赤茶単
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複数[[マナ]]の出る[[土地]]や、大量の[[マナ・アーティファクト]]を高速展開し、[[ミシュラのらせん/Mishra's Helix]]で相手の[[マナ拘束|マナを拘束]]。さらには、[[燎原の火/Wildfire]]で[[戦場]]を[[リセット]]し、[[大型クリーチャー|大型]]の[[欲深きドラゴン/Covetous Dragon]]や[[マスティコア/Masticore]]などを展開して勝負を決める。 | 複数[[マナ]]の出る[[土地]]や、大量の[[マナ・アーティファクト]]を高速展開し、[[ミシュラのらせん/Mishra's Helix]]で相手の[[マナ拘束|マナを拘束]]。さらには、[[燎原の火/Wildfire]]で[[戦場]]を[[リセット]]し、[[大型クリーチャー|大型]]の[[欲深きドラゴン/Covetous Dragon]]や[[マスティコア/Masticore]]などを展開して勝負を決める。 | ||
− | 最短で2[[ターン]]目に欲深きドラゴンが出せるなど、[[マナ加速]]からくる速攻デッキとも取られがちだが、柔軟な[[コントロール (デッキ)|コントロール]] | + | 最短で2[[ターン]]目に欲深きドラゴンが出せるなど、[[マナ加速]]からくる速攻デッキとも取られがちだが、柔軟な[[コントロール (デッキ)|コントロール]]要素を持つ。Kai Budde仕様におけるこの当時のオーソドックスなものは、[[束の間の開口/Temporal Aperture]]が使われていた。 |
− | [[世界選手権99]]当時は、テンペスト・ブロックで隆盛を誇った[[5色デッキ]]からウルザ・ブロック以降の[[単色デッキ]]への移行過渡期であった。そのため、[[5色デッキ]]においては補助でしかない[[アーティファクト]]を主力に据えると言う発想が当時の[[メタ]]にはなく、またトーナメントレベルの[[茶単]]デッキは過去に例がなかったことから、結果として[[地雷]]のような印象を与えることになった。この大会以前には[[カスレア]]扱いされていた[[マスティコア/Masticore]] | + | [[世界選手権99]]当時は、テンペスト・ブロックで隆盛を誇った[[5色デッキ]]からウルザ・ブロック以降の[[単色デッキ]]への移行過渡期であった。そのため、[[5色デッキ]]においては補助でしかない[[アーティファクト]]を主力に据えると言う発想が当時の[[メタ]]にはなく、またトーナメントレベルの[[茶単]]デッキは過去に例がなかったことから、結果として[[地雷]]のような印象を与えることになった。この大会以前には[[カスレア]]扱いされていた[[マスティコア/Masticore]]が、Kaiの優勝と同時に1000円超と高騰したことも、[[アーティファクト]]に対する評価の変化を裏付けるものと言えるだろう。 |
攻撃手段である欲深きドラゴンや[[銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem]]等を止められると、ただのマナが豊富なだけのデッキになってしまうため、[[パーミッション]]が最大の弱点となる。その反面、[[ウィニー]]には強く、[[マナ・アーティファクト]]を使用するので[[ポンザ]]などの[[土地破壊]]に耐性があり、さらに[[色]]の性質上[[黒]]に強い。その点、ある意味で有利不利がはっきり分かれるデッキである。 | 攻撃手段である欲深きドラゴンや[[銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem]]等を止められると、ただのマナが豊富なだけのデッキになってしまうため、[[パーミッション]]が最大の弱点となる。その反面、[[ウィニー]]には強く、[[マナ・アーティファクト]]を使用するので[[ポンザ]]などの[[土地破壊]]に耐性があり、さらに[[色]]の性質上[[黒]]に強い。その点、ある意味で有利不利がはっきり分かれるデッキである。 | ||
− | [[世界選手権99]] | + | [[世界選手権99]]のベスト8の内訳は、この赤茶単の他には[[ストンピィ#ウルザ・ブロック期|ストンピィ]]3人、[[ポンザ]]2人、[[黒コントロール#ウルザ・ブロック期|黒コントロール]]2人。パーミッション勢はことごとく決勝前に姿を消してしまった(おそらくは[[ヘイトレッド]]や[[ストンピィ]]等の[[ウィニー]]勢のため)。この段階でKaiの栄光はほぼ決まったようなものであった。 |
[[テンペスト・ブロック]]退場後も核となる[[ウルザ・ブロック]]は健在であり、しばらく勢力を誇ったが、[[青茶単]]などの[[青単コントロール#ウルザ・ブロック期|パーミッション]]が隆盛し、[[茶単]]デッキとしても[[ティンカー]]([[スーサイドブラウン]])の方が優位になり、この[[デッキタイプ]]は鳴りを潜めた。 | [[テンペスト・ブロック]]退場後も核となる[[ウルザ・ブロック]]は健在であり、しばらく勢力を誇ったが、[[青茶単]]などの[[青単コントロール#ウルザ・ブロック期|パーミッション]]が隆盛し、[[茶単]]デッキとしても[[ティンカー]]([[スーサイドブラウン]])の方が優位になり、この[[デッキタイプ]]は鳴りを潜めた。 | ||
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2010年5月17日 (月) 12:42時点における版
赤茶単 (Artifact Red)は、デッキの大半がアーティファクトである、いわゆる茶単デッキの一種。
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概要
ウルザ・ブロック構築及びウルザ・ブロックを含むスタンダードで使用された。世界選手権99で、Kai Buddeが使用し優勝している。「アーティファクトレッド」とも呼ばれる。
アーティファクト
厳かなモノリスは、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。
(4):厳かなモノリスをアンタップする。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
あなたがアーティファクトを1個もコントロールしていないとき、欲深きドラゴンを生け贄に捧げる。
複数マナの出る土地や、大量のマナ・アーティファクトを高速展開し、ミシュラのらせん/Mishra's Helixで相手のマナを拘束。さらには、燎原の火/Wildfireで戦場をリセットし、大型の欲深きドラゴン/Covetous Dragonやマスティコア/Masticoreなどを展開して勝負を決める。
最短で2ターン目に欲深きドラゴンが出せるなど、マナ加速からくる速攻デッキとも取られがちだが、柔軟なコントロール要素を持つ。Kai Budde仕様におけるこの当時のオーソドックスなものは、束の間の開口/Temporal Apertureが使われていた。
世界選手権99当時は、テンペスト・ブロックで隆盛を誇った5色デッキからウルザ・ブロック以降の単色デッキへの移行過渡期であった。そのため、5色デッキにおいては補助でしかないアーティファクトを主力に据えると言う発想が当時のメタにはなく、またトーナメントレベルの茶単デッキは過去に例がなかったことから、結果として地雷のような印象を与えることになった。この大会以前にはカスレア扱いされていたマスティコア/Masticoreが、Kaiの優勝と同時に1000円超と高騰したことも、アーティファクトに対する評価の変化を裏付けるものと言えるだろう。
攻撃手段である欲深きドラゴンや銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem等を止められると、ただのマナが豊富なだけのデッキになってしまうため、パーミッションが最大の弱点となる。その反面、ウィニーには強く、マナ・アーティファクトを使用するのでポンザなどの土地破壊に耐性があり、さらに色の性質上黒に強い。その点、ある意味で有利不利がはっきり分かれるデッキである。
世界選手権99のベスト8の内訳は、この赤茶単の他にはストンピィ3人、ポンザ2人、黒コントロール2人。パーミッション勢はことごとく決勝前に姿を消してしまった(おそらくはヘイトレッドやストンピィ等のウィニー勢のため)。この段階でKaiの栄光はほぼ決まったようなものであった。
テンペスト・ブロック退場後も核となるウルザ・ブロックは健在であり、しばらく勢力を誇ったが、青茶単などのパーミッションが隆盛し、茶単デッキとしてもティンカー(スーサイドブラウン)の方が優位になり、このデッキタイプは鳴りを潜めた。
- 神の怒り/Wrath of Godやハルマゲドン/Armageddonのために白をタッチするバージョンも存在した。白茶単の項目も参照。
後期型
- 備考
- ラテンアメリカ選手権00 ベスト8 (参考)
- 使用者:Alex Sousa
- フォーマット
- マスクス・ブロック参入後の後期型。
初期型
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (8) | |
4 | 欲深きドラゴン/Covetous Dragon |
3 | マスティコア/Masticore |
1 | 銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem |
インスタント・ソーサリー (4) | |
4 | 燎原の火/Wildfire |
エンチャント・アーティファクト (28) | |
4 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
4 | 通電式キー/Voltaic Key |
4 | 緋色のダイアモンド/Fire Diamond |
4 | 束の間の開口/Temporal Aperture |
4 | 厳かなモノリス/Grim Monolith |
2 | 摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone |
4 | スランの発電機/Thran Dynamo |
2 | ミシュラのらせん/Mishra's Helix |
土地 (20) | |
13 | 山/Mountain |
3 | 古えの墳墓/Ancient Tomb |
4 | 裏切り者の都/City of Traitors |
サイドボード | |
2 | 破壊的脈動/Shattering Pulse |
2 | 荒残/Rack and Ruin |
2 | 沸騰/Boil |
3 | 地震/Earthquake |
4 | 呪文ショック/Spellshock |
1 | ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor |
1 | ミシュラのらせん/Mishra's Helix |
- World Championship Decks 1999で商品化もされている。