Zoo
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+ | *使用者の[[斎藤友晴]]は、[[グランプリシンガポール09]]終了後に自身のBlogで詳しいデッキ解説を公開した([http://harurumtg.blog41.fc2.com/blog-entry-30.html NayaZoo特集!])。公開後、[[プロツアー予選]]や[[グランプリ・トライアル]]でのZooの使用率が一気に上昇するほどの影響力があったようだ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkob09/jaday1#3 参考])。 | ||
==レガシー== | ==レガシー== |
2009年5月22日 (金) 15:05時点における版
Zoo(ズー/動物園)とは、緑のクリーチャーと赤の火力をベースに他の色のサポートを加えた多色型のウィニーの総称。
目次 |
概要
大元を辿れば古えのエターナル環境に存在したウィニーデッキまで遡ることのできる、由緒正しいアーキタイプである。
デッキ名は、主力クリーチャーが犬や猿といった動物であることに由来する。
ラヴニカ・ブロック期
ギルドパクトの参入によりThree Deuceがスタンダードおよびラヴニカ・ブロック構築に復帰した。
土地 — 山(Mountain) 森(Forest)
((T):(赤)か(緑)を加える)
踏み鳴らされる地が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしないなら、これはタップ状態で戦場に出る。
旧来からのメインアタッカーである密林の猿人/Kird Apeが第9版で再録され、またギルドパクトでグルールカラーが強化されたことを機にスタンダードで華々しい復活を遂げる。
前述の密林の猿人や、サバンナ・ライオン/Savannah Lions、番狼/Watchwolfといった優秀な軽量クリーチャーを展開しつつ、火力で相手クリーチャーを排除する構成は昔と同じ。
Three Deuce同様非常に色拘束がキツイ為、土地はショックランドが全力投入されており、土地のダメージによりある意味スーサイドっぽくなっている。
タフネス3が比較的多いので、ウィニーの天敵である紅蓮地獄/Pyroclasmに耐性がある。また、サイドボードの古の法の神/Kami of Ancient Lawやブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan等により、アネックス・ワイルドファイアに若干有利である。
しかし、序盤の攻勢を凌がれるともろいので、神の怒り/Wrath of Godやロクソドンの教主/Loxodon Hierarchを擁するよりよい品物などには不利。
神河ブロック落ちにより主力となる今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Kondaを失ったことで徐々にボロスウィニーなどに押され始め、第10版入りで密林の猿人やサバンナ・ライオンを失い消滅した。
スタンダード版
初期型
- 備考
- プロツアーホノルル06 準優勝(参考)
- 使用者:Craig Jones
- フォーマット
後期型
- こちらは時のらせん参入直後のもの。
- 巻物の大魔術師/Magus of the Scroll・獣群の呼び声/Call of the Herdなどが新規戦力として加わっている。
ラヴニカ・ブロック構築版
- 備考
- プロツアーチャールストン06 準優勝(参考)
- 使用者:Willy Edel
- フォーマット
メインデッキ | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (24) | 4 | 大竜巻/Savage Twister | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise | 3 | 類電の反響/Parallectric Feedback |
4 | セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage | 4 | 巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge |
4 | 炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman | 2 | 信仰の足枷/Faith's Fetters |
4 | 喧騒の貧霊/Rumbling Slum | 1 | 痕跡消し/Leave No Trace |
4 | 番狼/Watchwolf | 1 | 照らす光/Bathe in Light |
4 | ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch | ||
呪文 (14) | |||
2 | 照らす光/Bathe in Light | ||
4 | 稲妻のらせん/Lightning Helix | ||
4 | 黒焦げ/Char | ||
2 | 悪魔火/Demonfire | ||
2 | 太陽打ちの槌/Sunforger | ||
土地 (22) | |||
5 | 森/Forest | ||
4 | ボロスの駐屯地/Boros Garrison | ||
1 | セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary | ||
4 | 踏み鳴らされる地/Stomping Ground | ||
4 | 聖なる鋳造所/Sacred Foundry | ||
4 | 寺院の庭/Temple Garden |
- チーム戦+ラヴニカ・ブロック構築のデッキで、太陽打ちの槌/Sunforgerが印象的なレシピ。
- フォーマットの関係上サバンナ・ライオン/Savannah Lionsなどを使用できないため、若干重めの構成になっている。
エクステンデッド
オンスロート期のエクステンデッドでは、「ナヤズー(ナヤZoo、Naya Zoo)」「ナヤバーン(Naya Burn)」と呼ばれる純粋な赤緑白ビートダウン型と、アグロドメインの要素を組み込んだ「ドメイン・ズー(Domain Zoo)」の2種類が存在している。イーオスのレインジャー/Ranger of Eosを加えたものは「レンジャー・ズー(Ranger Zoo)」とも呼ばれる。
ソーサリー
版図 ― クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。部族の炎は、それにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールする土地の中の基本土地タイプの数に等しい。
フェッチランドを駆使し高速でショックランドを掻き集め、強力なウィニークリーチャーで相手のライフを削る。ドメイン・ズーでは部族の炎/Tribal Flames・ガイアの力/Gaea's Mightなどの高効率ダメージ源も用いられる。
ドメイン・ズー型の詳細はアグロドメインを参照。
サンプルレシピ
ナヤバーン [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- ドメイン要素を投入しない純正赤緑白ビートダウンタイプ。
- 使用者の斎藤友晴は、グランプリシンガポール09終了後に自身のBlogで詳しいデッキ解説を公開した(NayaZoo特集!)。公開後、プロツアー予選やグランプリ・トライアルでのZooの使用率が一気に上昇するほどの影響力があったようだ(参考)。
レガシー
その構成は様々だが、緑のクリーチャーと赤の火力を中心に、3色以上で組まれているウィニー系ビートダウンは総じてこう呼ばれる事が多い。構成によっては「動物」がほとんど入らないといった場合もあり、その辺りはフィッシュに通ずるものがある。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*構造的には、黎明期や旧エクステンデッドからの優秀カード群に、近年登場した優秀なクリーチャーを追加して組まれる。
3色目は白か黒が足される事が多い。以下に基本の色、タッチされる色による特徴を記す。
- 緑 - タルモゴイフ/Tarmogoyfを筆頭に、デュアルランドの関係でほぼ2/3であるスカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Eliteなどが主に採用される。突破力を上げる為怨恨/Rancorが投入される事も多い。近年では実質1マナで3/3の野生のナカティル/Wild Nacatlを獲得し、一層の打撃力向上が期待される。
- 赤 - クリーチャーとしては、密林の猿人/Kird Ape、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerが主に採用される。渋面の溶岩使いはタルモゴイフと若干のディスシナジーを形成する為、枚数が抑えられることもある。アーティファクトが幅を利かせているフォーマットであるため、ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooliganの採用も多い。火力は稲妻/Lightning Bolt、Chain Lightningという1マナ3点火力の2枚看板が基本。また、自分も痛いが相手も痛い発展の代価/Price of Progressをメインから採用したスーサイドタイプも見られる。
- 白 - 確実にブロッカーを除去出来る剣を鍬に/Swords to Plowshares、墓地対策であるヨツンの兵卒/Jotun Gruntの採用が主な目的。ヨツンの兵卒はタルモゴイフとの兼ね合いから最近では投入されない事も多いが、どちらも高スペックであることから「どちらかが出ればよい」と考えて両方採用しているタイプもある。また追加のアタッカーとしての今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda、サバンナ・ライオン/Savannah Lionsや、攻守両面に有効なルーンの母/Mother of Runesなどが用いられる。
- 黒 - 息切れを防ぐ為に闇の腹心/Dark Confidantが、手札破壊に思考囲い/Thoughtseizeにクリーチャー除去に燻し/Smother等がそれぞれ追加される。近年では白より黒を3色目とするタイプが多くなっているが、野生のナカティルの登場でタッチする色は好みによってまちまちといったところ。場合によっては4色以上の構成をとる場合もある。
- マルチカラー - クリーチャーはシンプルかつ優秀な番狼/Watchwolfや運命の大立者/Figure of Destinyが用いられる。また少々重いが色の合う長毛のソクター/Woolly Thoctarや炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman、コントロール力向上の為にガドック・ティーグ/Gaddock Teegなども採用される。火力にはダメージレースを有利にする稲妻のらせん/Lightning Helixが多く用いられる。
また、デュアルランドとフェッチランドを多用する為、ガイアの力/Gaea's Mightや部族の炎/Tribal Flamesを投入したDomain Zooの構成を取るものも少数存在する。ただし、エクステンデッドと違い強烈な特殊地形対策が多数存在する為、主流には至っていない。
サンプルレシピ1(~神河救済)
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (21) | |
3 | ブラストダーム/Blastoderm |
3 | ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire |
2 | 今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda |
4 | 密林の猿人/Kird Ape |
2 | サバンナ・ライオン/Savannah Lions |
3 | トロールの苦行者/Troll Ascetic |
4 | 熊人間/Werebear |
呪文 (19) | |
2 | ハルマゲドン/Armageddon |
2 | 火+氷/Fire+Ice |
2 | 火葬/Incinerate |
3 | 等時の王笏/Isochron Scepter |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | 剣を鍬に/Swords to Plowshares |
2 | 税収/Tithe |
土地 (20) | |
4 | Plateau |
4 | Savannah |
4 | 吹きさらしの荒野/Windswept Heath |
4 | Taiga |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
サイドボード | |
1 | ハルマゲドン/Armageddon |
4 | 解呪/Disenchant |
1 | ガイアの祝福/Gaea's Blessing |
2 | ルーンの母/Mother of Runes |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | 赤霊破/Red Elemental Blast |
- レガシー開始期の、赤緑白のデッキ。
- 熊人間/Werebearの採用により、ブラストダーム/Blastodermやトロールの苦行者/Troll Asceticといった、古くからのステロイドのように少々重めのクリーチャーを用いている。
- 等時の王笏/Isochron Scepterに火力を刻印することで息切れを防ぐ構成になっている。
サンプルレシピ2(~コンフラックス)
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (15) | |
3 | 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer |
4 | 密林の猿人/Kird Ape |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
4 | 野生のナカティル/Wild Nacatl |
呪文 (23) | |
4 | Chain Lightning |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | マグマの噴流/Magma Jet |
4 | 発展の代価/Price of Progress |
3 | 裂け目の稲妻/Rift Bolt |
3 | 火炎破/Fireblast |
1 | 稲妻のらせん/Lightning Helix |
土地 (22) | |
3 | 不毛の大地/Wasteland |
2 | Plateau |
3 | Taiga |
3 | 吹きさらしの荒野/Windswept Heath |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
4 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
3 | 山/Mountain |
サイドボード | |
3 | エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist |
3 | クローサの掌握/Krosan Grip |
2 | 紅蓮破/Pyroblast |
4 | 紅蓮地獄/Pyroclasm |
3 | 難問の鎮め屋/Vexing Shusher |
- コンフラックス参入後のデッキ。エクステンデッドの「Naya Burn」に相当する。
- バーンのスタイルに近いのが特徴で、Zooの従来の弱点である破滅的な行為/Pernicious Deedなどのリセット系カードにもある程度耐性がある構成になっている。
- 対コンボには色拘束の緩いエーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistが用いられている。
黎明期
元来は黎明期のエターナルに存在した多色型ウィニーを指す表現であった。
密林の猿人/Kird Apeなどのクリーチャーによるビートダウンを稲妻/Lightning Boltやチャネル/Channel+火の玉/Fireballなどの大量の火力でサポートする。
デュアルランドによりマナ基盤の安定性も高いうえ、多色の利点を活かし黎明期らしくパワー9などの強力な制限カードをフルに使うことができる。
サンプルレシピ
メインデッキ (61) | |
---|---|
クリーチャー (12) | |
3 | アルゴスのピクシー/Argothian Pixies |
3 | 極楽鳥/Birds of Paradise |
2 | 疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish |
4 | 密林の猿人/Kird Ape |
インスタント・ソーサリー (20) | |
1 | チャネル/Channel |
1 | Regrowth |
4 | Chain Lightning |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | 火の玉/Fireball |
1 | Demonic Tutor |
1 | 精神錯乱/Mind Twist |
1 | Ancestral Recall |
2 | 心霊破/Psionic Blast |
1 | Time Walk |
エンチャント・アーティファクト (9) | |
1 | 森の知恵/Sylvan Library |
1 | 支配魔法/Control Magic |
1 | Black Lotus |
1 | Chaos Orb |
1 | 氷の干渉器/Icy Manipulator |
1 | Mox Ruby |
1 | Mox Emerald |
1 | Mox Sapphire |
1 | Mox Jet |
土地 (20) | |
2 | Bayou |
2 | 真鍮の都/City of Brass |
4 | ミシュラの工廠/Mishra's Factory |
4 | Taiga |
4 | Tropical Island |
4 | Volcanic Island |
- 最初の世界選手権で活躍したタイプ。
- Type1(現エターナル)とType2(現スタンダード)が分離する以前のため、フォーマットは公認構築の一種類しかなかった。
- 青と黒の強力な制限カードが多数詰め込まれている。