永遠の証人/Eternal Witness
提供:MTG Wiki
(→関連カード: まちがいた) |
|||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Eternal Witness}} | {{#card:Eternal Witness}} | ||
− | [[フィフス・ドーン]]のトップ[[アンコモン]] | + | [[フィフス・ドーン]]のトップ[[アンコモン]]。[[新たな芽吹き/Regrowth]]を内蔵した[[187クリーチャー]]。 |
− | [[新たな芽吹き/Regrowth]] | + | 登場当時の基準では強力すぎるとされていた[[新たな芽吹き/Regrowth]]に、ほんの([[緑マナ|緑]])1[[マナ]]足しただけで2/1の[[クリーチャー]]がオマケに付いてきてしまった。質・量ともに確実に[[カード・アドバンテージ]]が取れるうえに、[[パワー]]2で[[ブロッカー]]や[[クロック]]としても貢献できるとあって、その[[コスト・パフォーマンス]]は驚異的。 |
− | + | クリーチャーになったおかげで、[[霊体の地滑り/Astral Slide]]や[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]などで[[ETB]][[能力]]を再利用しやすくなった。[[排撃/Repulse]]や[[謎めいた命令/Cryptic Command]]のような、他に有効な[[効果]]を持つ[[バウンス]]とは強力な[[シナジー]]を持つ。例えば排撃なら[[引く|ドロー]]、謎めいた命令ならバウンス以外の三つの効果のうち、どれか好きなものを繰り返し使うことができる(→[[ヤソコン#モダン|Eternal Command]])。 | |
− | [[ | + | 弱点らしい弱点はないが、強いて言えば[[ダブルシンボル]]であることと、[[墓地]]からの[[回収]]に過ぎず即座に[[戦場]]や[[ダメージレース]]に介入できるわけではないこと。緑マナ2点が出せなければ当然[[手札]]で[[腐る]]し、また回収した[[呪文]]を[[唱える]]のにさらにマナ(もしくは次[[ターン]]まで待つ余裕)が必要になるため、[[マナ基盤]]が貧弱な[[デッキ]]やじっくり構えているヒマがないデッキではポテンシャルを発揮しきれない場合がある。実際、[[エクステンデッド]]の[[アストログライド]]では、流行の[[Zoo]]や[[バーン]]の速度に対して悠長でリスキーであるという判断から採用しない型が主流だった。 |
− | *[[歯と爪/Tooth and Nail]]や[[リアニメイト]][[ | + | [[スタンダード]]では、[[オンスロート・ブロック]]退陣間際の登場とあって[[サイクリング]]と組み合わさり[[エターナルスライド]]で活躍。また他にも[[ウルザトロン]]や[[創造の標]]デッキなどで広く使われた。その後も[[エクステンデッド]]、[[モダン]]、[[エターナル]]とあらゆる[[フォーマット]]で活躍する[[パワーカード]]である。 |
− | * | + | |
− | + | *[[歯と爪/Tooth and Nail]]や[[リアニメイト]]などの「クリーチャーを[[戦場に出す]]」[[呪文]]でこれを戦場に出した場合、そのカードを回収できる。なぜなら、ETB能力が[[スタック]]に乗り、戻す[[対象]]を選ぶのは、そのカードの[[解決]]が終わる=墓地に置かれた後なので、対象を選ぶ時点でそれは既に墓地にあるからである。 | |
− | + | *登場当時の類似カードは[[エルフの隠し場所/Elven Cache]]や[[エクソダス]]の[[タウンズフォーク]]などが基準。その後に出たものも[[喚起/Recollect]]や[[イゼットの時術師/Izzet Chronarch]]などである。見比べるとこのカードがどれだけ優れた[[コスト・パフォーマンス]]なのか([[開発部]]が強気に調整してしまったか)がよくわかる。 | |
*開発時、[[フィフス・ドーン]]の緑のカード群が弱かったために、バランスを取るために作られたのだが、緑の[[レア]]には既に[[全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawn]]があったのでアンコモンになったとのこと。 | *開発時、[[フィフス・ドーン]]の緑のカード群が弱かったために、バランスを取るために作られたのだが、緑の[[レア]]には既に[[全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawn]]があったのでアンコモンになったとのこと。 | ||
+ | *開発時は、5マナ2/2というサイズだったらしい。前述のエルフの隠し場所やタウンズフォークから考えればそのぐらいが適正にも思えるが、そのままであればここまで使われることはなかったのは間違いない。 | ||
*[[アルティメットマスターズ]]で再録された際には[[アルティメットマスターズ#Ultimate Box Topper|Ultimate Box Topper]]の1枚に選ばれている。アンコモンからの選出はこれと[[台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks]]のみ。 | *[[アルティメットマスターズ]]で再録された際には[[アルティメットマスターズ#Ultimate Box Topper|Ultimate Box Topper]]の1枚に選ばれている。アンコモンからの選出はこれと[[台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks]]のみ。 | ||
*フィフス・ドーン版の{{Gatherer|id=51628}}で顔にタトゥーを施しているからか、[[Secret Lair Drop Series#Full Sleeves: The Tattoo Pack|Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Pack]]の1枚に選出された。 | *フィフス・ドーン版の{{Gatherer|id=51628}}で顔にタトゥーを施しているからか、[[Secret Lair Drop Series#Full Sleeves: The Tattoo Pack|Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Pack]]の1枚に選出された。 |
2022年2月13日 (日) 16:02時点における版
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1フィフス・ドーンのトップアンコモン。新たな芽吹き/Regrowthを内蔵した187クリーチャー。
登場当時の基準では強力すぎるとされていた新たな芽吹き/Regrowthに、ほんの(緑)1マナ足しただけで2/1のクリーチャーがオマケに付いてきてしまった。質・量ともに確実にカード・アドバンテージが取れるうえに、パワー2でブロッカーやクロックとしても貢献できるとあって、そのコスト・パフォーマンスは驚異的。
クリーチャーになったおかげで、霊体の地滑り/Astral Slideや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror BreakerなどでETB能力を再利用しやすくなった。排撃/Repulseや謎めいた命令/Cryptic Commandのような、他に有効な効果を持つバウンスとは強力なシナジーを持つ。例えば排撃ならドロー、謎めいた命令ならバウンス以外の三つの効果のうち、どれか好きなものを繰り返し使うことができる(→Eternal Command)。
弱点らしい弱点はないが、強いて言えばダブルシンボルであることと、墓地からの回収に過ぎず即座に戦場やダメージレースに介入できるわけではないこと。緑マナ2点が出せなければ当然手札で腐るし、また回収した呪文を唱えるのにさらにマナ(もしくは次ターンまで待つ余裕)が必要になるため、マナ基盤が貧弱なデッキやじっくり構えているヒマがないデッキではポテンシャルを発揮しきれない場合がある。実際、エクステンデッドのアストログライドでは、流行のZooやバーンの速度に対して悠長でリスキーであるという判断から採用しない型が主流だった。
スタンダードでは、オンスロート・ブロック退陣間際の登場とあってサイクリングと組み合わさりエターナルスライドで活躍。また他にもウルザトロンや創造の標デッキなどで広く使われた。その後もエクステンデッド、モダン、エターナルとあらゆるフォーマットで活躍するパワーカードである。
- 歯と爪/Tooth and Nailやリアニメイトなどの「クリーチャーを戦場に出す」呪文でこれを戦場に出した場合、そのカードを回収できる。なぜなら、ETB能力がスタックに乗り、戻す対象を選ぶのは、そのカードの解決が終わる=墓地に置かれた後なので、対象を選ぶ時点でそれは既に墓地にあるからである。
- 登場当時の類似カードはエルフの隠し場所/Elven Cacheやエクソダスのタウンズフォークなどが基準。その後に出たものも喚起/Recollectやイゼットの時術師/Izzet Chronarchなどである。見比べるとこのカードがどれだけ優れたコスト・パフォーマンスなのか(開発部が強気に調整してしまったか)がよくわかる。
- 開発時、フィフス・ドーンの緑のカード群が弱かったために、バランスを取るために作られたのだが、緑のレアには既に全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawnがあったのでアンコモンになったとのこと。
- 開発時は、5マナ2/2というサイズだったらしい。前述のエルフの隠し場所やタウンズフォークから考えればそのぐらいが適正にも思えるが、そのままであればここまで使われることはなかったのは間違いない。
- アルティメットマスターズで再録された際にはUltimate Box Topperの1枚に選ばれている。アンコモンからの選出はこれと台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finksのみ。
- フィフス・ドーン版のイラストで顔にタトゥーを施しているからか、Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Packの1枚に選出された。
関連カード
墓地から手札に任意のカード・タイプのカードを戻す能力を持つパーマネント。特記しない限り緑。
- 禁忌の墓所/Forbidden Crypt - カードをドローする事を、墓地からカードを手札に加える事に置換する黒のエンチャント。(ミラージュ)
- 総体の知識/Holistic Wisdom - 起動コストとして追放したカードと共通したカード・タイプのカードを戻すことができるエンチャント。(オデッセイ)
- 納骨蔵のワーム/Charnelhoard Wurm - 黒赤緑の多色クリーチャー。対戦相手にダメージを与えた時の誘発型能力で戻す。(コンフラックス)
- ラミレス・ディピエトロの幽霊/Ghost of Ramirez DePietro - 青のクリーチャー。このターンに手札かライブラリーから墓地に置かれたカードしか戻せない納骨蔵のワーム。(統率者レジェンズ)
- 写本裁断機/Codex Shredder - 自身を生け贄に捧げるタップ能力として内蔵したアーティファクト。(ラヴニカへの回帰)
- ニクスの織り手/Nyx Weaver - 起動型能力として内蔵したクリーチャー・エンチャント。(ニクスへの旅)
- 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang - 黒のクリーチャー。起動型能力で対戦相手が選んだカードを戻す。ただし土地だけは選択できない。(運命再編)
- 棲み家の防御者/Den Protector - 変異誘発型能力として内蔵したクリーチャー。(タルキール龍紀伝)
- ムラーサの緑守り/Greenwarden of Murasa - ETB能力とPIG能力でそれぞれ戻す。(戦乱のゼンディカー)
- 髑髏蛇/Skullwinder - ETB能力として内蔵したクリーチャー。対戦相手もカードを戻せる。(統率者2015)
- 征服者のガレオン船/Conqueror's Galleon - 両面カードの第2面である土地のタップ能力として内蔵した機体・アーティファクト。(イクサラン)
- 伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales - 青緑の多色カード。-3忠誠度能力として内蔵したプレインズウォーカー。(灯争大戦)
- 永久の証人/Timeless Witness - 永遠付き永遠の証人。(モダンホライゾン2)
- デック・オヴ・メニー・シングズ/The Deck of Many Things - タップ能力で20面ダイスを振り、出目が9以下なら戻せるアーティファクト。ただし無作為。(フォーゴトン・レルム探訪)
- 闇叫び/Gloomshrieker - 黒緑1。クリーチャー・エンチャント。ETB能力はパーマネント限定。死亡したとき追放されるため使い回しが難しくなった。(神河:輝ける世界)
クリーチャーしか戻せないものはAdun Oakenshieldかグレイブディガー/Gravediggerの項を参照。
参考
- Witnessing Creation(Latest Developments 2004年5月14日 Aaron Forsythe著)
- Card of the Day 11/03/2005(邦訳)
- カード個別評価:フィフス・ドーン - アンコモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:アルティメットマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - アンコモン
- Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Pack