払拭/Dispel
提供:MTG Wiki
(14人の利用者による、間の19版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Dispel}} | {{#card:Dispel}} | ||
− | [[ | + | [[インスタント]]のみ[[打ち消す]][[呪文]]。[[緊急阻止/Flash Counter]]が1[[マナ]]になった[[上位互換]]。 |
− | + | [[対象]]こそ限られるものの、やはり1マナは扱いやすい。特にインスタントはお互いに隙をうかがい心理を読みあって[[唱える]]タイミングを見計らうことが多く、「1マナあれば打ち消せる」という性質が与える影響は大きい。 | |
− | [[ | + | とはいえインスタントを打ち消すだけではさすがに[[対戦相手]]の戦略を崩すところまでは期待できない。自分を防御するため、あるいは自分の主戦略を妨害されることを防ぐための打ち消しと考えたほうがよい。[[除去]]や[[火力]]から[[クリーチャー]]を守ったり、[[コンバット・トリック]]で戦況をひっくり返されることを防いだり、対戦相手の打ち消しを打ち消すことでこちらの[[キーカード]]を[[通し]]たり、と言った役目が適任である。 |
− | [[ | + | その点、そういったインスタントの出番が少なめである[[リミテッド]]よりは、[[構築]]での評価が上となるカードと言える。特に強力なインスタント(例えば[[むかつき/Ad Nauseam]]等の[[デッキ]]の中核をなすもの、[[Ancestral Recall]]をはじめとする単純に[[カードパワー]]が高いもの、[[意志の力/Force of Will]]といった厄介なカウンターなど)が粒ぞろいである[[エターナル]][[環境]]での頼もしさは格別。 |
− | + | 欠点は言うまでもなくインスタントにしか対処できないこと。[[プレインズウォーカー]]や[[修繕/Tinker]]などの[[フィニッシャー]]格のカードに手出しできないのは致命的である。そのため[[メインデッキ]]では対処できる範囲がより広い[[呪文貫き/Spell Pierce]]や[[否認/Negate]]が優先され、払拭は[[サイドボード]]からの追加投入という形が多い。ただし[[コンボデッキ]]の場合、幅広く対処できることよりも[[コンボ]]を妨害してくるインスタントを排除することが重要であることから、優先して投入される例も少なくない(→[[欠片の双子#モダン]]、[[不屈の部族シュート]])。 | |
− | *[[ | + | [[メタゲーム]]次第であるものの、初出時・各[[再録]]時のスタンダード、[[モダン]]、[[パウパー]]など様々な[[フォーマット]]の[[青]]系デッキでしばしばサイドボードに採用され、時にはメインデッキから積まれることもある。 |
+ | |||
+ | *[[ソーサリー]]呪文限定だと[[被覆/Envelop]]、[[エンチャント]]・[[アーティファクト]]呪文限定だと[[無効/Annul]]。 | ||
+ | *[[ラヴニカへの回帰]]版の{{Gatherer|id=356594}}には、[[シミック連合/The Simic Combine]]のシンボルが隠れている([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1096 参考])。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[条件付きカウンターカード]] | ||
+ | *[[カード個別評価:戦乱のゼンディカー]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ラヴニカへの回帰]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:ワールドウェイク]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:ワールドウェイク]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:エクスプローラー・アンソロジー2]] - [[コモン]] |
2022年12月7日 (水) 21:43時点における最新版
インスタントのみ打ち消す呪文。緊急阻止/Flash Counterが1マナになった上位互換。
対象こそ限られるものの、やはり1マナは扱いやすい。特にインスタントはお互いに隙をうかがい心理を読みあって唱えるタイミングを見計らうことが多く、「1マナあれば打ち消せる」という性質が与える影響は大きい。
とはいえインスタントを打ち消すだけではさすがに対戦相手の戦略を崩すところまでは期待できない。自分を防御するため、あるいは自分の主戦略を妨害されることを防ぐための打ち消しと考えたほうがよい。除去や火力からクリーチャーを守ったり、コンバット・トリックで戦況をひっくり返されることを防いだり、対戦相手の打ち消しを打ち消すことでこちらのキーカードを通したり、と言った役目が適任である。
その点、そういったインスタントの出番が少なめであるリミテッドよりは、構築での評価が上となるカードと言える。特に強力なインスタント(例えばむかつき/Ad Nauseam等のデッキの中核をなすもの、Ancestral Recallをはじめとする単純にカードパワーが高いもの、意志の力/Force of Willといった厄介なカウンターなど)が粒ぞろいであるエターナル環境での頼もしさは格別。
欠点は言うまでもなくインスタントにしか対処できないこと。プレインズウォーカーや修繕/Tinkerなどのフィニッシャー格のカードに手出しできないのは致命的である。そのためメインデッキでは対処できる範囲がより広い呪文貫き/Spell Pierceや否認/Negateが優先され、払拭はサイドボードからの追加投入という形が多い。ただしコンボデッキの場合、幅広く対処できることよりもコンボを妨害してくるインスタントを排除することが重要であることから、優先して投入される例も少なくない(→欠片の双子#モダン、不屈の部族シュート)。
メタゲーム次第であるものの、初出時・各再録時のスタンダード、モダン、パウパーなど様々なフォーマットの青系デッキでしばしばサイドボードに採用され、時にはメインデッキから積まれることもある。
- ソーサリー呪文限定だと被覆/Envelop、エンチャント・アーティファクト呪文限定だと無効/Annul。
- ラヴニカへの回帰版のイラストには、シミック連合/The Simic Combineのシンボルが隠れている(参考)。