表向き
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*[[総合ルール]]日本語訳では2016年7月から「オモテ向き」と訳されているが、カードに印刷されているのは「表向き」表記であるため、本Wikiでは引き続き「表向き」表記を用いる。 | *[[総合ルール]]日本語訳では2016年7月から「オモテ向き」と訳されているが、カードに印刷されているのは「表向き」表記であるため、本Wikiでは引き続き「表向き」表記を用いる。 | ||
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+ | [[変異]]などの[[能力]]、[[予示]]による[[ルール]]、[[こじ開け/Break Open]]などの[[効果]]で、裏向きのパーマネントが表向きになることがある。裏向きのパーマネントが表向きになる事は、[[オブジェクト]]の[[位相]]が変化するだけで継続して同一のオブジェクトである。ただし、[[タイムスタンプ]]は表向きになった時点で更新される({{CR|613.7f}})。 | ||
+ | *裏向きの状態でつけられていた[[オーラ]]や[[装備品]]、置かれていた[[カウンター (目印)|カウンター]]、適用されている[[継続的効果]]などは引き続き残る。[[攻撃]]している状態、[[対象]]に取られている状態なども同様に引き継ぐが、[[特性]]の変化によりオーラが外れたり[[対象不適正]]になる場合もある。 | ||
+ | **例:[[破滅の光/Ray of Ruin]]の対象になった裏向きの[[生けるものの洞窟/Zoetic Cavern]]を[[対応して]]表向きにしても、依然として対象に取られており、適正な対象であるため破滅の光は生けるものの洞窟を[[追放]]する。 | ||
+ | **例:裏向きの2/2クリーチャーが[[切り崩し/Cut Down]]の対象に取られ、対応してそれを表向きにした結果、[[パワー]]と[[タフネス]]の合計が6以上になったなら切り崩しは[[立ち消え]]る。 | ||
+ | *[[攻撃クリーチャー]]や[[ブロック・クリーチャー]]の指定が終わってから表向きになったクリーチャーが自身の攻撃や[[ブロック]]を制限する能力を持っていても、[[戦闘から取り除く|戦闘から取り除かれ]]ることはない。また、ブロックされた後に表向きになったクリーチャーが[[回避能力]]を持っていたとしても、それにブロックされている状態は変わらない。ただし表向きになることでクリーチャーでなくなった場合は戦闘から取り除かれる。 | ||
+ | **例:表面が[[防衛]]を持つ裏向きのクリーチャーで攻撃した後でそれを表向きにしても、それは攻撃している状態のままである。 | ||
+ | **例:表面が[[飛行]]を持つ裏向きのクリーチャーが[[地上クリーチャー]]にブロックされた後でそれを表向きにしても、ブロックされた状態は変わらず、そのクリーチャーと[[戦闘ダメージ]]を与えあう。 | ||
+ | *新たに戦場に出るわけではないので「戦場に出たとき」の[[誘発型能力]]を誘発させる事はなく、戦場に出る際の[[置換効果]]も適用されない。 | ||
+ | **[[プレインズウォーカー]]や[[バトル]]に初期[[忠誠度]]/初期[[守備値]]分のカウンターが置かれることも後者にあたるので注意。また、[[包囲戦]]・バトルを変身させて唱えられるのは最後の守備カウンターが取り除かれたときなので、この方法で唱えられることはなく墓地に置かれる。 | ||
+ | **[[コントローラー]]の最新の[[ターン]]開始時からコントロールされているカードが表向きになったなら、それは[[召喚酔い]]していない。そうでなければ召喚酔い状態である。 | ||
+ | *表面が[[インスタント]]や[[ソーサリー]]であるカードは表向きになれない。この条件にあたるパーマネントが表向きになる場合、その表面を[[公開する|公開]]した上で、表向きになる事は失敗し裏向きであり続ける。 | ||
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+ | ==関連カード== | ||
+ | 自分以外の裏向きのパーマネントを表向きにするカードや、制限をかけるカード。 | ||
+ | *[[こじ開け/Break Open]] - 対戦相手の裏向きクリーチャーを表向きにする[[インスタント]]。([[オンスロート]]) | ||
+ | *[[現実を彫る者イクシドール/Ixidor, Reality Sculptor]] – [[起動型能力]]で裏向きのクリーチャーを表向きにする。(オンスロート) | ||
+ | *[[スカークの騒ぎ屋/Skirk Alarmist]] – 起動型能力で自分の表向きのクリーチャーを表向きにでき、[[終了ステップ]]の開始時に[[生け贄]]に捧げる。([[レギオン]]) | ||
+ | *[[カルロフの番犬/Karlov Watchdog]] - あなたのターンの間、対戦相手の裏向きのパーマネントは表向きにできない。([[カルロフ邸殺人事件]]) | ||
+ | *[[犯人暴き/Expose the Culprit]] - 裏向きのクリーチャー1体を表向きにする[[モード]]を持つインスタント。こじ開けの[[上位互換]]。(カルロフ邸殺人事件) | ||
+ | *[[命狙いの逃亡者、エトラータ/Etrata, Deadly Fugitive]] - あなたの裏向きのクリーチャーに表向きになる起動型能力を与える。(カルロフ邸殺人事件) | ||
+ | *[[押し合い+圧し合い/Hustle+Bustle|圧し合い/Bustle]] - あなたのクリーチャー1体を表向きにする。(カルロフ邸殺人事件) | ||
+ | *[[古き神々の咆哮、ヤラス/Yarus, Roar of the Old Gods]] - あなたの裏向きのクリーチャーが[[死亡]]するたび、裏向きで戦場に戻した後表向きにする。(カルロフ邸殺人事件) | ||
+ | *[[衝撃的な展開/Showstopping Surprise]] - あなたのクリーチャー1体を対象としそれが裏向きなら表向きにする。([[カルロフ邸殺人事件統率者デッキ]]) | ||
+ | *[[林間の眼、カウスト/Kaust, Eyes of the Glade]] - 起動型能力であなたの攻撃している裏向きのクリーチャーを表向きにする。(カルロフ邸殺人事件統率者デッキ) | ||
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2024年2月3日 (土) 22:28時点における版
表向き(オモテ向き)/Face Upは、
- 両面カードや合体カードの「第1面」とは明確に異なる用語である。混同に注意。
- 総合ルール日本語訳では2016年7月から「オモテ向き」と訳されているが、カードに印刷されているのは「表向き」表記であるため、本Wikiでは引き続き「表向き」表記を用いる。
表向きにする
変異などの能力、予示によるルール、こじ開け/Break Openなどの効果で、裏向きのパーマネントが表向きになることがある。裏向きのパーマネントが表向きになる事は、オブジェクトの位相が変化するだけで継続して同一のオブジェクトである。ただし、タイムスタンプは表向きになった時点で更新される(CR:613.7f)。
- 裏向きの状態でつけられていたオーラや装備品、置かれていたカウンター、適用されている継続的効果などは引き続き残る。攻撃している状態、対象に取られている状態なども同様に引き継ぐが、特性の変化によりオーラが外れたり対象不適正になる場合もある。
- 例:破滅の光/Ray of Ruinの対象になった裏向きの生けるものの洞窟/Zoetic Cavernを対応して表向きにしても、依然として対象に取られており、適正な対象であるため破滅の光は生けるものの洞窟を追放する。
- 例:裏向きの2/2クリーチャーが切り崩し/Cut Downの対象に取られ、対応してそれを表向きにした結果、パワーとタフネスの合計が6以上になったなら切り崩しは立ち消える。
- 攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーの指定が終わってから表向きになったクリーチャーが自身の攻撃やブロックを制限する能力を持っていても、戦闘から取り除かれることはない。また、ブロックされた後に表向きになったクリーチャーが回避能力を持っていたとしても、それにブロックされている状態は変わらない。ただし表向きになることでクリーチャーでなくなった場合は戦闘から取り除かれる。
- 新たに戦場に出るわけではないので「戦場に出たとき」の誘発型能力を誘発させる事はなく、戦場に出る際の置換効果も適用されない。
- 表面がインスタントやソーサリーであるカードは表向きになれない。この条件にあたるパーマネントが表向きになる場合、その表面を公開した上で、表向きになる事は失敗し裏向きであり続ける。
関連カード
自分以外の裏向きのパーマネントを表向きにするカードや、制限をかけるカード。
- こじ開け/Break Open - 対戦相手の裏向きクリーチャーを表向きにするインスタント。(オンスロート)
- 現実を彫る者イクシドール/Ixidor, Reality Sculptor – 起動型能力で裏向きのクリーチャーを表向きにする。(オンスロート)
- スカークの騒ぎ屋/Skirk Alarmist – 起動型能力で自分の表向きのクリーチャーを表向きにでき、終了ステップの開始時に生け贄に捧げる。(レギオン)
- カルロフの番犬/Karlov Watchdog - あなたのターンの間、対戦相手の裏向きのパーマネントは表向きにできない。(カルロフ邸殺人事件)
- 犯人暴き/Expose the Culprit - 裏向きのクリーチャー1体を表向きにするモードを持つインスタント。こじ開けの上位互換。(カルロフ邸殺人事件)
- 命狙いの逃亡者、エトラータ/Etrata, Deadly Fugitive - あなたの裏向きのクリーチャーに表向きになる起動型能力を与える。(カルロフ邸殺人事件)
- 圧し合い/Bustle - あなたのクリーチャー1体を表向きにする。(カルロフ邸殺人事件)
- 古き神々の咆哮、ヤラス/Yarus, Roar of the Old Gods - あなたの裏向きのクリーチャーが死亡するたび、裏向きで戦場に戻した後表向きにする。(カルロフ邸殺人事件)
- 衝撃的な展開/Showstopping Surprise - あなたのクリーチャー1体を対象としそれが裏向きなら表向きにする。(カルロフ邸殺人事件統率者デッキ)
- 林間の眼、カウスト/Kaust, Eyes of the Glade - 起動型能力であなたの攻撃している裏向きのクリーチャーを表向きにする。(カルロフ邸殺人事件統率者デッキ)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 110 パーマネント
- 110.5 パーマネントの位相とは、物理的な状態のことである。位相には4つの種類があり、それぞれ2種類のいずれかの状態を取る。すなわち、タップ/アンタップ、反転/非反転、オモテ向き/裏向き、フェイズ・イン/フェイズ・アウトである。パーマネントは、4組の位相それぞれについて必ずどちらかの状態である。
- 110.5a 位相は特性ではないが、位相によってパーマネントの特性が変化しうる。
- 110.5b パーマネントは、呪文や能力によって特に指示されない限り、アンタップ、非反転、オモテ向き、フェイズ・インの位相で戦場に出る。
- 110.5c パーマネントは、呪文や能力やターン起因処理が位相を変更しない限り、その位相が何も影響を持たなくても、元の位相を保つ。
- 110.5d パーマネントだけが位相を持つ。戦場 にないカードは持たない。追放されているカードが裏向き になることはあるが、それはパーマネントの裏向き 位相とは何ら関係ない。同様に、戦場 にないカードは、物理的にどういう状態であろうと、タップしているわけでもアンタップしているわけでもない。
- 110.5 パーマネントの位相とは、物理的な状態のことである。位相には4つの種類があり、それぞれ2種類のいずれかの状態を取る。すなわち、タップ/アンタップ、反転/非反転、オモテ向き/裏向き、フェイズ・イン/フェイズ・アウトである。パーマネントは、4組の位相それぞれについて必ずどちらかの状態である。
- 110 パーマネント