マナの合流点/Mana Confluence
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2022年5月11日 (水) 03:32時点における版
真鍮の都/City of Brassのリメイク。ライフを失うデメリットは、マナ能力の起動コストになった。土地になったファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lensとも言える。
わずかな差異はあるものの(下記参照)、基本的な性能は真鍮の都と同じ。マナを生み出すたびにライフを支払う必要があるためコントロール系のデッキでは使いづらいが、前のめりなビートダウンデッキやコンボデッキではアンタップインで好きな色のマナを出せる優秀な土地である。
スタンダードでは貴重な5色土地であり、3色以上のデッキのマナ基盤として有用。また、アンタップインの多色土地は選択肢が限られるため、2色デッキにおいてもデッキの方向性によっては十分採用を考えられる。 参入直後は環境が単色中心だったこともあり、ボロスバーンやセレズニアアグロなど比較的限られたデッキで採用されていた。 多色推奨のタルキール覇王譚の参入後は、アブザンアグロ、ジェスカイアグロ、ティムールアグロ、シディシウィップ、ジェスカイの隆盛コンボといった各氏族/Clanカラーのビートダウンデッキやコンボデッキが登場したこともあり、採用率は大きく上昇した。 またカードプールにこのカード以外のアンタップイン多色土地が友好色ではフェッチランド、対抗色ではペインランドしか存在しないため、赤緑モンスターや緑白アグロ、青赤アーティファクトといった2色のビートダウンデッキでも採用された。
一方、モダン以下の環境では、本家の真鍮の都が健在なうえ、他にも各種様々な多色土地がひしめいていることから、影響は相対的に小さい。とはいえもちろん優秀な土地には違いないため、真鍮の都やペインランドを用いているデッキならば、追加もしくは入れ替えで用いる価値はあるだろう。また統率者戦のようなハイランダー形式のフォーマットでも新名義の多色土地は嬉しい。モダンではアミュレット・ブルームやジェスカイの隆盛コンボ、エターナルではドレッジやオースで採用される。
- アモンケットでの再録が予定されていたが、スタンダードのローテーションの時期が変更されて戦乱のゼンディカー・ブロックと共存するようになった際に、アグロデッキのマナ基盤を強化しすぎるとして急遽ファイルから取り除かれた[1]。
- 統率者レジェンズのBOX特典カードとして、ブースターBOX購入者にイラスト違いのプレミアム・カードが配布された[2]。
真鍮の都との差異
- 真鍮の都に勝る点
- ただタップ状態になっただけでは、ライフを失うことはない。
- ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothと併用するときや、リシャーダの港/Rishadan Portに妨害されたときなどに差が出る。
- 双子神の指図/Dictate of the Twin Godsなどのダメージを増幅するカードや、アゾールの雄弁家/Azor's Elocutorsなどの自分がダメージを受けると不利益が発生するカードと併用しやすい。
- (エターナルのみであるが)City in a Bottleの影響を受けない。
- 真鍮の都に劣る点
- ダメージの軽減や移し変え効果によってデメリットを回避・逆利用することができない。
- ライフを支払えない状況ではマナ能力を起動することができない。
- ライフが0以下で何らかの効果により敗北を免れている場合、歓喜の天使/Angel of Jubilationや白金の帝像/Platinum Emperionをコントロールしている場合などがこれに該当する。アド・グレイスでは天使の嗜み/Angel's Graceやファイレクシアの非生/Phyrexian Unlifeなどで前者の状況になることが想定されるので、真鍮の都が優先して採用されている。
- ライフを失う前に生み出したマナを使うことができない。
- 例えば互いのライフが1点で、対戦相手にショック/Shockを唱えたい場合に差が出る。真鍮の都は手順によってはこちらが勝利できる(真鍮の都/City of Brassのページ参照)が、マナの合流点の場合はどのタイミングでマナ能力を起動しても、ショックの解決の前に必ず状況起因処理が入るため、敗北してしまう。
脚注
- ↑ The M-Files: RIX Edition – White, Blue, and Black/Mファイル『イクサランの相克』編・白青黒(Play Design 2018年2月2日 Melissa DeTora著)
- ↑ Collecting Commander Legends/『統率者レジェンズ』をコレクションする(Feature 2020年10月26日 Gavin Verhey著)