつけとして、マナを出さなくともタップ状態になるだけで1点のダメージを受けてしまう。
とにかく、タップ状態になると痛いので、氷の干渉器/Icy Manipulatorなどの永続的にタップする手段に対して弱点を持つ。とはいえ、ステロイド系のデッキはそんなものに躊躇している暇は無かったため、速攻系の多色デッキではよく使われた。
アジア太平洋選手権97では、香港勢がこれを多用した5色デッキで好成績を残した。金澤尚子曰く「真鍮の都でソープロとテラーと赤ブラストとカウンターが飛んできて、挙句にジンで殴られた」らしい。
関連カード
- アンヒンジドではこれのパロディであるCity of Assが登場した。
主な亜種
ペインランドもこれが基になっているが、ダメージを受ける5色地形という直接的なリメイクは次のようなものがある。
ストーリー
真鍮の都/City of Brassはラバイア/Rabiahの遠い外れのどこかに位置するとされる都市(ワイルドファイア/Wildfireに存在する可能性も挙げられている)。
Princess Fatima(ファティマ王女)が魔術で建造し、母国からラバイアの果てに魔法的手段で転移させた。人間不信の王女は孤独を紛らわすため真鍮人間/Brass Manを作り出し、この都に住まわせた。ジンやイフリートもしばしば訪れるが、それより遥かに多くの真鍮人間が住んでいる。
この都は、絶えず熱気で蜃気楼が揺らめき、気温は周囲の砂漠/Desertよりゆうに20度ほど高い。建造物は全て石材と真鍮で造られていて、日の出から日の入りまで血塗られた黄金のように輝き、日没後でも数時間は熱放射でぼんやりと光っている。近隣の山々でさえ真鍮で覆われていて、夜のうちに山頂に雪が積もることが多々あるものの、日の出から一時間も経たずに融けてしまう。この苛酷な環境で暮らせるクリーチャーは少ない。都で生き残れるものはわずかである。
以上のような状況から苦痛と憤怒の街と称されているにも拘らず、手軽に濃密なマナを生み出すため、魔法を扱う者たちが惹き付けられてくる。だが、この都のマナは熔解した真鍮のごとく熱く燃え、苦痛なしに扱える魔術師はいない。
登場
- The City of Brass(Encyclopedia Dominiaの掌編)
- City of Brass(Encyclopedia Dominiaの見出し語)