ヴィンテージ
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ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、[[コントロール]]では一度コントロールするとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。[[ビートダウン|アグロ]]の場合は攻撃力を犠牲にする代わりに[[メタ]]を利用し、戦略性に特化したデッキが多い。 | ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、[[コントロール]]では一度コントロールするとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。[[ビートダウン|アグロ]]の場合は攻撃力を犠牲にする代わりに[[メタ]]を利用し、戦略性に特化したデッキが多い。 | ||
とにかく[[パワー9]]を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージは[[コンボ]]デッキがメタの中心にあり、[[クリーチャー]]対策が甘いため、[[制限カード]]を1枚も使用していない(逆にそれらを対策した)[[フィッシュ]]系の[[ウィニー]]デッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。 | とにかく[[パワー9]]を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージは[[コンボ]]デッキがメタの中心にあり、[[クリーチャー]]対策が甘いため、[[制限カード]]を1枚も使用していない(逆にそれらを対策した)[[フィッシュ]]系の[[ウィニー]]デッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。 | ||
− | * | + | *ただ、勿論のことながら、それらもパワー9(特にMoxのようなマナ加速の類)を入れればさらに強化できる。 |
*ビートダウン向きのカードは制限をはずされる傾向にある。他のいずれのフォーマットでも禁止されている[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]が野放しであったり、過去にも[[Berserk]]などが制限を外されている。 | *ビートダウン向きのカードは制限をはずされる傾向にある。他のいずれのフォーマットでも禁止されている[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]が野放しであったり、過去にも[[Berserk]]などが制限を外されている。 | ||
*[[メタゲーム|メタ]]の最前線のデッキでも、パワー9が全部入っているということはそれほど多くはない。[[Timetwister]]のような、かなりデッキを選ぶカードもパワー9であるためである。 | *[[メタゲーム|メタ]]の最前線のデッキでも、パワー9が全部入っているということはそれほど多くはない。[[Timetwister]]のような、かなりデッキを選ぶカードもパワー9であるためである。 | ||
− | *[[制限カード]] | + | *[[制限カード]]が多く、[[教示者]]が強いため、1枚差しのカードが多くなり、結果、カードリストが([[スタンダード]]などと比べて)長くなることが多い。 |
*近年、比較的短い周期で制限解除・再制限が行われることがあり、こうしたフォーマット運営に疑問を抱くプレイヤーも少なくない。 | *近年、比較的短い周期で制限解除・再制限が行われることがあり、こうしたフォーマット運営に疑問を抱くプレイヤーも少なくない。 | ||
2009年12月28日 (月) 10:32時点における版
ヴィンテージ/Vintageとは、公認フォーマットの1つ。エターナル環境の1つとして分類されている。昔はType1と呼ばれていたが、2004年9月20日から名称が変更になった。それまではType1とType1.5の総称、今で言うエターナルをヴィンテージと呼んでいた。
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解説
マジックに存在するカードをほとんどすべて使うことができる。アンティに関するカード以外で、禁止カードになっているのはたったの3枚だけであり、それらもカードを高いところからはじいたりサブゲームをしたりするものである。それ以外は、どんなにぶっ壊れたカードであっても制限カード止まり。1枚は使えるのである。
プレミアイベントのサイドイベントなど、大会の数も増えてきたので興味のある方は観戦してみてはいかがだろう。大都市圏や東海地方では草の根大会の数もそれなりにあり、参戦・観戦の機会は増えてきている。
傾向
Moxをはじめとするマナ基盤が極めて強力なため、環境は総じて高速。特に速度に特化したコンボデッキでは、1ターンキルすらもしばしば引き起こされる。また通常のデッキでも、開始後数ターンで修繕/Tinkerから超巨大クリーチャー降臨など、スタンダードしかやらない人にとっては信じ難い展開が見受けられる。
とはいえ、パワーカードを使った瞬殺や極端に速いリソースの展開は強烈な印象を持つためか、この辺が過剰に解釈され、バランスも何もないぶっ壊れたフォーマットと認識されがちだが、実際には速度のみが重要視される訳ではない。それも、あくまで勝つ確率を高めるための1つの手段に過ぎないのである。
ただ、勝率を高めるために何かに突出していこうとする傾向は強い。コンボデッキでは速度や確実性、コントロールでは一度コントロールするとそのままゲームが決まったり、なかなか抜け出せないような強いコントロール力を発揮することで、勝ちを見出している。アグロの場合は攻撃力を犠牲にする代わりにメタを利用し、戦略性に特化したデッキが多い。
とにかくパワー9を全てそろえないと戦線に立てないようなイメージがあるが、そういうわけではない。ヴィンテージはコンボデッキがメタの中心にあり、クリーチャー対策が甘いため、制限カードを1枚も使用していない(逆にそれらを対策した)フィッシュ系のウィニーデッキが高額カード満載のデッキを打ち倒す場面は少なくないのだ。その意味で、しっかりした環境対策ができれば、どんなデッキでもそれなりの勝負にはなる環境ではある。
- ただ、勿論のことながら、それらもパワー9(特にMoxのようなマナ加速の類)を入れればさらに強化できる。
- ビートダウン向きのカードは制限をはずされる傾向にある。他のいずれのフォーマットでも禁止されている頭蓋骨絞め/Skullclampが野放しであったり、過去にもBerserkなどが制限を外されている。
- メタの最前線のデッキでも、パワー9が全部入っているということはそれほど多くはない。Timetwisterのような、かなりデッキを選ぶカードもパワー9であるためである。
- 制限カードが多く、教示者が強いため、1枚差しのカードが多くなり、結果、カードリストが(スタンダードなどと比べて)長くなることが多い。
- 近年、比較的短い周期で制限解除・再制限が行われることがあり、こうしたフォーマット運営に疑問を抱くプレイヤーも少なくない。
使用可能カードセット
- アングルード・アンヒンジド以外のすべてのカードセット。カードセットに含まれないプロモーショナル・カードも使用可能。
- ポータル系列のカードも2005年10月20日から使用可能になった。
制限カード
2009年7月1日時点の制限カードの一覧。デッキに1枚まで入れることができる。
- Ancestral Recall
- 天秤/Balance
- Black Lotus
- 渦まく知識/Brainstorm
- 燃え立つ願い/Burning Wish
- チャネル/Channel
- Demonic Consultation
- Demonic Tutor
- 嘘か真か/Fact or Fiction
- Fastbond
- 閃光/Flash
- 大あわての捜索/Frantic Search
- けちな贈り物/Gifts Ungiven
- 噴出/Gush
- 伝国の玉璽/Imperial Seal
- Library of Alexandria
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
- 水蓮の花びら/Lotus Petal
- Mana Crypt
- 魔力の櫃/Mana Vault
- 記憶の壺/Memory Jar
- 商人の巻物/Merchant Scroll
- 精神の願望/Mind's Desire
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 神秘の教示者/Mystical Tutor
- ネクロポーテンス/Necropotence
- 思案/Ponder
- Regrowth
- Sol Ring
- 露天鉱床/Strip Mine
- 知識の渇望/Thirst for Knowledge
- Time Vault
- Time Walk
- Timetwister
- 修繕/Tinker
- トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
- 三なる宝球/Trinisphere
- 吸血の教示者/Vampiric Tutor
- Wheel of Fortune
- 意外な授かり物/Windfall
- ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain
- ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
禁止カード
主なデッキ・その他
- ヴィンテージの変遷を参照。