パララクスの波/Parallax Wave
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パララクス・[[エンチャント]]の[[白]]版。[[消散カウンター]]を1個取り除くことで、一時的に[[クリーチャー]]1体を[[追放]]することができる。 | パララクス・[[エンチャント]]の[[白]]版。[[消散カウンター]]を1個取り除くことで、一時的に[[クリーチャー]]1体を[[追放]]することができる。 | ||
− | [[パララクス補充]]の根幹をなす[[カード]]であり、邪魔なクリーチャーをピンポイントで[[除去]]しておくことができる。[[神の怒り/Wrath of God]]とは違い[[全体除去]]ではないので、[[リベリオン]]などの[[ウィニー]]にも組み込まれた。非常に用途が広く、[[ブロッカー]]排除、除去からの保護、[[戦闘]]の回避(かつては[[当て逃げ]]も)、[[トークン]]除去、[[187クリーチャー]] | + | [[パララクス補充]]の根幹をなす[[カード]]であり、邪魔なクリーチャーをピンポイントで[[除去]]しておくことができる。[[神の怒り/Wrath of God]]とは違い[[全体除去]]ではないので、[[リベリオン]]などの[[ウィニー]]にも組み込まれた。非常に用途が広く、[[ブロッカー]]排除、除去からの保護、[[戦闘]]の回避(かつては[[当て逃げ]]も)、[[トークン]]除去、[[187クリーチャー]]再利用など、枚挙に暇がない。また、オーナーのコントロール下で戦場に戻るという性質上、一応コントロール奪取の対策も可能。 |
− | また、クリーチャーを追放するのに[[対応して]] | + | また、クリーチャーを追放するのに[[対応して]]自身を除去することで、最大5体のクリーチャーを永久的に追放することも可能である([[戦場に出す|戦場に戻す]]能力が先に解決してから追放するため)。一時は後述のパワーレベル・エラッタによって不可能だったが、パワーレベル・エラッタの解除に伴い使えるようになった。 |
*[[理想主義の修道士/Monk Idealist]]や[[オーラ術師/Auramancer]]と組み合わせることで、使いまわすことが可能である。このギミックを使ったデッキとしては[[ブージャム]]などがある。 | *[[理想主義の修道士/Monk Idealist]]や[[オーラ術師/Auramancer]]と組み合わせることで、使いまわすことが可能である。このギミックを使ったデッキとしては[[ブージャム]]などがある。 | ||
− | *[[もみ消し/Stifle]]などで「[[戦場を離れる|戦場を離れた]]とき」の[[誘発型能力]]を[[打ち消す]] | + | *[[もみ消し/Stifle]]などで「[[戦場を離れる|戦場を離れた]]とき」の[[誘発型能力]]を[[打ち消す]]ことで、永久にクリーチャーを追放することが可能である。(→[[テンポラリーソリューション]])。 |
*大抵の[[キッカー]]持ちクリーチャーの天敵。たとえキッカー・コストを[[支払う|支払って]][[唱える|唱えた]]としても、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときにはそれはキッカー・コストが支払われていない状態で[[戦場に出る|戦場に出た]]ことになってしまう。例えば、[[カヴーのタイタン/Kavu Titan]]は単なる2/2になりさがり、[[スキジック/Skizzik]]は次の[[終了ステップ]]に[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]なければいけない。 | *大抵の[[キッカー]]持ちクリーチャーの天敵。たとえキッカー・コストを[[支払う|支払って]][[唱える|唱えた]]としても、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときにはそれはキッカー・コストが支払われていない状態で[[戦場に出る|戦場に出た]]ことになってしまう。例えば、[[カヴーのタイタン/Kavu Titan]]は単なる2/2になりさがり、[[スキジック/Skizzik]]は次の[[終了ステップ]]に[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]なければいけない。 | ||
− | *[[ | + | *[[裏向き]]クリーチャーも、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときには[[表向き]]で戦場に戻る。[[表向きになったとき]]に[[誘発]]する[[誘発型能力]]は機能しないが、変異[[コスト]]などの[[表向きにする]]コストを踏み倒すことが可能。 |
==パワーレベル・エラッタ== | ==パワーレベル・エラッタ== | ||
− | 「オブジェクトの追放に対応して自身を除去することで永久的に追放する」というテクニックは本来意図していない動作として、2000年2月にパララクス・エンチャント3種類に対する[[エラッタ]] | + | 「オブジェクトの追放に対応して自身を除去することで永久的に追放する」というテクニックは本来意図していない動作として、2000年2月にパララクス・エンチャント3種類に対する[[エラッタ]]が出され、[[起動型能力]]は「自身が戦場に出ている場合」にしか[[効果]]を発揮しないようになっていた。 |
− | また、パララクスの波に関しては、戦場を離れた時の能力に「パララクスの波以外の」の一文が加えられていた。これは[[オパール色の輝き/Opalescence]]との相互作用を考慮しての修正。自身がクリーチャーになるため、自分自身を取り除くことができてしまい、その結果、また[[カウンター (目印)|カウンター]] | + | また、パララクスの波に関しては、戦場を離れた時の能力に「パララクスの波以外の」の一文が加えられていた。これは[[オパール色の輝き/Opalescence]]との相互作用を考慮しての修正。自身がクリーチャーになるため、自分自身を取り除くことができてしまい、その結果、また[[カウンター (目印)|カウンター]]が5個乗った状態で戦場に戻ってくる。それに加えて上記のテクニックを使えば、クリーチャーをほぼ恒久的に除去したり、何度も[[戦場に出す|戦場に出し]]たりできるようになってしまっていた。エラッタにより先述のテキストが追加されたことで、こういう[[プレイング]]をすると他のクリーチャーを追放する部分を失敗し、自分自身も戻ってこなくなるため、不可能になっていた。 |
これらのパワーレベル・エラッタは、2009年10月の[[オラクル]]更新ですべて解除されたため、現在ではどちらのテクニックも再び利用できるようになった。 | これらのパワーレベル・エラッタは、2009年10月の[[オラクル]]更新ですべて解除されたため、現在ではどちらのテクニックも再び利用できるようになった。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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*[[カード個別評価:ネメシス]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ネメシス]] - [[レア]] | ||
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2024年5月26日 (日) 00:23時点における最新版
エンチャント
消散5(このエンチャントは、その上に消散(fade)カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスの波から消散カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
パララクスの波が戦場を離れたとき、各プレイヤーは、パララクスの波によって追放された、自分がオーナーであるカードを戦場に戻す。
パララクス・エンチャントの白版。消散カウンターを1個取り除くことで、一時的にクリーチャー1体を追放することができる。
パララクス補充の根幹をなすカードであり、邪魔なクリーチャーをピンポイントで除去しておくことができる。神の怒り/Wrath of Godとは違い全体除去ではないので、リベリオンなどのウィニーにも組み込まれた。非常に用途が広く、ブロッカー排除、除去からの保護、戦闘の回避(かつては当て逃げも)、トークン除去、187クリーチャー再利用など、枚挙に暇がない。また、オーナーのコントロール下で戦場に戻るという性質上、一応コントロール奪取の対策も可能。
また、クリーチャーを追放するのに対応して自身を除去することで、最大5体のクリーチャーを永久的に追放することも可能である(戦場に戻す能力が先に解決してから追放するため)。一時は後述のパワーレベル・エラッタによって不可能だったが、パワーレベル・エラッタの解除に伴い使えるようになった。
- 理想主義の修道士/Monk Idealistやオーラ術師/Auramancerと組み合わせることで、使いまわすことが可能である。このギミックを使ったデッキとしてはブージャムなどがある。
- もみ消し/Stifleなどで「戦場を離れたとき」の誘発型能力を打ち消すことで、永久にクリーチャーを追放することが可能である。(→テンポラリーソリューション)。
- 大抵のキッカー持ちクリーチャーの天敵。たとえキッカー・コストを支払って唱えたとしても、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときにはそれはキッカー・コストが支払われていない状態で戦場に出たことになってしまう。例えば、カヴーのタイタン/Kavu Titanは単なる2/2になりさがり、スキジック/Skizzikは次の終了ステップに生け贄に捧げなければいけない。
- 裏向きクリーチャーも、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときには表向きで戦場に戻る。表向きになったときに誘発する誘発型能力は機能しないが、変異コストなどの表向きにするコストを踏み倒すことが可能。
[編集] パワーレベル・エラッタ
「オブジェクトの追放に対応して自身を除去することで永久的に追放する」というテクニックは本来意図していない動作として、2000年2月にパララクス・エンチャント3種類に対するエラッタが出され、起動型能力は「自身が戦場に出ている場合」にしか効果を発揮しないようになっていた。
また、パララクスの波に関しては、戦場を離れた時の能力に「パララクスの波以外の」の一文が加えられていた。これはオパール色の輝き/Opalescenceとの相互作用を考慮しての修正。自身がクリーチャーになるため、自分自身を取り除くことができてしまい、その結果、またカウンターが5個乗った状態で戦場に戻ってくる。それに加えて上記のテクニックを使えば、クリーチャーをほぼ恒久的に除去したり、何度も戦場に出したりできるようになってしまっていた。エラッタにより先述のテキストが追加されたことで、こういうプレイングをすると他のクリーチャーを追放する部分を失敗し、自分自身も戻ってこなくなるため、不可能になっていた。
これらのパワーレベル・エラッタは、2009年10月のオラクル更新ですべて解除されたため、現在ではどちらのテクニックも再び利用できるようになった。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
ネメシスのパララクス・エンチャント・サイクル。いずれも消散5を持ち、消散カウンターを取り除くことで、自身が戦場にいる間、特定のオブジェクト1つを追放できる。
- パララクスの波/Parallax Wave
- パララクスの潮流/Parallax Tide
- パララクスのきずな/Parallax Nexus
本来の意図と異なる動作を防止するため、2000年2月にパワーレベル・エラッタが出されていたが、2009年10月のオラクル更新ですべて解除された。詳細はパララクスの波/Parallax Wave#パワーレベル・エラッタを参照。
[編集] ストーリー
パララクスの波/Parallax Waveはラース/Rathのパララクス/Parallaxをカード化した1種(イラスト)。掌編ネメシスストーリーによるとパララクスは光と波となって周囲を飲み込み、その一帯ごとクリーチャーを消してしまう。