赤緑白ビートダウン
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2013年6月16日 (日) 01:44時点における版
赤緑白ビートダウン(RGW Beatdown)は、赤緑白の3色で組まれるビートダウンデッキ。
目次 |
概要
緑・白の優秀なクリーチャー、赤の火力、白のパーマネントコントロールを擁する。高速ビートダウンに適した3色であり、非常に攻撃的でありながら高い柔軟性も併せ持つ。しかし対戦相手の呪文や手札に干渉する術を持たないため、自身を上回る速度を持つコンボデッキに弱い。
マジック黎明期から高い人気を持ち、Zooや、Three Deuceなどと総称されることもあるデッキカラーである。
イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
この環境に多数存在する、遥か見/Farseekとスラーグ牙/Thragtuskを採用した緑系中速デッキの1パターンとして、赤緑白のものも組まれている。
前スタンダード環境やイニストラード・ブロック構築の赤緑白デッキと同様の、CIP能力と修復の天使/Restoration Angelのシナジーを中心とした中速ビートダウンである。採用されるクリーチャーはスラーグ牙や高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなど防御的な性格を帯びたものになっており、マナ加速から突撃するアタッカー、静穏の天使/Angel of Serenityまでの時間を稼ぐブロッカーという2つの役割を状況に応じて使い分けながら戦う。
ギルド門侵犯参入後は、炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar、ボロスの反攻者/Boros Reckonerなどの低マナ域のクリーチャーも採用する、アグロ寄りのデッキが増加した。特に円環の賢者/Gyre Sageを採用するタイプは、披露した齋藤友晴の名前とを取って「Saito Zoo」と呼ばれる。
グランプリケベックシティ13では、人間デッキの一種として極端に低マナ域に寄せた赤緑白タイプが活躍した。
サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリオークランド12 準優勝 (参考)
- 使用者:Adam Witton
- フォーマット
- 中速タイプ。
サンプルレシピ2
- 備考
- プロツアー「ギルド門侵犯」 ベスト4 (参考)
- 使用者:Eric Froehlich
- フォーマット
Zoo [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ギルド門侵犯参入後の「Saito Zoo」タイプ。
イニストラード・ブロック構築
アヴァシンの帰還で強力な天使や狼が多数登場したことで、従来の赤緑中速ビートダウンの亜種、ウルフ&エンジェル(Wolves and Angels)が成立した。
アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim・軽蔑された村人/Scorned Villagerの2大マナ・クリーチャーから、高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsなどの優秀な中堅~大型クリーチャーを次々と展開。最後はウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartの爆発的な強化や忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedなどの火力によって勝負を決める。
白を濃くして鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Heronsなどを採用したもの、修復の天使/Restoration Angelをタッチする程度にとどめたもの、従来通り白を用いない赤緑2色のもの(Wolves、RG Wolf Runなどと呼ばれる)など、バリエーションは様々。
プロツアー「アヴァシンの帰還」ではトップメタとなり、参加者の約27%(赤緑タイプも含めると31%強)がこのデッキを選択。Top8に3人を輩出した。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「アヴァシンの帰還」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Joshua Cho
- フォーマット
Wolves and Angels [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アラーラの断片ブロック期
貴族の教主/Noble Hierarchや野生のナカティル/Wild Nacatlから大型クリーチャーやプレインズウォーカーにつなぎ、ナヤの魔除け/Naya Charmなどのパーマネントコントロールでサポートする。
貴族の教主や野生のナカティルはイーオスのレインジャー/Ranger of Eosからサーチされ、このカードによりカード・アドバンテージも稼ぐことができる。
アラーラの断片ブロック構築のほか、ゼンディカー参入後のスタンダードでも活躍しており、こちらは特にフィニッシャーに悪斬の天使/Baneslayer Angelが採用されている。世界選手権09でAndre Coimbraが使用し、優勝している。→*1
エルドラージ覚醒で復讐蔦/Vengevineが登場して以降は、イーオスのレインジャーや血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfなどとの相性から能力の条件を満たしやすく、よく採用されている。血髪編みのエルフの続唱で確実に復讐蔦の条件を満たすため、デッキ内のクリーチャー比率を高めている場合が多い。さらに基本セット2011で復讐蔦と相性のよい獣相のシャーマン/Fauna Shamanが登場、このカードによるシルバーバレット戦略も組み込まれている。
スタンダード(ゼンディカー期)
- 備考
- 世界選手権09 優勝 (参考)
- 使用者:Andre Coimbra
- デザイン:Mike Flores
- フォーマット
ナヤライトセイバー [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 「ナヤ・ライトセーバー(Naya Lightsaber)」と呼ばれるタイプで、優勝を飾った。
- 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの続唱からクリーチャーや火力につなぐギミックが搭載されている。
スタンダード(ワールドウェイク期)
- 備考
- プロツアーサンディエゴ10 予選ラウンド全勝 (参考)
- 使用者:Luis Scott-Vargas
- フォーマット
LSV Naya [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらは「ボス・ナヤ(Boss Naya)」と呼ばれるタイプ。
- 聖遺の騎士/Knight of the Reliquary+セジーリのステップ/Sejiri Steppeやバジリスクの首輪/Basilisk Collar+狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmageといったコンボギミックが搭載している。
アラーラの断片ブロック構築版
- 備考
- プロツアーホノルル09 ベスト8 (参考)
- 使用者:Tom Ross
- フォーマット
Naya Agrro [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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時のらせんブロック構築
カヴーの捕食者/Kavu Predatorと焦熱の裁き/Fiery Justiceのシナジーを搭載したカヴー・ジャスティスが登場。
詳細はカヴー・ジャスティスを参照のこと。
ラヴニカ・ブロック期
番狼/Watchwolfなどの動物クリーチャーを火力でサポートする軽量ウィニー、Zooが登場。
ショックランドの恩恵でマナ基盤の安定性も高い。詳細はZooを参照のこと。
オデッセイ・ブロック期
また、オンスロート参入後は、同環境の白緑ビートダウンに争乱の崖地/Contested Cliffsなどのために赤を足したビーストデッキも登場した。
この時期の活躍の要因としては、ジャッジメントが緑白を優遇していたことも大きい。
エクステンデッド(ローウィン期)
デッキの動きはアラーラの断片ブロック期のスタンダードのものと同じであり、獣相のシャーマン/Fauna Shamanで復讐蔦/Vengevineを墓地に落とし血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの続唱で戦場に復帰させる。
ミラディン包囲戦で饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineなどの優秀な装備品が加わり、これらのカードをサーチするため石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticが投入される。同時に狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage+バジリスクの首輪/Basilisk Collarのコンボも盛り込まれる。
サンプルレシピ
Naya [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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エクステンデッド(アラーラの断片期)
アラーラの断片で野生のナカティル/Wild Nacatlや長毛のソクター/Woolly Thoctarが加わったことで赤緑白のナヤ・ズーが生まれた。
詳細はZooを参照のこと。
エクステンデッド(デュアルランド期)
デュアルランド時代のエクステンデッドにも同様のデッキは存在した。
デュアルランドやフェッチランド、土地譲渡/Land Grantなどにより色拘束を緩和する。詳細はThree Deuceを参照のこと。
エターナル
エターナルでも、ラヴニカ・ブロック時代と同様Zooが活躍している。
闇の腹心/Dark Confidantなどのために白でなく黒が採用されることが多かったが、アラーラの断片ブロックで白絡みの強力なクリーチャーを次々に獲得したため、再び白が採用されるようになっている。
近年の急激なクリーチャーのパワーアップの恩恵を受け、デッキパーツが多く入れ替わったため、デュアルランドなどを除けば比較的容易にパーツを集めることが可能になった。
黎明期
- Zooタイプ
黎明期から密林の猿人/Kird Ape、サバンナ・ライオン/Savannah Lionsなど、1マナでパワーが2のクリーチャーは存在したため、Zooに近いデッキを組むことができた。個々の性能は現在の方が高いものの、高マナレシオのウィニー+軽火力という根本的な構成は殆ど変わっていない。
- アーニーゲドンタイプ
アーニーゲドンに赤をタッチするのは普通だが、より三色に近い構成を取ったものも存在。火力のほか、序盤の攻防に役立つウスデン・トロール/Uthden Trollなどが採用される。