ソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)

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===登場デッキ===
 
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2022年9月30日 (金) 00:41時点における最新版

ソリン・マルコフ/Sorin Markovゼンディカー・ブロックイニストラード・ブロックタルキール覇王譚ブロックイニストラードを覆う影ブロックのキャラクター。カードとしてはゼンディカーソリン・マルコフ/Sorin Markovが初出。

目次

[編集] 解説

イニストラード/Innistrad出身の何千年も生きる吸血鬼/Vampireプレインズウォーカー/Planeswalker。男性。髪や眉は白く、肌は血の気がなく、瞳は金色(イラスト)。超然とした雰囲気をただよわせ物腰柔らかで自信に満ちている。和訳での一人称は「私」。

快楽主義者(苦しみを避け快楽を究極目的とする者)であり、何百もの次元を渡り歩き訪れては、真新しさと娯楽を追い求めてきたある種の美食家である。権力志向は低く、自身の気まぐれな考えのままに振舞うことで充足しているが、時にはその気まぐれが残酷で破滅的なことさえある。ソリンにとってはより長続きする事象ほど強い興味をそそられるため、快楽主義であるものの労を惜しまずに、広範囲の次元の衝突や介入に関わる遠大で難解な予定表を組むに至っている。彼にしか解らない理由で度々次元を渡り、常にどこかで仕事を成している。

故郷イニストラードにおいては違った一面を見せており、滅びゆく人間の支えとして大天使アヴァシン/Avacynを創造し、怪物と人類のバランスを取ることに苦心している。自画自賛気味にイニストラードの君主/Lord of Innistradを自称しているが、同族の吸血鬼からは良く思われていない。

また、ソリンは血魔術/Sangromancyの使い手でもある。この血の魔法は黒マナ魔法の闇の一面であり、他者から生命力を吸い取り、敵に呪いをかけ、相手の精神を占有することすらできる。 自ら白兵戦を行う場合は、血魔術、剣術、そして様々な古い呪文を織り交ぜて戦う。

[編集] 経歴

[編集] ゼンディカー

ソリンは古代の災厄エルドラージ/Eldraziゼンディカー/Zendikarに封印した者の1人である。

はるかな昔、ソリンと精霊龍のウギン/Ugin、そして石術師のナヒリ/Nahiriはエルドラージ封印の儀式を完了してゼンディカーをすっかり変えてしまった。3人はこの儀式が乱される事態に陥ったなら、再び全員がゼンディカーに集結すると約束して別れた。

そして千年紀にわたりエルドラージを封じ込めている呪文の一部が破られたとき、ソリンはゼンディカーに帰還した。エルドラージの解放を阻止し再び完全に牢獄に閉じ込めておく計画だが障害は多い。かつての協力者2人の姿はゼンディカーにはなく、ニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneはエルドラージを故郷の次元から追い出すつもりであり、エルドラージの下僕を始めとした解放を目論む者たちは鍵となるウギンの目/Eye of Uginの探索に躍起である。

[編集] エルドラージ覚醒

ウギンの目の封印が解かれ、1000年ぶりにエルドラージの覚醒が迫っていた。ニッサおよび遺跡の賢者、アノワン/Anowon, the Ruin Sageと合流したソリンは、エルドラージを再度封印するためにウギンの目へ向かう。プレインズウォーカーながらエルフ以外の文化にあまり触れてこなかったニッサだが、この道中でアノワン、ソリンとは友誼を結ぶ。しかし、故郷ゼンディカーが怪物の封印地になっていることを知ったニッサは強硬に封印の解除、そしてエルドラージの追放を主張する。ソリンは多元宇宙全体の利益を説くが、ついにニッサを説得できず、ニッサによるエルドラージの完全解放を許してしまう。ソリンは呆れ返り、ゼンディカーの滅びを予言し、何処かへプレインズウォークした。

[編集] イニストラード

数千年前、後にステンシア/Stensiaと呼ばれることになる地に住んでいたソリンは、錬金術師である祖父のエドガー・マルコフ/Edgar Markovによって吸血鬼となった。

当時、その地には深刻な飢饉が発生しており、吸血鬼の存在は食料を血液にして作物不足を和らげるのと、人口自体を減らすことによって食料の需要自体を減らす一石二鳥のものであった。しかし、これは大義名分であり、エドガーは彼自身とその孫であるソリンを不死にするためというのが実際の理由である。ただし、エドガー自身の良心を崩す最後のひと押しが飢饉であったことは事実である。そうして、エドガーは血魔術/Blood magicの儀式により最初の吸血鬼となり、自分の血を飲ませることでソリンを吸血鬼に変えた。変質の際の精神的ショックはソリンのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを点灯させた。

プレインズウォーカーとなったソリンは、数々の次元/Planeをわたり、その視点でイニストラードの変化を観察していくうちに、吸血鬼の影響で人間が滅ぶこと(その結果、吸血鬼が滅ぶこと)を危惧するようになった。そこで、その次元を守る守護者としてアヴァシン/Avacynを創造し、彼女に次元全体を守護するよう指示した。他の多くの吸血鬼はその行為を裏切りとみなしている。

長い間を他の次元への放浪して過ごし、久しぶりに帰ってきたソリンが目にしたものは、自身が創造したアヴァシンの不在と、それによる人類の危機の再来であった。

[編集] アヴァシンの帰還

リリアナ・ヴェス/Liliana Vessの暗躍により獄庫/Helvaultが破壊され、イニストラード最強のデーモングリセルブランド/Griselbrandが解放され、ただちにリリアナにより殺害された。同時にアヴァシンも地上へ解放された。

ソリンは各地への捜査により痕跡を発見し、復活したアヴァシンと対面する。アヴァシンの復活により、教区を中心に人間の勢力が再興。また「呪い黙らせ/Cursemute」により、呪われし狼男/Werewolfを人間と獣の力を兼ね備えたウルフィー/Wolfirへと変質させた。かくして闇の隆盛は終わり、イニストラードの各種族に均衡が戻った。

[編集] ソリンvsティボルト

ソリンはある日、苦痛に喘ぐ生物の声を聞き、その周囲で邪悪な痕跡を残すある存在を感づく。その名はティボルト/Tibalt。半人半小悪魔のプレインズウォーカーはその力を己の欲望の為だけに使い、周辺に苦痛を齎すある意味吸血鬼以上に禍々しい存在だった。彼は牽制を兼ねてティボルトと対面することに。

[編集] The Spell Thief

ソリンはIDW Publishing発行のアメコミ「Magic: The Gathering」の第二シリーズ「The Spell Thief」に登場している。イニストラードにおいて、ソリンは聖戦士/Cathar親子を人質にしてダク・フェイデン/Dack Faydenを脅迫し、吸血鬼を操ることの出来るアーティファクト「古えの牙/The Ancient Fang」を引き渡させて代わりにダクが追うシファ・グレント/Sifa Grentの行き先の情報を与えた。

[編集] マジック2015―デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ‎

多元宇宙/Multiverseの各所でプレインズウォーカーが何者かに殺害される事件が起きていた。彼は調査を行わせるべく、とあるプレインズウォーカーをイニストラードへと招いた。

[編集] タルキール覇王譚

イニストラードの平穏はソリンに退屈をもたらした。そんな中、彼はかつて封印したはずのエルドラージ復活を知る。エルドラージは彼の退屈を紛らわすには絶好の相手であった。イニストラードの君主は再び異形の侵略者に興味を示すのであった。そこで、ソリンはかつての同志であるウギンを求めてタルキール/Tarkirを訪れる。しかし、そこで彼はウギンの死を知ることとなる……。

[編集] タルキール龍紀伝

サルカン・ヴォル/Sarkhan Volの行動によりウギンの死の運命は覆され、彼らがそれと知らぬ間に、ソリンがタルキールで直面した事実もまた書き換えられた。新たな歴史においてソリンは面晶体/Hedronの繭の中で眠るウギンを発見し、彼を目覚めさせた。

ソリンとウギンは再会することができたとはいえ、石術師ナヒリはその場にはいない。ひとまずソリンは彼女を見つけてくることをウギンに約束した。彼が守るべき次元が一つだけならば、物事は遥かに単純なのだが。

[編集] イニストラードを覆う影

故郷に帰還したソリンが目にしたのは再び狼男が跋扈し、天使が人間を虐殺する、狂ったイニストラードであった。その中心となっていたのは自ら創造した愛娘、アヴァシンであった。刺客の天使たちを一蹴し、彼女に一時は理性を取り戻させるが、正気を取り戻したアヴァシンにとって人間を虐殺した罪は耐えがたい苦痛であった。苦悶の声を上げながら剣を振り回すアヴァシンを見て、ソリンは苦渋の決断を下す。

[編集] 異界月

行方不明だった石術師・ナヒリ/Nahiri。その真相は、諍いの果てにソリン自らが獄庫へ彼女を封印したというものだった。ナヒリは滅びゆく故郷ゼンディカーを見て絶望し、ソリンへの、すなわちイニストラードへの壮大な復讐を決行する。イニストラード各地に謎の石/Cryptolithを造り、最大最強のエルドラージ・エムラクール/Emrakulを呼び寄せたのだ。エムラクールの現界が目前に迫り、動植物が歪みゆく中で、古きプレインズウォーカー2人は1000年ぶりに対峙する。目まぐるしい死闘の果て、ソリンは敗れ、岩の中に封印されてしまう。

突き刺さる岩が持続的に苦痛を与えるためプレインズウォークすることも叶わない。恥も外聞も投げ捨て、決闘を見物していたオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenに解放を乞うが、オリヴィアは彼を嘲笑して剣を取り上げて去った。エムラクールがついにイニストラードに降り立つ。絶望的な光景を、ソリンはただ見ていることしかできなかった。

[編集] 灯争大戦

経緯は不明ながら、石の牙に貫かれた状態から脱出。そこでソリンが考えたことは、当然ながらナヒリへの復讐であった。多元宇宙に次元間の標/Interplanar Beaconが響き渡り、ラヴニカ/Ravnicaへプレインズウォーカーが集結する。そこにはナヒリの姿もあった――彼と同じ、復讐に燃えた表情で。

[編集] War of the Spark: Ravnica

プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを略取しようとするボーラスの計画など委細気にすることなくラヴニカ狭しと飛び回りながらナヒリとの一騎打ち/Single Combatを開始。そのさまを目にしたギデオン・ジュラ/Gideon Juraも「TWO IDIOTS」と嘆くほどであった(ただし決闘に割り込んできた戦慄衆/Dreadhordeはナヒリと連携して瞬く間に始末している)。その後、ボーラスとの最終決戦では仔細は定かではではないがひとまず恩讐を棚上げにしてラヴニカ&プレインズウォーカー連合軍に加わり、戦慄衆と戦闘。ナヒリと轡を並べ、ラット/Ratが特筆する勢いで永遠衆の首級を次々に落としている。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

基本セット2012
ソリンの渇き/Sorin's Thirstソリンの復讐/Sorin's Vengeance
ソリンvsティボルト
ソリンの渇き/Sorin's Thirst
灯争大戦
ソリンの渇き/Sorin's Thirst
基本セット2020 プレインズウォーカーデッキ
ソリンの案内人/Sorin's Guide

[編集] フレイバー・テキストに登場

ゼンディカー
審判の日/Day of Judgment血の饗宴/Feast of Blood
エルドラージ覚醒
等価返し/Repay in Kind
基本セット2012
魂の消耗/Consume Spirit偏執/Monomania
闇の隆盛
大天使の霊堂/Vault of the Archangel
アヴァシンの帰還
血のやりとり/Barter in Blood流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur
基本セット2013
吸血鬼の印/Mark of the Vampire
ソリンvsティボルト
屈辱/Mortify幽体の行列/Spectral Procession
基本セット2014
吸血鬼の印/Mark of the Vampire
ジャッジ褒賞
名誉回復/Vindicate
統率者2013
蛇術師/Ophiomancer
タルキール覇王譚
苦々しい天啓/Bitter Revelation
運命再編
ウギンの構築物/Ugin's Construct
タルキール龍紀伝
命取りの放浪/Deadly Wanderings
イニストラードを覆う影
石の宣告/Declaration in Stoneナヒリの策謀/Nahiri's Machinations血統の呼び出し/Call the Bloodline無慈悲な決意/Merciless Resolve構造のひずみ/Structural Distortion苦渋の破棄/Anguished Unmaking凶兆の廃墟/Foreboding Ruins
異界月
ナヒリの怒り/Nahiri's Wrath復讐作戦/Campaign of Vengeance
灯争大戦
ナヒリの石刃/Nahiri's Stoneblades
モダンホライゾン2
害獣喰らい/Vermin Gorger
イニストラード:真夜中の狩り
運命的不在/Fateful Absence鍵の秘密/Secrets of the Key
イニストラード:真紅の契り
不浄なる祭司/Unholy Officiant

[編集] イラストに登場

エルドラージ覚醒
等価返し/Repay in Kind
基本セット2012
ソリンの渇き/Sorin's Thirstソリンの復讐/Sorin's Vengeance
アヴァシンの帰還
血のやりとり/Barter in Blood
コミックブックカード
行き詰まり/Standstill
ジャッジ褒賞
名誉回復/Vindicate
タルキール覇王譚
苦々しい天啓/Bitter Revelation
タルキール龍紀伝
精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
イニストラードを覆う影
石の宣告/Declaration in Stone無慈悲な決意/Merciless Resolve苦渋の破棄/Anguished Unmaking
異界月
復讐作戦/Campaign of Vengeance
統率者2017
血の貢ぎ物/Blood Tribute
灯争大戦
一騎打ち/Single Combatソリンの渇き/Sorin's Thirst
イニストラード:真夜中の狩り
運命的不在/Fateful Absence
Secret Lair Drop Series: Artist Series: Livia Prima
戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War

[編集] 登場デッキ

デュエルデッキ
プレインズウォーカーデッキ

[編集] 登場作品・登場記事

ゼンディカー・ブロック
イニストラード・ブロック
タルキール覇王譚ブロック
イニストラードを覆う影ブロック
灯争大戦
ゼンディカーの夜明け
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り

[編集] 参考

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