Magic Online
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− | '''Magic Online'''('''マジック・オンライン''' | + | '''Magic Online'''('''マジック・オンライン''')は、[[2002年]]6月に稼動を開始した[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社制作のWindows用ソフトウェア。インターネットを通して通信対戦が楽しめる[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]。'''MO'''、'''MTGO'''と略される。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | + | 英語版のみで日本語を含む他言語版は存在しない。[[2014年]]7月16日に、現行のMagic Online IVにバージョンアップした。 | |
<!--2008年4月9日にMagic Online2.5が停止し、同月、Magic Online IIIにバージョンアップした。2014年7月16日にバージョンアップした。--> | <!--2008年4月9日にMagic Online2.5が停止し、同月、Magic Online IIIにバージョンアップした。2014年7月16日にバージョンアップした。--> | ||
自分で[[構築]]した[[デッキ]]でインターネット上の[[認定大会]]に出場したり、[[カジュアルプレイ]]や[[ドラフト]]、[[シールド]]などを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。 | 自分で[[構築]]した[[デッキ]]でインターネット上の[[認定大会]]に出場したり、[[カジュアルプレイ]]や[[ドラフト]]、[[シールド]]などを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。 | ||
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*現実世界の[[プレミアイベント]]とリンクしているイベントも多い。Magic Onlineにも[[プロツアー予選]]は存在するし、他にも[[マジックオンラインチャンピオンシリーズ]](MOCS)を突破することでも[[プロツアー]]に出場できる。公式トーナメントの最高峰である[[世界選手権]]にもMagic Onlineからの出場枠が存在する。 | *現実世界の[[プレミアイベント]]とリンクしているイベントも多い。Magic Onlineにも[[プロツアー予選]]は存在するし、他にも[[マジックオンラインチャンピオンシリーズ]](MOCS)を突破することでも[[プロツアー]]に出場できる。公式トーナメントの最高峰である[[世界選手権]]にもMagic Onlineからの出場枠が存在する。 | ||
**実際、Magic Onlineのプロツアー予選・MOCSの勝ち上がりから[[プロツアー]]優勝まで上り詰めた例が複数ある。MOで活躍していたトップクラスのプレイヤーがリアルでもトップクラスの[[プロプレイヤー]]となる例も少なくない。 | **実際、Magic Onlineのプロツアー予選・MOCSの勝ち上がりから[[プロツアー]]優勝まで上り詰めた例が複数ある。MOで活躍していたトップクラスのプレイヤーがリアルでもトップクラスの[[プロプレイヤー]]となる例も少なくない。 | ||
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==動作環境== | ==動作環境== | ||
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*[[トライバル・ウォーズ]](レガシー以外) | *[[トライバル・ウォーズ]](レガシー以外) | ||
*[[シングルトン]](スタンダード) | *[[シングルトン]](スタンダード) | ||
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フォーマットとしてはサポートされていない[[ブロック構築]]もプレイはできる。例えば[[ミラディン・ブロック構築]]をプレイする際にはモダンかエターナル、またはフリーフォームを選べばよいが、[[禁止カード]]もそのフォーマットに依存してしまい、[[アーティファクト・土地]]などのミラディン・ブロック構築のみで禁止されているカードが問題なく使えてしまう。古いブロック構築のゲームを公正にプレイするには、[[対戦相手]]と事前に確認する必要がある。 | フォーマットとしてはサポートされていない[[ブロック構築]]もプレイはできる。例えば[[ミラディン・ブロック構築]]をプレイする際にはモダンかエターナル、またはフリーフォームを選べばよいが、[[禁止カード]]もそのフォーマットに依存してしまい、[[アーティファクト・土地]]などのミラディン・ブロック構築のみで禁止されているカードが問題なく使えてしまう。古いブロック構築のゲームを公正にプレイするには、[[対戦相手]]と事前に確認する必要がある。 | ||
==サポートしているカードセット== | ==サポートしているカードセット== | ||
− | + | 既に販売期間が終了しているカードセットもある。現在販売されているカードセットはクライアント上で確認できる。 | |
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*[[第7版]]以降に発売された[[基本セット]]、及び該当する[[構築済みデッキ]](※) | *[[第7版]]以降に発売された[[基本セット]]、及び該当する[[構築済みデッキ]](※) | ||
− | **[[第7版]]、[[第8版]]、[[第9版]]、[[第10版]]、[[基本セット2010]]、[[基本セット2011]]、[[基本セット2012]]、[[基本セット2013]]、[[基本セット2014]]、 | + | **[[第7版]]、[[第8版]]、[[第9版]]、[[第10版]]、[[基本セット2010]]、[[基本セット2011]]、[[基本セット2012]]、[[基本セット2013]]、[[基本セット2014]]、[[基本セット2015]] |
*[[ミラージュ・ブロック]]以降に発売された[[エキスパンション]]、及び該当する[[構築済みデッキ]](※) | *[[ミラージュ・ブロック]]以降に発売された[[エキスパンション]]、及び該当する[[構築済みデッキ]](※) | ||
− | **[[ミラージュ・ブロック]]、[[テンペスト・ブロック]]、[[ウルザ・ブロック]]、[[マスクス・ブロック]]、[[インベイジョン・ブロック]]、[[オデッセイ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[ミラディン・ブロック]]、[[神河ブロック]]、[[ラヴニカ・ブロック]]、[[コールドスナップ]]、[[時のらせんブロック]]、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[ゼンディカー・ブロック]]、[[ミラディンの傷跡ブロック]]、[[イニストラード・ブロック]]、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]、 | + | **[[ミラージュ・ブロック]]、[[テンペスト・ブロック]]、[[ウルザ・ブロック]]、[[マスクス・ブロック]]、[[インベイジョン・ブロック]]、[[オデッセイ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[ミラディン・ブロック]]、[[神河ブロック]]、[[ラヴニカ・ブロック]]、[[コールドスナップ]]、[[時のらせんブロック]]、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[ゼンディカー・ブロック]]、[[ミラディンの傷跡ブロック]]、[[イニストラード・ブロック]]、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]、[[テーロス・ブロック]]、[[タルキール覇王譚ブロック]] |
*下記の特殊セット | *下記の特殊セット | ||
− | **[[デュエルデッキ]]シリーズ、[[From the Vault]]シリーズ、[[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[統率者2013]]、 | + | **[[デュエルデッキ]]シリーズ、[[From the Vault]]シリーズ、[[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[統率者2013]]、[[統率者2014]]、[[プレインチェイス2012]]、[[Modern Masters]] |
*Magic Online専用カードセット | *Magic Online専用カードセット | ||
− | **[[Magic Online Promotional]]、[[Masters Edition]]、[[Masters Edition 2]]、[[Masters Edition 3]]、[[Masters Edition 4]]、[[Vintage Masters]]、 | + | **[[Magic Online Promotional]]、[[Masters Edition]]、[[Masters Edition 2]]、[[Masters Edition 3]]、[[Masters Edition 4]]、[[Vintage Masters]]、[[Tempest Remastered]]、[[Magic Online Deck Series]]、[[Magic Online Vanguard]] |
※ただし、販売されていない一部のテーマデッキ・イベントデッキは存在する(例:[[消耗戦/War of Attrition]]) | ※ただし、販売されていない一部のテーマデッキ・イベントデッキは存在する(例:[[消耗戦/War of Attrition]]) | ||
− | + | 電子媒体であるMagic Onlineではウィザーズ社の再版ポリシーは適用されないため、[[再録禁止カード]]であっても収録される。 | |
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http:// | + | *[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/magic-online 公式サイト] (英語) |
*[[Magic Onlineフォーマットの変遷]] | *[[Magic Onlineフォーマットの変遷]] | ||
*[[チャット略語]] | *[[チャット略語]] |
2015年5月12日 (火) 07:01時点における版
Magic Online(マジック・オンライン)は、2002年6月に稼動を開始したウィザーズ・オブ・ザ・コースト社制作のWindows用ソフトウェア。インターネットを通して通信対戦が楽しめるマジック。MO、MTGOと略される。
目次 |
概要
英語版のみで日本語を含む他言語版は存在しない。2014年7月16日に、現行のMagic Online IVにバージョンアップした。
自分で構築したデッキでインターネット上の認定大会に出場したり、カジュアルプレイやドラフト、シールドなどを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。
- 現実世界のプレミアイベントとリンクしているイベントも多い。Magic Onlineにもプロツアー予選は存在するし、他にもマジックオンラインチャンピオンシリーズ(MOCS)を突破することでもプロツアーに出場できる。公式トーナメントの最高峰である世界選手権にもMagic Onlineからの出場枠が存在する。
- 店頭で販売されている第8版と第9版のスターター・セット(英語版のみ)におまけとしてMagic Onlineが含まれたCD-ROMがついているが、それに入っているのは旧バージョンのクライアントである(アカウント作成のためのクーポンコードは使用可能)。Magic Onlineのクライアントはウィザーズ・オブ・ザ・コーストのサイトからダウンロードする必要がある。
- オンラインゲームであることから仕方のない部分もあるが、サーバーが重い、たまに落ちるなどという不満も聞かれる。また、まれにルールが間違って処理されることがあるので、そういう時は公式に報告するとよい。こういった要素が原因で敗北した場合は報告することで大会参加費などを返還してもらえることもある。
- 実物のパックに含まれているトークン・カードや、豆知識カード、チェックリストカードなどは入っていない。
- トークンは、トークンを出すカードを使用した際に自動的に作成される。
- その際、トークンを出すカードがプレミアム・カードであればトークンもプレミアム仕様のものが出てくる。
- トークンは、トークンを出すカードを使用した際に自動的に作成される。
使用料
必須となるのはクライアント登録料だけだが、公式大会への参加にはパックの購入費や大会参加費が必要であり、それらの購入にはクレジットカードやPaypalなどで現実のお金を支払う必要がある(ただし海外への支払いに対応していないクレジットカードは使用できないので、特にプリペイド式のものは注意が必要である)。とはいえ、トーナメント等で上位に入ると賞品としてパックをもらえるし、また公式大会以外のフリー対戦は無料で行えるため、腕や遊び方次第ではそれほどお金をかけずに楽しむことも十分に可能である。
公式の「SHOP」では、パックの価格は実際のパックの定価と同じに設定されている。各エキスパンションのブースターパックのほかにも、特殊セットや構築済みデッキが販売されている(Magic Online限定の商品もある)。また前述の大会参加費として使用される「チケット」が1枚1ドルで販売されている。
ほかのプレイヤーとカードをトレードする機能もあり、カード同士のトレードのほかに前述したチケットもトレード可能であり、これを用いた擬似的な現金取引も可能。欲しいカード単品やパックをチケットとトレードすることで「購入」したり、逆に不要なカードやパックを「売却」してチケットに変えることもできる。このため、チケットは事実上ゲーム内通貨として扱われている。
- このチケットによる単品トレードの相場は、現実のシングルカードの取引相場より低めなことが多く、このことから「MOのほうが現実のマジックより安上がりで済む」と評されることがある。ただし、例えばPauperの存在によって強力コモンがとんでもなく高値になっていたり、あまり多く剥かれなかったセットや特殊な収録形態のセットの強力カードは現実よりも高くなっている、後述する理由により神話レアのプレミアム・カードはその強さ・使用頻度に関わらず高額で扱われる、といった例外も多いため、一概には言い切れない面もある。
ゲームの特徴
現実ではその煩雑さから実現できなかった「持ち時間制」を導入しているため、遅延行為は(自分の首を絞めるだけであり)まず起こらない。10分離席した(操作が行われなかった)だけで、「大会参加の意思なし」と見なされ強制的に大会からドロップさせられる。またデジタルゲームゆえ必然にルールが極めて厳密に処理され、優先権の齟齬や誘発忘れなどのトラブルが発生しない。またシャッフルやランダム化などが瞬時かつ確実に行われる点も現実に比べて便利な点といえるだろう。
しかしこれによる弊害もある。復讐の亜神/Demigod of Revengeや東屋のエルフ/Arbor Elfや嘘か真か/Fact or Fictionのページに例があるように、現実ならばさほど問題にはならないであろうちょっとしたルール上のトラブルや操作ミスに対しても融通が利かない。また無限コンボを行う場合、ループの設定ができず全てを手作業で行う必要があるため、前述した「持ち時間制」が逆に仇となって、コンボを決めたにもかかわらず操作が間に合わずに時間切れ負けになることもある。
現物化
あるカードセットに収録された全カードを、基本土地を含めてすべて1枚ずつ収集(コンプリート)している場合、実物の英語版コンプリートセットと交換することができる。各基本セットおよび各エキスパンションが交換対象となる。
- 同一カードセットでも、プレミアム・カードと非プレミアム・カードはそれぞれ別セット扱いとされる。非プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全て非プレミアム・カードで収集する必要がある。
- 当然プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全てプレミアム・カードで収集する必要がある。このため、非常に出にくい神話レアのプレミアム・カードはカスレアであっても高額で取引されることが多い。
- あくまで交換であり、現物化後はゲーム内の該当のカードが無くなる。
- 交換手数料や送料を別途支払う必要がある他、各カードセットごとに交換期限が存在する。交換可能カードセットなど詳細はクライアント上で確認できる。
- 追加された時点は既にスタンダード落ちのカードセット(ミラージュなど)、特殊セット、Magic Online限定セット(マスターズ・エディション シリーズなど)は、現物化することができない。
動作環境
クライアントダウンロードページを参照。
サポートしている構築ルール
サポートしているフォーマット(2015年5月6日より)
- 構築
- エターナル
- リミテッド
- 多人数戦
- Magic Online専用フォーマット
- モミール・ベーシック
- Pauper
- フリーフォーム(Magic Online Vanguardのタイプもあり)
- プリズマティック
- トライバル・ウォーズ(レガシー)
- シングルトン(100Card)
- プレインズウォーカー
- キューブドラフト(不定期開催)
- テーマデッキ対戦
かつてサポートしていたフォーマット
フォーマットとしてはサポートされていないブロック構築もプレイはできる。例えばミラディン・ブロック構築をプレイする際にはモダンかエターナル、またはフリーフォームを選べばよいが、禁止カードもそのフォーマットに依存してしまい、アーティファクト・土地などのミラディン・ブロック構築のみで禁止されているカードが問題なく使えてしまう。古いブロック構築のゲームを公正にプレイするには、対戦相手と事前に確認する必要がある。
サポートしているカードセット
既に販売期間が終了しているカードセットもある。現在販売されているカードセットはクライアント上で確認できる。
- 第7版以降に発売された基本セット、及び該当する構築済みデッキ(※)
- ミラージュ・ブロック以降に発売されたエキスパンション、及び該当する構築済みデッキ(※)
- 下記の特殊セット
- Magic Online専用カードセット
※ただし、販売されていない一部のテーマデッキ・イベントデッキは存在する(例:消耗戦/War of Attrition)
電子媒体であるMagic Onlineではウィザーズ社の再版ポリシーは適用されないため、再録禁止カードであっても収録される。