ターンを終了する
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
4行: | 4行: | ||
{{#card:Sundial of the Infinite}} | {{#card:Sundial of the Infinite}} | ||
− | [[呪文]]や[[能力]]の中には、現在のターンを終わらせるものが存在する。その場合には専用のルール({{CR| | + | [[呪文]]や[[能力]]の中には、現在のターンを終わらせるものが存在する。その場合には専用のルール({{CR|716}})に従い通常の呪文や能力の[[解決]]の手順とは異なるやり方で処理をする。 |
==ルール== | ==ルール== | ||
− | *スタックから追放された[[呪文]]や[[能力]]は解決されない。 | + | # 「この手順が始まる前に[[誘発]]していた[[誘発型能力]]のうち、まだ[[スタック]]に積まれていないものは消滅する。それらはスタックに積まれない。」 |
− | **[[打ち消されない]]呪文や能力も解決されなくなる。呪文や能力をスタックから追放することは「[[打ち消す]]」ことではないので、「打ち消されない」は無意味である。 | + | #* 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を'''始める前'''に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合に問題になる(例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]])。 |
− | ** | + | #* 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を'''終えた後'''に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合はこのルールは適用されない。この場合は、次に[[プレイヤー]]が[[優先権]]を得るとき(これは[[クリンナップ・ステップ]]になる)にスタックに積まれる。 |
− | + | #* ターンを終了する処理を'''している途中'''に誘発した能力は、{{CR|716.2}}で補足されている通り、解決されることはない(そもそもスタックに積まれない)。 | |
− | **[[最後の賭け/Final Fortune]]など、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、[[誘発条件]]を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。 | + | # 「解決中の[[オブジェクト]]も含む、スタック上のすべてのオブジェクトを[[追放]]する。[[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]を[[戦闘から取り除く]]。」 |
+ | #* スタックから追放された[[呪文]]や[[能力]]は解決されない。 | ||
+ | #** [[打ち消されない]]呪文や能力も解決されなくなる。呪文や能力をスタックから追放することは「[[打ち消す]]」ことではないので、「打ち消されない」は無意味である。 | ||
+ | #** ターンを終了させる途中で、その呪文や能力自身も追放されるが、その場合でも解決は最後まで行われる({{CR|608.2j}})。 | ||
+ | # 「[[状況起因処理]]をチェックする。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。」 | ||
+ | #* ここで一度状況起因処理がチェックされる。すなわち、クリンナップ・ステップの[[ターン起因処理]]を行う前にも状況起因処理をチェックするのである。 | ||
+ | #* 例:[[一日のやり直し/Day's Undoing]]において、[[手札]]と[[墓地]]の[[カード]]の合計数が6枚以下であったプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーはターンを終了する処理を行う前に「カードがない[[ライブラリー]]からカードを[[引く|引こう]]とした」ことになるので、この状況起因処理で[[ライブラリーアウト]]の[[敗北条件|敗北]]となる。次のクリンナップ・ステップにおける状況起因処理で敗北するわけではない。 | ||
+ | # 「現在のフェイズ/ステップが終了する。ゲームは即座にクリンナップ・ステップに移行し、現在のステップとクリンナップ・ステップの間のすべてのステップをとばす。クリンナップ・ステップ中に効果によってターンが終わる場合、新しいクリンナップ・ステップを始める。」 | ||
+ | #* {{CR|716.3}}で補足されている通り、「[[終了ステップ]]開始時に」(旧[[オラクル]]では「[[ターン終了時に]]」)の[[誘発型能力]]は、終了させた[[ターン]]には[[誘発]]しない。そういう能力が誘発するのは[[終了ステップ]]の開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も[[飛ばす|飛ばされ]]、[[クリンナップ・ステップ]]まで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。 | ||
+ | #**[[最後の賭け/Final Fortune]]など、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、[[誘発条件]]を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。 | ||
==該当カード== | ==該当カード== |
2018年11月11日 (日) 00:37時点における版
ターンを終了する/End the turn とは、何らかの効果によってそのターンを終わらせることである。
Time Stop / 時間停止 (4)(青)(青)
インスタント
インスタント
ターンを終了する。(スタックから、このカードを含むすべての呪文と能力を追放する。ターンを進めているプレイヤーは自分の手札のカードを、自分の手札の枚数の最大値になるまで捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
Sundial of the Infinite / 無限の日時計 (2)
アーティファクト
アーティファクト
(1),(T):ターンを終了する。あなたのターンの間にのみ起動できる。(スタックからすべての呪文と能力を追放する。あなたの手札の枚数の最大値になるまで手札を捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
呪文や能力の中には、現在のターンを終わらせるものが存在する。その場合には専用のルール(CR:716)に従い通常の呪文や能力の解決の手順とは異なるやり方で処理をする。
ルール
- 「この手順が始まる前に誘発していた誘発型能力のうち、まだスタックに積まれていないものは消滅する。それらはスタックに積まれない。」
- 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を始める前に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合に問題になる(例:一日のやり直し/Day's Undoing)。
- 一つの呪文や能力の中で、ターンを終了する処理を終えた後に別の処理を行っていて、それにより誘発する能力があった場合はこのルールは適用されない。この場合は、次にプレイヤーが優先権を得るとき(これはクリンナップ・ステップになる)にスタックに積まれる。
- ターンを終了する処理をしている途中に誘発した能力は、CR:716.2で補足されている通り、解決されることはない(そもそもスタックに積まれない)。
- 「解決中のオブジェクトも含む、スタック上のすべてのオブジェクトを追放する。クリーチャーやプレインズウォーカーを戦闘から取り除く。」
- 「状況起因処理をチェックする。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。」
- 「現在のフェイズ/ステップが終了する。ゲームは即座にクリンナップ・ステップに移行し、現在のステップとクリンナップ・ステップの間のすべてのステップをとばす。クリンナップ・ステップ中に効果によってターンが終わる場合、新しいクリンナップ・ステップを始める。」
- CR:716.3で補足されている通り、「終了ステップ開始時に」(旧オラクルでは「ターン終了時に」)の誘発型能力は、終了させたターンには誘発しない。そういう能力が誘発するのは終了ステップの開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も飛ばされ、クリンナップ・ステップまで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。
- 最後の賭け/Final Fortuneなど、どのターンの終了ステップの開始時に誘発するかが指示されている誘発型能力については、当該ターンが終了された場合、誘発条件を満たすことがなくなるので誘発しなくなる。
- CR:716.3で補足されている通り、「終了ステップ開始時に」(旧オラクルでは「ターン終了時に」)の誘発型能力は、終了させたターンには誘発しない。そういう能力が誘発するのは終了ステップの開始時であるが、効果によって終了ステップの実施も飛ばされ、クリンナップ・ステップまで一気に進んでしまうため。これらの誘発型能力は、次に「終了ステップの開始時」が来たとき=次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。
該当カード
登場順に示す。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 716 クラス・カード
- 716.1 各クラス・カードには、クラス・レベル棒2本を含む、表立てになった文章欄が存在する。絵はカードの左側に縦長に配置されており、タイプ行はカードの一番下にある。
- 716.2 クラス・レベル棒は、起動型能力1つと常在型能力1つを表すキーワード能力である。クラス・レベル棒は、その起動型能力の起動コストとレベル数を含む。クラス・レベル棒と同じ枠内に書かれている能力は、その常在型能力の一部である。
- 716.2a 「[[[コスト]]]:レベルN ― [[[能力]]]/[Cost]:Level N - [Abilities]」は、「[[[コスト]]]:このクラスのレベルはNになる。このクラスのレベルがN-1でなければ起動できず、ソーサリーとしてのみ起動できる。」と「このクラスのレベルがN以上であるかぎり、これは[[[能力]]]を持つ。」を意味する。
- 716.2b レベルは、すべてのパーマネントが持ちうる記号である。クラスは、クラスであることを止めたとしても、そのレベルを維持する。レベルはコピー可能な特性ではない。
- 716.2c 「クラス・レベルを得るため/to gain a Class level」とは、「クラス・レベル棒で示されている起動型能力を起動するため」という意味である。
- 716.2d ルールや効果がパーマネントのレベルを参照する場合、そのパーマネントがレベルを持っていなかったなら、そのレベルが1であるかのように扱う。
- 716.3 クラス・カードに記されている能力でクラス・レベル棒の後に書かれているもの以外は、通常通り扱う。特に、クラスは、文章欄の一番上の枠に書かれている能力を常に持っている。その能力が常在型能力であればゲームに影響を及ぼし、誘発型能力であれば誘発する可能性があり、起動型能力であれば起動することができる。
- 716.4 過去のクリーチャー・カードの中に、Lv系カードと呼ばれる、Lvカウンターを加えるLvアップ 能力を持つものがある。Lvカウンターはクラス・カードと相互作用せず、クラス・レベルはLv系カードと相互作用しない。rule 702.87〔Lvアップ〕、rule 711〔Lv系カード〕参照。
- 716 クラス・カード