霊魂放逐/Remove Soul
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2011年5月8日 (日) 20:17時点における版
クリーチャー呪文であれば確実に打ち消せるので、特にビートダウンに対しては有効に働く。しかし、第5版当時は対抗呪文/Counterspell・雲散霧消/Dissipate・Force of Will・Arcane Denial・魔力消沈/Power Sinkと飽和状態でデッキに入れるスロットがなく、ストロングホールドで同じマナ・コストで不確実ながらどんな呪文にも対処できるマナ漏出/Mana Leakが登場、テンペスト・ブロックがスタンダード落ちしてからもウルザ・ブロックには誤算/Miscalculationというマナ漏出の代替手段が存在した。対戦相手のデッキによらず活躍しやすいため、かつてはそちらの方が優先されることが多かった。軽量なカウンターが減ってからもマスクス・ブロックには優秀なピッチスペルが、続くインベイジョン・ブロックにも多色ではあるが吸収/Absorb、蝕み/Undermineといった強力な確定カウンターやキャントリップ付きの除外/Excludeが存在したため、それらを押しのけてこのカードが採用されることは少なかった。しかし神河ブロックが参入した辺りから、コントロールデッキにおいてもクリーチャー・カードの採用率が高くなったことで評価が上がり始め、マナ漏出もルーンのほつれ/Rune Snagもスタンダードから退場してからは、幅広く使われるようになった。
リミテッドにおいては最大の脅威はクリーチャーであることが多く、マナ漏出より優先される。
- 元々は「召喚呪文を打ち消す」という表記であり、第6版より前のルールでは、アーティファクト・クリーチャー呪文を打ち消すことができなかった。「召喚呪文」にはアーティファクト・クリーチャー呪文は含まれなかったため。
- カード名は「魂を放逐する」というイメージなので、魂を持たないアーティファクト・クリーチャーは打ち消せないという設定もあった(恐怖/Terrorと同じ理屈)。現在は召喚呪文という用語は撤廃され、判りやすくなるとともに強化されたが、カードのイメージは若干崩れている。
- 後にそのイメージ問題を克服したカード名の同型再版カード、本質の散乱/Essence Scatterが登場。「Removal(Remove)」の響きは黒のフレイバーで、すでに存在する(おそらく魂を持っている)クリーチャーに働きかけるのではなく召喚行為を無効にするのであって、魂を引き裂くのは青らしくないことから、基本セット2010では本質の散乱と入れ替わりで基本セット落ちした(→A Fresh Coat of Magic Paint参照)。
関連カード
- 同型再版には、ポータル系列で登場したまやかしの召喚/False Summoningおよび急襲/Preemptive Strike、基本セット2010で登場した本質の散乱/Essence Scatterがある。本質の散乱の登場経緯については上記を参照。
- 対象に取れる範囲が正反対になったものは否認/Negate。
主な亜種
- 除外/Exclude - キャントリップ付きの霊魂放逐。3マナ。
- 抗い難い知力/Overwhelming Intellect - 対象とした呪文の点数で見たマナ・コスト分のカードを引く。6マナダブルシンボル。
- 魂の操作/Soul Manipulation - 霊魂放逐か死者再生/Raise Deadのモードの一方か両方を選べる青黒の多色呪文。3マナ。
- 心理の障壁/Psychic Barrier - 対象とした呪文のコントローラーのライフを1点失わせる。2マナダブルシンボル。
特定のカード・タイプのみを対象とするカウンター
- 無効/Annul - アーティファクト・エンチャント
- 被覆/Envelop - ソーサリー
- 払拭/Dispel - インスタント
- 霊魂放逐/Remove Soul - クリーチャー
- 本質の散乱/Essence Scatter - クリーチャー