信仰無き物あさり/Faithless Looting
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− | [[2019年]]8月30日([[Magic Online]]では8月26日)より、[[モダン]]で[[禁止カード]]に指定される<ref>[https://magic.wizards.com/en/ | + | [[2019年]]8月30日([[Magic Online]]では8月26日)より、[[モダン]]で[[禁止カード]]に指定される<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/announcements/august-26-2019-banned-and-restricted-announcement-2019-08-26 August 26, 2019 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0032973/ 2019年8月26日 禁止制限告知]</ref>。事実上の「信仰無き物あさり[[デッキ]]」である[[墓地]]利用デッキが長期にわたって活躍し、[[メインデッキ]]から[[墓地対策]]を採用させるなど、[[メタゲーム]]に悪影響を及ぼしていることが問題視された。 |
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− | このカードは[[The Great Designer Search 2]]で得られたアイディアが元になっている。1次予選における「[[能力]]1つをある[[色]]から他の色に移すとしたら何がよいか」という問題に対し、「カードの[[濾過]]/card filtering・[[ルーター]]能力/looting(カードを[[引く|引き]]、カードを捨てること)を[[青]]から[[赤]]に移す」という回答が複数寄せられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/ | + | このカードは[[The Great Designer Search 2]]で得られたアイディアが元になっている。1次予選における「[[能力]]1つをある[[色]]から他の色に移すとしたら何がよいか」という問題に対し、「カードの[[濾過]]/card filtering・[[ルーター]]能力/looting(カードを[[引く|引き]]、カードを捨てること)を[[青]]から[[赤]]に移す」という回答が複数寄せられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/essay-what-2010-11-08 Essay What]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003916/ 論述問題]([[Making Magic]] [[2010年]]11月8日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 |
− | [[開発部]]はこのアイディアを気に入り、青からルーター能力を取り除くことはしないが、赤に追加することを決定した。後に赤のルーター能力は「捨ててから引く」ようになったが、このカードは青と同じ「引いてから捨てる」ものとして世に出ることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dark-shadows-part-1-2012-01-23 Dark Shadows, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004164/ 暗き影 その1](Making Magic [[2012年]]1月23日 Mark Rosewater著)</ref>。 | + | [[開発部]]はこのアイディアを気に入り、青からルーター能力を取り除くことはしないが、赤に追加することを決定した。後に赤のルーター能力は「捨ててから引く」ようになったが、このカードは青と同じ「引いてから捨てる」ものとして世に出ることになった<ref>[https://web.archive.org/web/20210502163034/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/dark-shadows-part-1-2012-01-23 Dark Shadows, Part 1(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004164/ 暗き影 その1](Making Magic [[2012年]]1月23日 Mark Rosewater著)</ref>。 |
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− | *[[Magic: The Gathering 1]]に[[コミックブックカード]]として先行収録された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/faithless-looting-2011-11-22 Faithless Looting](Arcana [[2011年]]11月22日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。[[絵|イラスト]]に描かれているのは[[ダク・フェイデン/Dack Fayden (ストーリー)|ダク・フェイデン/Dack Fayden]]。 | + | *[[Magic: The Gathering 1]]に[[コミックブックカード]]として先行収録された<ref>[https://web.archive.org/web/20210916095139/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/faithless-looting-2011-11-22 Faithless Looting(Internet Archive)](Arcana [[2011年]]11月22日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。[[絵|イラスト]]に描かれているのは[[ダク・フェイデン/Dack Fayden (ストーリー)|ダク・フェイデン/Dack Fayden]]。 |
**この{{Gatherer|id=472196}}は、その後[[統率者2019]]に[[再録]]された際に使用された。 | **この{{Gatherer|id=472196}}は、その後[[統率者2019]]に[[再録]]された際に使用された。 | ||
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2023年3月22日 (水) 18:37時点における版
ソーサリー
カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
フラッシュバック(2)(赤)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
赤の強力な手札交換ソーサリー。赤くなってフラッシュバックの付いた入念な研究/Careful Study。
目次 |
解説
赤単色の手札交換は「捨ててから引く」「無作為に捨てる」などクセの強いものが多いが、これは引いてから捨てる上、捨てるカードを選べるため非常に使い勝手が良い。加えてマナ・コスト、フラッシュバック・コストともに軽く、墓地利用デッキではかなり強力。このカード自身が墓地に落とされても機能するのも嬉しい。
また1枚でライブラリーを4枚も掘り下げられるカードはそれだけで赤には貴重。カード・アドバンテージを失うため無条件で採用できるわけではないが、コンボデッキなどキーカードの比重が大きいデッキであれば、墓地依存でなくとも採用を検討できる。
利用
スタンダード、イニストラード・ブロック構築
スタンダードおよびイニストラード・ブロック構築では、主に赤を含むリアニメイトデッキで使われた。Frites、4色リアニメイト、人間リアニメイトなど。
モダン
モダンはこのカードが最も活躍したフォーマットである。カードプールの増加に伴って評価が上がり、ドレッジ、ホロウ・ワン、ブリッジ・ヴァイン、青赤フェニックス、マルドゥ・パイロマンサーなど、後述の禁止指定まで様々なデッキで使われ続けた。
各種墓地利用ギミックとのシナジーはもちろん、若き紅蓮術士/Young Pyromancerや弧光のフェニックス/Arclight Phoenixと組んだときには、軽くて1枚で2回唱えられる呪文という点でも有用。
レガシー
レガシーではドレッジで使われるほか、黒赤リアニメイトを成立させる立役者となった。
パウパー
パウパーではボロス・ラリーが虹色の断片/Prismatic Strandsや農民の結集/Rally the Peasantsと組み合わせて採用しているほか、リスストームが数枚採用していることがある。
禁止指定
2019年8月30日(Magic Onlineでは8月26日)より、モダンで禁止カードに指定される[1]。事実上の「信仰無き物あさりデッキ」である墓地利用デッキが長期にわたって活躍し、メインデッキから墓地対策を採用させるなど、メタゲームに悪影響を及ぼしていることが問題視された。
開発秘話
このカードはThe Great Designer Search 2で得られたアイディアが元になっている。1次予選における「能力1つをある色から他の色に移すとしたら何がよいか」という問題に対し、「カードの濾過/card filtering・ルーター能力/looting(カードを引き、カードを捨てること)を青から赤に移す」という回答が複数寄せられた[2]。
開発部はこのアイディアを気に入り、青からルーター能力を取り除くことはしないが、赤に追加することを決定した。後に赤のルーター能力は「捨ててから引く」ようになったが、このカードは青と同じ「引いてから捨てる」ものとして世に出ることになった[3]。
その他
- Magic: The Gathering 1にコミックブックカードとして先行収録された[4]。イラストに描かれているのはダク・フェイデン/Dack Fayden。
関連カード
2度にわたって手札交換ができるカード。回数に制限が無いものはルーターの項を参照。
- 捨て身の狂乱/Desperate Ravings - 2枚引いて1枚を無作為に捨てる2マナインスタント。フラッシュバック(2)(青)。(イニストラード)
- 砕かれた知覚/Shattered Perception - 手札を全て捨て、その枚数だけ引く3マナソーサリー。フラッシュバック(5)(赤)。(闇の隆盛)
- 永劫のこだま/Echo of Eons - 各プレイヤーに手札を全てライブラリーに戻して7枚引き直させる青の6マナソーサリー。フラッシュバック(2)(青)。(モダンホライゾン)
- 機知の勇者/Champion of Wits - これのパワー分引いて2枚捨てる青の3マナ2/1クリーチャーのETB能力。永遠(5)(青)(青)。(破滅の刻)
- 屑鉄造りの雑種犬/Scrapwork Mutt - 1枚捨ててから引く2マナ2/1アーティファクト・クリーチャーのETB能力。蘇生(1)(赤)。(兄弟戦争)
- マーフォークの学徒/Merfolk Pupil - 1枚引いて1枚捨てる青の2マナ1/1クリーチャーのETB能力。(1)(青)支払ってこれを墓地から追放するとETB部分だけもう一度使える。(ジャンプスタート2022)
- 信仰無き回収/Faithless Salvaging - リメイク版。1枚捨ててから引く反復持ち2マナインスタント。(モダンホライゾン2)
- ディハーダの策謀/Dihada's Ploy - 2枚引いてから1枚捨て、このターン捨てた枚数分ライフを得るインスタント。青黒3マナ再活。(モダンホライゾン2)
- 信仰の繕い/Faithful Mending - 青白になったリメイク。2点のライフゲイン付き2マナインスタント。フラッシュバック(1)(白)(青)。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 電撃の啓示/Electric Revelation -1枚捨ててから2枚引く 3マナインスタント。フラッシュバック(3)(赤)。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 当世/The Modern Age - 第I、II章能力でそれぞれ1枚引いて1枚捨てる、青の2マナ英雄譚エンチャント。(神河:輝ける世界)
脚注
- ↑ August 26, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年8月26日 禁止制限告知
- ↑ Essay What/論述問題(Making Magic 2010年11月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Dark Shadows, Part 1(Internet Archive)/暗き影 その1(Making Magic 2012年1月23日 Mark Rosewater著)
- ↑ Faithless Looting(Internet Archive)(Arcana 2011年11月22日 Monty Ashley著)
参考
- カード個別評価:闇の隆盛 - コモン
- カード個別評価:アルティメットマスターズ - コモン
- カード個別評価:エターナルマスターズ - コモン
- カード個別評価:ミスティカルアーカイブ - レア
- カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター - コモン(「過去の影」)