恐怖/Terror
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収録されているいずれの時代においても黒の基本除去とみなされたカードであった。[[第7版]]で[[闇への追放/Dark Banishing]]と入れ替わる形で[[基本セット]][[落ちる|落ち]]したが、[[ミラディン]]で復活し、その際初めて{{Gatherer|id=45988|イラスト}}が描き換えられた。しかし、復活した場所が[[アーティファクト]]中心の[[ブロック (総称)|ブロック]]という何ともやりづらい状況下になってしまい、結果的に「[[リミテッド]]では[[粉砕/Shatter]]のほうが強い」などと言われるようになってしまった。その後、[[第10版]]で6年ぶりに{{Gatherer|id=135199|新規イラスト}}で[[基本セット]]復帰を果たす。[[ローウィン]]にて[[叫び大口/Shriekmaw]]という強力な亜種と競合した際にも、[[インスタント]]故の[[テンポ・アドバンテージ]]を重要視した速い[[デッキ]]ではこちらが好まれた。そして、次の[[基本セット2010]]からはよりシンプルにした[[破滅の刃/Doom Blade]]に入れ替わり、[[スタンダード]]を退場した。 | 収録されているいずれの時代においても黒の基本除去とみなされたカードであった。[[第7版]]で[[闇への追放/Dark Banishing]]と入れ替わる形で[[基本セット]][[落ちる|落ち]]したが、[[ミラディン]]で復活し、その際初めて{{Gatherer|id=45988|イラスト}}が描き換えられた。しかし、復活した場所が[[アーティファクト]]中心の[[ブロック (総称)|ブロック]]という何ともやりづらい状況下になってしまい、結果的に「[[リミテッド]]では[[粉砕/Shatter]]のほうが強い」などと言われるようになってしまった。その後、[[第10版]]で6年ぶりに{{Gatherer|id=135199|新規イラスト}}で[[基本セット]]復帰を果たす。[[ローウィン]]にて[[叫び大口/Shriekmaw]]という強力な亜種と競合した際にも、[[インスタント]]故の[[テンポ・アドバンテージ]]を重要視した速い[[デッキ]]ではこちらが好まれた。そして、次の[[基本セット2010]]からはよりシンプルにした[[破滅の刃/Doom Blade]]に入れ替わり、[[スタンダード]]を退場した。 | ||
− | * | + | *黒のクリーチャーとアーティファクト・クリーチャーを破壊できない点が当時の黒らしい。まさしく「恐怖」と言う精神攻撃なのであり、心を持たないアーティファクト・クリーチャーと文字通り恐怖など通用しない黒のクリーチャーは破壊できない。 |
**この「黒でない」制限を前例として多くの亜種を産み、それ故に過去のマジックにおいては「黒は黒を破壊できない」と認識され、黒であることは一種の[[除去耐性]]とみなされるに至った。その後黒の色の理念として「黒は仲間でも平気で殺す色」と改めて定義し直され、「黒でない」制限は扱われなくなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dinosaurs-and-vampires-and-pirates-and-merfolk-oh-my-part-2-2017-10-02 Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019688/ 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2]([[Making Magic]] [[2017年]]10月2日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | **この「黒でない」制限を前例として多くの亜種を産み、それ故に過去のマジックにおいては「黒は黒を破壊できない」と認識され、黒であることは一種の[[除去耐性]]とみなされるに至った。その後黒の色の理念として「黒は仲間でも平気で殺す色」と改めて定義し直され、「黒でない」制限は扱われなくなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dinosaurs-and-vampires-and-pirates-and-merfolk-oh-my-part-2-2017-10-02 Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019688/ 恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2]([[Making Magic]] [[2017年]]10月2日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
2021年9月21日 (火) 17:38時点における版
古くから黒を代表する最も有名なクリーチャー除去にして、「対象に制限がある代わりに軽い黒の除去呪文」の開祖。黒クリーチャーやアーティファクト・クリーチャーでなければ何でも2マナで再生すら許さず破壊できる。戦場に出すのに手間のかかるファッティを多く有する緑の天敵のようなカード。
収録されているいずれの時代においても黒の基本除去とみなされたカードであった。第7版で闇への追放/Dark Banishingと入れ替わる形で基本セット落ちしたが、ミラディンで復活し、その際初めてイラストが描き換えられた。しかし、復活した場所がアーティファクト中心のブロックという何ともやりづらい状況下になってしまい、結果的に「リミテッドでは粉砕/Shatterのほうが強い」などと言われるようになってしまった。その後、第10版で6年ぶりに新規イラストで基本セット復帰を果たす。ローウィンにて叫び大口/Shriekmawという強力な亜種と競合した際にも、インスタント故のテンポ・アドバンテージを重要視した速いデッキではこちらが好まれた。そして、次の基本セット2010からはよりシンプルにした破滅の刃/Doom Bladeに入れ替わり、スタンダードを退場した。
- 黒のクリーチャーとアーティファクト・クリーチャーを破壊できない点が当時の黒らしい。まさしく「恐怖」と言う精神攻撃なのであり、心を持たないアーティファクト・クリーチャーと文字通り恐怖など通用しない黒のクリーチャーは破壊できない。
- 第6版までのイラスト(Ron Spencer画)は、本来人物が左下に移った状態であったのだが、リミテッド・エディションのアート・ディレクターであるJesper Myrforsが、見栄えの良さのために時計回りに90度回したとされている。新作のMagic Player Rewardsのプロモでは、あの人物を別の角度から見ることができる。
- 屈辱/Mortifyはこの絵のオマージュである。
- 2000年3月のフライデー・ナイト・マジックの景品として、これのプロモーション・カードが配布された。フライデー・ナイト・マジックのプロモーション・カードとしては2番目である。
- ルール上は石の壁/Wall of Stoneや剣の壁/Wall of Swordsのような、アーティファクトでない無機物に唱えても破壊可能であるが、イメージ的にはなにか間違った感覚を得られる。第4版のルールブックには本当に「石の塊を恐怖で死なせるのは奇怪かもしれないが、石の壁に対して恐怖/Terrorをプレイしてもよい」という記述があった。
関連カード
主な亜種
アーティファクトでも黒でもないクリーチャーを破壊するカード。特記しない限り黒単色のインスタントで、再生させない。
- 饗宴か飢餓か/Feast or Famine - 2つのモードを持ち、一方が恐怖。4マナ。(アライアンス)
- ネクラタル/Nekrataal - 恐怖と同効果のETB効果を内蔵した2/1先制攻撃持ちクリーチャー。ダブルシンボル4マナ。(ビジョンズ)
- 抹殺/Expunge - サイクリング(2)付き。3マナ。(ウルザズ・サーガ)
- 骨砕き/Bone Shredder - 恐怖と同効果(但し再生可能)のETB効果を内蔵した1/1飛行持ちクリーチャー。3マナでエコーつき。(ウルザズ・レガシー)
- 叫び大口/Shriekmaw - 恐怖と同効果(但し再生可能)のETB効果を内蔵した3/2畏怖持ちクリーチャー。5マナ。想起2マナ。(ローウィン)
- 強奪する悪魔/Reiver Demon - 手札から唱えた場合、すべてのクリーチャーに恐怖と同効果を与えるETBつきクリーチャー。8マナ。(ミラディン)
黒のクリーチャー単体を破壊する呪文の元祖であるため、亜種は多く存在する。
- アーティファクト・クリーチャーを対象に取れる亜種は闇への追放/Dark Banishingを参照。
- アーティファクト・クリーチャーを対象に取れる亜種のうち、再生を許すものは破滅の刃/Doom Bladeを参照。
- 黒のクリーチャーを対象に取れるようになったが、再生を許すものとして喉首狙い/Go for the Throatがある。
- 対象の制限がなくなった亜種は殺害/Murderを参照。
脚注
- ↑ Dinosaurs and Vampires and Pirates (and Merfolk), Oh My, Part 2/恐竜と吸血鬼と海賊(とマーフォーク) 愛するあなたのため その2(Making Magic 2017年10月2日 Mark Rosewater著)