闇の詐称者/Dark Impostor

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2012年5月11日 (金) 21:16時点における版

強烈な除去能力を備えた吸血鬼の暗殺者。除去と同時に大型化し、起動型能力までも奪い取る。

繰り返し使える確定除去で、追放なので墓地を利用される恐れも無いが、起動コストがあまりにも重く、採用できるデッキは必然的に限られる。マナの揃わない序盤でも3マナ2/2と、戦線を構築できる最低限のスペックはあり、起動コストにタップを含まないので除去しつつブロックに回れることもあって、回り始めた時の制圧力は高い。リミテッドではこれ1枚で完封される可能性すらあり、速やかに対処できなければ敗北を待つばかりとなるだろう。

起動型能力を奪う能力はクラージ実験体/Experiment Krajを彷彿とさせるが、あちらとは色々と対照的なデザインになっている。強力なタップ能力を奪えれば、除去しつつその能力を起動できるのでさらに優位に進めることができるが、起動にマナを必要とする能力は、これの能力自体の重さや色違いの問題もあって使いにくい。コンボ目的で自身のコントロールするクリーチャーを対象にするのは、よほど強力なものでない限り手損が多くて現実的ではない。

• こちらは3マナと軽く、能力の起動コストが重い。クリーチャー除去なので、コンボ目的でなければ通常は対戦相手のコントロールするクリーチャーを対象とする。一方クラージ実験体は多色の6マナと重いが、起動コストはタップのみと軽い。+1/+1カウンターによる強化なので、通常は自身のコントロールするクリーチャーを対象とする。また、こちらが能力を『奪う』イメージなのに対し、あちらはシミックの移植による『共有』という違いもある。

• 2つの能力を起動した時のオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenとも少し挙動が似ている。あちらは(4)(黒)(黒)(赤)で自身の上に+1/+1カウンターを1個置き、クリーチャー1体のコントロールを奪う。単に除去するよりもコントロールを奪った方がアドバンテージの観点から有効だが、コントロールを取り返される危険も孕んでいる。小型クリーチャーを潰して回る分にはあちらの方が能力の小回りが利き、成長も早く、飛行まで持っている。こちらは1マナ軽いとはいえ能力の起動コストまで含めれば優位性は殆ど無く、総じてあちらに分がありそうである。

参考

• カード個別評価：アヴァシンの帰還 - レア