セラの天使/Serra Angel

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[[飛行]]と[[警戒]]を持った[[白]]の[[大型クリーチャー]]。[[マジック:ザ・ギャザリング]]初の[[天使]]であり、マジックを象徴する顔となる[[カード]]の1つ。
  
[[]]にしては大型の、[[警戒]]持ち[[飛行]][[クリーチャー]]。警戒を生かすに十分なサイズのため、攻防に大活躍。[[マジック]]創世記に[[白]]の[[フィニッシャー]]として活躍。[[アンコモン]]であり比較的集めやすかったのも魅力の一つだった。
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[[回避能力]]の飛行を備え、警戒を生かすのに十分な4/4という[[サイズ]]があるため、攻防に活躍できる。[[アルファ]]時代から同期であり、飛行の[[]]である[[]]の[[大気の精霊/Air Elemental]]と比べて、明らかに優れている。
  
[[アルファ]]時代から同期の[[大気の精霊/Air Elemental]]と比べて、あきらかに優れた性能。それゆえに[[第5版]]で「強すぎ」として[[基本セット]]落ちを経験する。その後[[第7版]][[レア]]として復活したものの、そのころにはさらに[[コスト・パフォーマンス]]が良いクリーチャーがいくつか生まれており、彼女の出番はだいぶ減ってしまった。第7版の場合は、同時期に[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]がいたことも関係している。そして、[[賛美されし天使/Exalted Angel]]や[[正義の命令/Decree of Justice]]の登場により、[[白コントロール]]などの[[フィニッシャー]]としてもほとんど使われなくなってしまった。さらに[[マジック2010]]では、[[上位互換]]に近い[[悪斬の天使/Baneslayer Angel]]が登場し、[[構築]]での出番はほぼ失ってしまったものの、レアリティが元の[[アンコモン]]に戻ったので、[[リミテッド]]での活躍が期待される。
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==利用==
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マジック初期には白の[[フィニッシャー]]としてもてはやされ、[[グッドスタッフ]]的な[[The Deck]]や[[セラマゲドン]]戦略などで結果を残した。[[アンコモン]]であり比較的集めやすかったのも魅力の1つだった。
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[[第4版]]を最後に一時[[基本セット]]から退場するが[[第7版]]から[[レア]]として復活。ただし、そのころにはさらに[[コスト・パフォーマンス]]が良い[[クリーチャー]]が生まれており、出番はだいぶ減ってしまった。第7版期には[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]がいたことも悪条件であった。その後も、[[賛美されし天使/Exalted Angel]]や[[正義の命令/Decree of Justice]]の登場により、[[白コントロール]]などのフィニッシャーとしてもほとんど使われなかった。
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[[マジック2010]]では、[[カードパワー]]の上回る[[悪斬の天使/Baneslayer Angel]]が同時収録され、[[構築]]での出番はほぼ失ったものの[[稀少度]]が元のアンコモンに戻ったので、[[リミテッド]]で活躍を見せている(→[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/li/47 Defusing Bombs]参照)。また、これは[[Aaron Forsythe]]の想定内であった(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/49 Magic 2010, the New Player, and You]参照)。
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==開発秘話==
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セラの天使開発にはいくつかの逸話がある。
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;女性の戦天使
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:セラの天使が女性の姿なのには訳がある。聖書における天使は性別がないとされるものの男性名がつけられていることから、典型的な戦天使は男性イメージであった。しかし、[[Richard Garfield|リチャード・ガーフィールド]]は既成イメージと異なる女性的な戦う天使を望んだため、マジック初のセットである[[アルファ]]にセラの天使が誕生することになった。北欧神話のヴァルキリーのような女性戦士の影響もあったとされる。(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra]参照)
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;プレイテストカード
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:開発初期は単に「Angel」と名付けられ、テストカードではコミック「Xメン」のスーパーヒーローの1人、エンジェルのイラスト切抜きを代用した。この時点では[[マナ・コスト]]が5WWだったが、すでにサイズは4/4、空を飛び、[[攻撃]]時に[[タップ]]しない(not tapped on the attack)能力を備えていた(→[http://www.wizards.com/MagiC/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/feature/78 テストカード画像のある記事])。
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;「セラ」という名前
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:リチャード・ガーフィールドは当初、タフな女戦士のイメージを強めるため、イラストでは「serrated sword(鋸状の、ギザギザの剣)」を持たせることを思い描いた。[[カード名]]に含まれる「[[セラ/Serra]]」とは、この"serrated"に由来する命名である(製品版で剣がギザギザでないのは、イラストを描いた[[Douglas Shuler]]の聞き漏らしともいわれる)。この名前の由来は、雑誌や公式サイトなどで繰り返し語られている有名な話である。
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:また、セラの天使を「セラ」と略して呼ぶことは定着している。[[ホームランド]]でセラが[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の名前と設定された後でも使い分けられており、[[マジック2010]]現在の公式記事でも「Serra = セラの天使」は珍しくはない。
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==基本セット収録とカードパワー、人気==
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セラの天使は[[アルファ]]から[[第4版]]まで[[基本セット]]の常連であった。高い[[カードパワー]]も相まって人気が高いキャラクターであり、マジックを象徴するカードとしてイラストを用いた関連商品やフィギュアが発売されたり、公式記事でも話題が取り上げられ、[[Rebecca Guay]]のイラストによるコミック版セラの天使の発刊を始めとして、掌編などにも度々登場した。[[ホームランド]]では、この天使の創造主である[[セラ/Serra]]が設定された。
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しかし人気があったものの、[[第5版]]ではカードパワーが問題として取り上げられることになり、「白の能力としてはあまりにも低コスト」「深刻なデザイン上の制約とプレイバランスの問題を発生させる」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。第5版のカードリストを発表した際には、ウィザーズ社に対して猛烈な反発の声が寄せられ、多くのプレイヤーがセラの天使不在を受け入れられなかったという(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra]参照)。
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セラの天使の退場を惜しいと考えていたマジックのブランド部門は、[[第7版]]開発時に[[R&D]]に対して復活を強く要望した。R&Dは初めは躊躇したものの、その頃の[[環境]]の見直しを行った上で、カードパワーの問題はすでにないとして[[再録]]を決定。基本セット常連に再び返り咲いた。(→Que Serra, Serra参照)
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[[2009年]]の日本においては、スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)「ロードオブヴァーミリオンⅡ」に[http://www.famitsu.com/game/news/1226549_1124.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]した。
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==関連カード==
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*[[Serra Angel]] - [[Magic Online Vanguard]]版セラの天使。
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*[[飛行]]と[[警戒]]を持つ白の[[天使]]クリーチャー
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**[[大天使/Archangel]] - [[上位種]]
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**[[Angel of Light]] - [[色拘束]]が軽いが3/3。
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**[[セラの伝令/Herald of Serra]] - [[エコー]]版。
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**[[大天使レイディアント/Radiant, Archangel]] - [[伝説の]]セラの天使。
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**[[むら気な天使/Wayward Angel]] - [[スレッショルド]]付き。
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**[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]] - 多くのキーワード能力を持つ伝説の天使。
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**[[アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie]] - [[氷雪]]。死んだクリーチャーを復活させる。
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**[[セラの報復者/Serra Avenger]] - プレイに条件付き。
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**[[黄昏の番人/Twilight Shepherd]] - [[頑強]]と限定的な[[墓地]]回収能力を持つ。
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**[[迷いし者の番人/Shepherd of the Lost]] - マナ拘束が軽く先制攻撃持ち3/3。
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*警戒を持つ全ての[[カード]] - セラの天使は警戒を持った最初のカードであり、警戒および同系統の能力の祖である。警戒は[[キーワード能力]]化されるまで、R&Dではセラの天使にちなんで'''Serra Ability'''(セラ能力)と呼ばれていた(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr160 A Few Words From R&D]参照)。
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*[[堕天使/Fallen Angel]] - マジック史上2種目の天使で真逆のイメージのカード化。このカードの登場は切り札であった(→Que Serra, Serra参照)。
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*[[セラのスフィンクス/Serra Sphinx]] - [[次元の混乱]]で[[青]]に[[タイムシフト]]したセラの天使。
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*[[Que Serra, Serra]] - アングルード2に収録される予定だったパロディ版カード。
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==ストーリー==
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詳細は[[セラの天使/Serra Angel (ストーリー)]]を参照。
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==その他==
 
*スペイン語版黒枠においてはミスプリントが発生し、絵柄が[[時の精霊/Time Elemental]]になっている。セラメンタルと呼ばれた。(→[[エラーカード]])
 
*スペイン語版黒枠においてはミスプリントが発生し、絵柄が[[時の精霊/Time Elemental]]になっている。セラメンタルと呼ばれた。(→[[エラーカード]])
*愛称は'''ジェニファー'''。[[金澤尚子]]女史が自分の持っていた3枚のセラの天使/Serra Angel(当時は[[リバイズド]])に付けた名前に由来する(他の2枚にも名前が付いていたが、当時から記憶に残らなかった)。[[RPGマガジン]]([[ゲームぎゃざ]]の前身)や[[デュエリスト・ジャパン]]でのマジック紹介マンガで世に広まる。[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter|ヒッピー]]や[[ティム]]などとは異なり、日本でしか通用しない愛称である。
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*愛称は'''ジェニファー'''。[[金澤尚子]]が自分の持っていた3枚のセラの天使/Serra Angel(当時は[[リバイズド]])に付けた名前に由来する(他の2枚にも名前が付いていたが、当時から記憶に残らなかった)。[[RPGマガジン]]([[ゲームぎゃざ]]の前身)や[[デュエリスト・ジャパン]]でのマジック紹介マンガで世に広まる。[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter|ヒッピー]]や[[ティム]]などとは異なり、日本でしか通用しない愛称である。
 
*また、略して'''セラエン'''あるいは'''セラ天'''と呼ばれることもあり、特にセラエンは[[デュエルファイター刃]]の世良円の名前の由来にもなっている。
 
*また、略して'''セラエン'''あるいは'''セラ天'''と呼ばれることもあり、特にセラエンは[[デュエルファイター刃]]の世良円の名前の由来にもなっている。
*名前に含まれる「[[セラ/Serra]]」は、"serrated"(鋸状の、ギザギザの)に由来するという。戦士としての強さを込めて[[Richard Garfield]]自らが命名した(剣がギザギザでないのは、イラストを描いた[[Douglas Shuler]]の聞き漏らしともいわれる)。しかし後にこの名は、慈悲深き[[プレインズウォーカー]]の名前として有名になる。
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*ゲーム誌InQuestは[http://magic.flaminio.com/rarities-fantasy-inquest-as.html ジョークカード]として[[Serra Succubus]](ページ中段中央)を掲載したことがある。
*[http://magic.flaminio.com/rarities-fantasy-inquest-as.html InQuestのジョークカード][[Serra Succubus]](ページ中段中央)なるものが存在する。
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*同じく[[飛行]]と[[警戒]]を持つ[[天使]]クリーチャーには、[[上位種]]の[[大天使/Archangel]]や、サイズが小さい[[セラの報復者/Serra Avenger]]、白シンボルを一つ追加して[[頑強]]と限定墓地回収能力を持った[[黄昏の番人/Twilight Shepherd]]、[[Angel of Light]]、(当時のゲームバランスを考えての)修正版に[[大天使レイディアント/Radiant, Archangel]]などがいる。また、[[アングルード2]]にはこのカードのパロディーである[[Que Serra, Serra]]というカードが収録される予定だった。
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*[[次元の混乱]]にて、[[青]]の[[セラのスフィンクス/Serra Sphinx]]として[[タイムシフト]]。
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*スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)『ロードオブヴァーミリオンⅡ』に[http://www.famitsu.com/game/news/1226549_1124.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]することが決定した。
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==参考==
 
==参考==
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/873 壁紙] ([[第9版]])
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/873 壁紙] ([[第9版]])
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra] ([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]、英語)
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*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra] ([[Mark Rosewater]]がセラの天使にインタビューをする公式記事)
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/cotd/0505 Card of the Day 05/02/2005] ([http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200505.shtml 邦訳])
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/cotd/0505 Card of the Day 05/02/2005] ([http://abomination.jp/empire/Misc/CotD/CD200505.shtml 邦訳])
*[[Serra Angel]] ([[Magic Online Vanguard]])
 
*[[セラ/Serra]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[アンコモン]]
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[[Category:俗称のあるカード|せらのてんし]]
 
[[Category:俗称のあるカード|せらのてんし]]

2009年11月7日 (土) 20:28時点における版


Serra Angel / セラの天使 (3)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)

飛行、警戒

4/4

飛行警戒を持った大型クリーチャーマジック:ザ・ギャザリング初の天使であり、マジックを象徴する顔となるカードの1つ。

回避能力の飛行を備え、警戒を生かすのに十分な4/4というサイズがあるため、攻防に活躍できる。アルファ時代から同期であり、飛行のである大気の精霊/Air Elementalと比べて、明らかに優れている。

利用

マジック初期には白のフィニッシャーとしてもてはやされ、グッドスタッフ的なThe Deckセラマゲドン戦略などで結果を残した。アンコモンであり比較的集めやすかったのも魅力の1つだった。

第4版を最後に一時基本セットから退場するが第7版からレアとして復活。ただし、そのころにはさらにコスト・パフォーマンスが良いクリーチャーが生まれており、出番はだいぶ減ってしまった。第7版期には火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuがいたことも悪条件であった。その後も、賛美されし天使/Exalted Angel正義の命令/Decree of Justiceの登場により、白コントロールなどのフィニッシャーとしてもほとんど使われなかった。

マジック2010では、カードパワーの上回る悪斬の天使/Baneslayer Angelが同時収録され、構築での出番はほぼ失ったものの稀少度が元のアンコモンに戻ったので、リミテッドで活躍を見せている(→Defusing Bombs参照)。また、これはAaron Forsytheの想定内であった(→Magic 2010, the New Player, and You参照)。

開発秘話

セラの天使開発にはいくつかの逸話がある。

女性の戦天使
セラの天使が女性の姿なのには訳がある。聖書における天使は性別がないとされるものの男性名がつけられていることから、典型的な戦天使は男性イメージであった。しかし、リチャード・ガーフィールドは既成イメージと異なる女性的な戦う天使を望んだため、マジック初のセットであるアルファにセラの天使が誕生することになった。北欧神話のヴァルキリーのような女性戦士の影響もあったとされる。(→Que Serra, Serra参照)
プレイテストカード
開発初期は単に「Angel」と名付けられ、テストカードではコミック「Xメン」のスーパーヒーローの1人、エンジェルのイラスト切抜きを代用した。この時点ではマナ・コストが5WWだったが、すでにサイズは4/4、空を飛び、攻撃時にタップしない(not tapped on the attack)能力を備えていた(→テストカード画像のある記事)。
「セラ」という名前
リチャード・ガーフィールドは当初、タフな女戦士のイメージを強めるため、イラストでは「serrated sword(鋸状の、ギザギザの剣)」を持たせることを思い描いた。カード名に含まれる「セラ/Serra」とは、この"serrated"に由来する命名である(製品版で剣がギザギザでないのは、イラストを描いたDouglas Shulerの聞き漏らしともいわれる)。この名前の由来は、雑誌や公式サイトなどで繰り返し語られている有名な話である。
また、セラの天使を「セラ」と略して呼ぶことは定着している。ホームランドでセラがプレインズウォーカー/Planeswalkerの名前と設定された後でも使い分けられており、マジック2010現在の公式記事でも「Serra = セラの天使」は珍しくはない。

基本セット収録とカードパワー、人気

セラの天使はアルファから第4版まで基本セットの常連であった。高いカードパワーも相まって人気が高いキャラクターであり、マジックを象徴するカードとしてイラストを用いた関連商品やフィギュアが発売されたり、公式記事でも話題が取り上げられ、Rebecca Guayのイラストによるコミック版セラの天使の発刊を始めとして、掌編などにも度々登場した。ホームランドでは、この天使の創造主であるセラ/Serraが設定された。

しかし人気があったものの、第5版ではカードパワーが問題として取り上げられることになり、「白の能力としてはあまりにも低コスト」「深刻なデザイン上の制約とプレイバランスの問題を発生させる」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。第5版のカードリストを発表した際には、ウィザーズ社に対して猛烈な反発の声が寄せられ、多くのプレイヤーがセラの天使不在を受け入れられなかったという(→Que Serra, Serra参照)。

セラの天使の退場を惜しいと考えていたマジックのブランド部門は、第7版開発時にR&Dに対して復活を強く要望した。R&Dは初めは躊躇したものの、その頃の環境の見直しを行った上で、カードパワーの問題はすでにないとして再録を決定。基本セット常連に再び返り咲いた。(→Que Serra, Serra参照)

2009年の日本においては、スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)「ロードオブヴァーミリオンⅡ」に使い魔カードとしてゲスト参戦した。

関連カード

  • 警戒を持つ全てのカード - セラの天使は警戒を持った最初のカードであり、警戒および同系統の能力の祖である。警戒はキーワード能力化されるまで、R&Dではセラの天使にちなんでSerra Ability(セラ能力)と呼ばれていた(→A Few Words From R&D参照)。

ストーリー

詳細はセラの天使/Serra Angel (ストーリー)を参照。

その他

参考

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