世界を壊すもの/World Breaker
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墓地から手札に戻す起動型能力は若干[[起動コスト]]が[[重い]]が、[[ランプ]]戦略で余りがちな[[マナ]]と土地を有効活用できるため悪くない選択肢。手元の[[フィニッシャー]]を全て対処されてしまい弾切れになるという、ランプ対[[コントロールデッキ]]の負けパターンの1つを潰し、粘り強い戦いを可能にしてくれる。 | 墓地から手札に戻す起動型能力は若干[[起動コスト]]が[[重い]]が、[[ランプ]]戦略で余りがちな[[マナ]]と土地を有効活用できるため悪くない選択肢。手元の[[フィニッシャー]]を全て対処されてしまい弾切れになるという、ランプ対[[コントロールデッキ]]の負けパターンの1つを潰し、粘り強い戦いを可能にしてくれる。 |
2023年7月22日 (土) 16:12時点における版
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
欠色(このカードは無色である。)
あなたがこの呪文を唱えたとき、アーティファクト1つかエンチャント1つか土地1つを対象とし、それを追放する。
到達
(2)(◇),土地を1つ生け贄に捧げる:あなたの墓地から世界を壊すものをあなたの手札に戻す。((◇)は無色マナを表す。)
唱えたときに追放版忍び寄るカビ/Creeping Moldが誘発する欠色エルドラージ。到達と、墓地から手札に戻る起動型能力も持っている。
[忍び寄るカビ/Creeping Mold](4マナ) に 3マナ追加で 5/7 が付随する計算になり、コスト・パフォーマンスは非常に高い。一回り小さくなった絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerといった性能で、唱えただけで最低でも土地を1つ追放できるため、ほぼ確実にボード・アドバンテージを得られる点が優秀。搭載歩行機械/Hangarback Walkerなどの厄介なPIG能力持ちや各種エンチャントをメインデッキから対処できるのも見逃せない。戦場に出てからの5/7到達というのも脅威のサイズであり、単体でこれを突破できるクリーチャーはほとんどいない。
墓地から手札に戻す起動型能力は若干起動コストが重いが、ランプ戦略で余りがちなマナと土地を有効活用できるため悪くない選択肢。手元のフィニッシャーを全て対処されてしまい弾切れになるという、ランプ対コントロールデッキの負けパターンの1つを潰し、粘り強い戦いを可能にしてくれる。
スタンダードではエルドラージ・ランプにおいて、ウラモグや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonまで繋ぐ中堅として採用される。ウギンの聖域/Sanctum of Uginやコジレックの帰還/Kozilek's Returnの誘発条件を満たせることや、各種龍王/Dragonlordや風番いのロック/Wingmate Rocといった有力な飛行フィニッシャーに強いことも追い風。また、ウギンの聖域のサーチ先に対応している点も便利で、1枚挿しの選択肢も考えられる。
モダンでは赤緑エルドラージで採用されていたが、ウギンの目/Eye of Uginが禁止されて以降は7マナという欠点が目立ち、通常のエルドラージ系デッキでの採用例は極端に減った。しかし緑系ウルザトロンでメインデッキから使える汎用性のあるミラーマッチ対策という役割を見出され、そちらでの採用機会はしばしばある。緑単トロンがデッキタイプとして確立した後も引き続き採用されている。なお、ウルザランドを使用しているエルドラージ系デッキであるエルドラージ・トロンは事実上無色デッキであり、これの採用は稀である。
- イラストの背景にはZendikar Expeditions版の神聖なる泉/Hallowed Fountain(イラスト)が写っている。
- 特性定義能力→唱えることに関する能力→常在型能力→(誘発型能力)→起動型能力、というルール文章の表記順の関係上、到達が見落としやすい位置に存在しているため、誤ってフライヤーで攻撃したりしないように注意。