山崎兄弟/Brothers Yamazaki
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2021年1月2日 (土) 19:50時点における版
伝説のクリーチャーにもかかわらず、2体同時にコントロール可能なクリーチャー。
クリーチャーとしては3マナ2/1武士道1と、弱い部類に入るのだが、兄弟揃うと3マナ4/3武士道1に速攻がつく。かなりのコスト・パフォーマンスではある。とはいってもこれを2枚同時出しにする状況はあまりないだろうから速攻は実質後入りの方のみに意味があるといえる。
- 兄と弟で2種類のイラストが存在し、コレクター番号は160aと160bで区別されている(160aに描かれているのが弟の秀次郎、160bが兄の征太郎)。
- これらのカード名は同じなので、デッキに8枚入れてはいけない。
- 気分的にはそれぞれを1枚ずつ出したいが、同じイラストのカードを2枚出しても問題は無い。それどころか、クローン/Cloneなどでコピーしてもまったく問題は無い。
- 「レジェンド・ルール」の用語がカード内で使われた初のカード。
ルール
- レジェンド・ルールを無視する能力は、戦場にちょうど2体存在する場合にのみ機能する。「あなたがコントロールする山崎兄弟」ではない点に注意。
- 山崎兄弟が戦場に3体以上存在している場合は、通常通りレジェンド・ルールが適用される。
- あなたが山崎兄弟を2体コントロールし、別のプレイヤーが山崎兄弟を1体コントロールしている場合、あなたは山崎兄弟を1体墓地に置く。
- あなたが山崎兄弟を3体以上コントロールしている場合、あなたが選んだ1体だけ残し、残りをすべて同時に墓地に置く。墓地に置かれるのは同時なので、2体だけ残ったりはしない。
- 多勢の兜/Helm of the Hostなどの効果により、伝説でない山崎兄弟と、伝説の山崎兄弟2体をコントロールしている場合、伝説の山崎兄弟1体を墓地に置く。
- このカード初出時のレジェンド・ルールは戦場全体で判定されていた。現在のレジェンド・ルールではプレイヤー個別で判定するようになってるが、このカードの能力は当時のまま変わっていない。
- 山崎兄弟が戦場に3体以上存在している場合は、通常通りレジェンド・ルールが適用される。
ストーリー
山崎兄弟/Brothers Yamazakiは神河物語に登場する、屈強な浪人くずれの双子の山賊。兄が征太郎(イラストNo.160b)、弟が秀次郎(160a)という名前である。
小説無頼の徒/Outlaw:Champions of Kamigawaでの描写によれば、同じ姿格好をして動きもシンクロしているが、意図的にそうした動作をしているふしがある。どちらかと言えば、兄の征太郎は剛毅でよくしゃべり、弟の秀次郎は口数少ない向こう見ずなところがあるが、この性格の違いは故郷に帰る頃から際立つようになったようだ。
神の乱が始まったとき、今田剛史/Daimyo Takeshi Kondaの配下であったが、自分の郷里を今田の軍が見捨てたことを知り、嫌気が差して霜剣山へ行って伍堂/Godoの配下となる。まもなく彼らは伍堂の使者を務めるまでの信頼を受けるようになる。
- 『無頼の徒』に登場する山崎兄弟はこの時期の二人である。以下はインターネット上のwebpageで閲覧可能な掌編「氷と炎の縛め」に基づく後日談ともいうべき物語である。
伍堂による永岩城への襲撃が失敗した後、彼らの故郷から助けを求める使者が来たために、二人は霜剣山を離れ帰郷することになった。伍堂は義理高い主であるため、彼らを追うことはしなかったという。郷里へ戻る道中で神が二人の目の前に現れるが、故郷の村から上る炊事の煙を戦乱と勘違いし激怒した二人はそれを殺してしまう。しかし郷里に戻った直後、その神は父が魔法によって呼びだした護衛であること、またそれが父自身の映し身であったことを父の弟子から聞かされる。この護衛を斬ったことにより、二人の父は命を落としたのである。
護り手を失った故郷を、兄弟は自ら護ることを誓い、神の乱が終わる日まで幾度となく神を殺していく。それは今田や伍堂の耳に届くことのない活躍であり、二人は歴史書に一文字足りともその名前を残していない。またこの一件以来、兄弟は互いに口を噤んだままである。おそらくは父を殺してしまった一件から、二人に何らかの影が差しているのであろう。
登場
登場カード
- 山崎兄弟/Brothers Yamazaki
登場作品
- 氷と炎の縛(いまし)め(WotC社)
- 無頼の徒/Outlaw:Champions of Kamigawa(小説)