世界を壊すもの/World Breaker

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2022年11月30日 (水) 10:35時点における版


唱えたときに追放忍び寄るカビ/Creeping Mold誘発する欠色エルドラージ到達と、墓地から手札戻る起動型能力も持っている。

忍び寄るカビ効果を4マナと見積もっても3マナで5/7が付随する計算になり、コスト・パフォーマンスは非常に高い。一回り小さくなった絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerといった性能で、唱えただけで最低でも土地を1つ追放できるため、ほぼ確実にボード・アドバンテージを得られる点が優秀。搭載歩行機械/Hangarback Walkerなどの厄介なPIG能力持ちや各種エンチャントメインデッキから対処できるのも見逃せない。戦場に出てからの5/7到達というのも脅威のサイズであり、単体でこれを突破できるクリーチャーはほとんどいない。

墓地から手札に戻す起動型能力は若干起動コスト重いが、ランプ戦略で余りがちなマナと土地を有効活用できるため悪くない選択肢。手元のフィニッシャーを全て対処されてしまい弾切れになるという、ランプ対コントロールデッキの負けパターンの1つを潰し、粘り強い戦いを可能にしてくれる。

スタンダードではエルドラージ・ランプにおいて、ウラモグや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonまで繋ぐ中堅として採用される。ウギンの聖域/Sanctum of Uginコジレックの帰還/Kozilek's Return誘発条件を満たせることや、各種龍王/Dragonlord風番いのロック/Wingmate Rocといった有力な飛行フィニッシャーに強いことも追い風。また、ウギンの聖域のサーチ先に対応している点も便利で、1枚挿しの選択肢も考えられる。

モダンでは赤緑エルドラージで採用されていたが、ウギンの目/Eye of Uginが禁止されて以降は7マナという欠点が目立ち、通常のエルドラージ系デッキでの採用例は極端に減った。しかし緑系ウルザトロンメインデッキから使える汎用性のあるミラーマッチ対策という役割を見出され、そちらでの採用機会はしばしばある。緑単トロンがデッキタイプとして確立した後も引き続き採用されている。なお、ウルザランドを使用しているエルドラージ系デッキであるエルドラージ・トロンは事実上無色デッキであり、これの採用は稀である。

参考

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