雲石の工芸品/Cloudstone Curio

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(20人の利用者による、間の24版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Cloudstone Curio}}
 
{{#card:Cloudstone Curio}}
  
[[アーティファクト]]以外の[[パーマネント]]を[[]]に出したときに、自分の同種のパーマネントを[[バウンス]]できる[[アーティファクト]]
+
[[アーティファクト]]以外の[[パーマネント]]を[[戦場に出す|戦場に出し]]たときに、自分の同じ[[パーマネント・タイプ]]のパーマネントを[[手札]]に[[戻す|戻せる]]アーティファクト。
  
[[]]に出たとき、もしくは[[]]を離れたときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]を持つ[[カード]]や、[[パララクスの潮流/Parallax Tide]]のように[[カウンター]]を消費していくタイプのカードとの相性が良い。
+
いわば、自分のすべてのカードが[[開門]][[クリーチャー]]のような性質を得るカード。[[ETB]][[能力]]などを使い回す、[[パララクスの潮流/Parallax Tide]]のように[[カウンター (目印)|カウンター]]を消費していくタイプのカードを[[回収]]して再利用するなどの用途が考えられる。回収は強制ではなく任意であるため、出したせいで後続を[[唱える|唱え]]にくくなるようなことがないのも小さからぬ利点。
また、同じ[[ラヴニカ:ギルドの都]]の[[cip]][[オーラ]]と組んでもなかなか。
+
 
 +
[[コンボ]]を組みづらいようにアーティファクトが対象外になってはいるが、それでもなお悪用の余地は大きい。様々な手段で[[無限ループ]]を作ることが可能で、[[Kobolds of Kher Keep]]や[[魔の魅惑/Aluren]]、[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]や[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]などの[[0マナカード]]ないし[[フリースペル]]パーマネントなどを使えば特に簡単にループとなり、さらに[[無限マナ]]や無限トークンなどに容易に派生させられる。
 +
 
 +
そこまで極端に特化せずとも、[[ETB]]能力持ちなら全般に相性がよい。同じ[[ラヴニカ・ブロック]]内にも[[信仰の足枷/Faith's Fetters|ETB能力を持つオーラ]]の[[サイクル]]などがあるし、また忘れがちだが[[憑依]]の中にはETB能力でもあるものも多いため、[[リミテッド]]でも意外と使い道が多い。
 +
 
 +
*[[2007年]]5月の[[オラクル]]更新により、パーマネント・タイプが[[カード・タイプ]]と変更されていたが、[[2014年]]1月に元に戻された。
 +
**以前の[[ルール文章]]では、[[同族]]・[[エンチャント]]を戦場に出すことで、同族・アーティファクトを手札に戻すことができた。同族はパーマネント・タイプではないため、現在のルール文章では不可能。
 +
*アーティファクトで誘発しない仕様なのは、0[[マナ]]であるアーティファクトが多数存在するので、それらを用いることで簡単に[[無限コンボ]]ができてしまうため。
 +
**真っ先に指摘されたのは[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]2枚と[[魂の管理人/Soul Warden]]の[[無限ライフ]]コンボらしい([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/not-their-time-2006-10-06 参考])。それ以外でも、戦場に出るときに[[追加コスト]]が要らない本家[[Mox]]や[[魔力の櫃/Mana Vault]]など、自身の[[マナ・コスト]]以上のマナを出すカードが2枚でも無限マナになってしまう。
 +
**アーティファクトでない0マナ[[コボルド]]であれば、上記コンボが可能になってしまう。そのため[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]には0マナコボルドが収録できなかったという話。
 +
*アーティファクト・クリーチャーが戦場に出ても能力は誘発しないが、戻す側のパーマネントはアーティファクトでも構わないので、アーティファクトでないクリーチャーを戦場に出し、既に戦場に出ているアーティファクト・クリーチャーを手札に戻すことは可能。
 +
*[[プレインズウォーカー]]など、[[ソーサリー・タイミング]]でしか[[起動]]できない能力を持つパーマネントを使うときには注意。戦場に出た直後に雲石の工芸品の能力が誘発するので、それが[[スタック]]に乗っている間にパーマネントを[[除去]]される可能性がある。
 +
*同じ[[カード名]]の[[伝説のパーマネント]]2枚をループさせることはできない。戻す能力を[[解決]]する前に[[状況起因処理]]が入り、[[レジェンド・ルール]]で片方を[[墓地に置く]]必要があるため。
 +
 
 +
*[[Kaladesh Inventions]]版の{{Gatherer|id=420597}}は、空そのものを閉じ込めたような美麗な芸術品として描かれている。ストーリー上でも[[ゴンティ/Gonti]]の館に飾られているのが確認できる([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/dead-night-2016-11-30 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0018161/# 翻訳])。
 +
 
 +
==[[指輪物語:中つ国の伝承#『王国と遺物』ボックストッパー/Realms and Relic Box Topper|王国と遺物]]==
 +
「[[Wikipedia:ja:指輪物語|指輪物語]]」との[[ユニバースビヨンド]]版の[[名前|別名]]は'''エルフの石、エレッサール'''/''Elessar, the Elfstone''({{Gatherer|id=622581}})。
 +
 
 +
[[ロスロリアンのガラドリエル/Galadriel of Lothlórien#ストーリー|ガラドリエル/Galadriel]]から[[一行のリーダー、アラゴルン/Aragorn, Company Leader#ストーリー|アラゴルン/Aragorn]]に贈られた緑の石。その後[[ゴンドールの王冠/Crown of Gondor]]の宝飾として使用された({{Gatherer|id=621121}})。
  
[[コンボ]]を組みづらいようにアーティファクトが対象外になってはいるが、[[コボルド]]や[[魔の魅惑/Aluren]]などを使えば[[無限ループ]]を作ることも可能。
 
また、1ターン目[[森/Forest]]→[[楽園の拡散/Utopia Sprawl]]、2ターン目雲石の工芸品、3ターン目[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]→土地アンタップ後[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]で簡単に無限マナが発生する。
 
*アーティファクトが対象外になったのは、0マナのものが多数存在し、簡単に無限コンボができてしまうため。
 
**真っ先に指摘されたのは[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]2枚と[[魂の管理人/Soul Warden]]の無限ライフコンボらしい。
 
**アーティファクトでない0マナコボルドであれば、上記コンボが可能になってしまう。
 
そのため[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]には0マナコボルドが収録できなかったという話。
 
**場に出るときに追加コストが要らない本家[[Mox]]や[[魔力の櫃/Mana Vault]]など、自身のコスト以上のマナを出すカードが2枚でも無限マナになってしまう。
 
*[[鐘楼のスピリット/Belfry Spirit]]のような[[トークン]]を引き連れて場に出る[[クリーチャー]]との相性もなかなか。そのクリーチャー[[呪文]]がさながら[[バイバック]]呪文のように機能する。
 
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:ラヴニカブロック]]
+
*[[カード個別評価:ラヴニカ:ギルドの都]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]] - [[神話レア]]([[指輪物語:中つ国の伝承#『王国と遺物』ボックストッパー/Realms and Relic Box Topper|王国と遺物]])
 +
*[[Kaladesh Inventions]]

2024年6月14日 (金) 22:28時点における最新版


Cloudstone Curio / 雲石の工芸品 (3)
アーティファクト

アーティファクトでないパーマネントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、そのパーマネントと同じパーマネント・タイプを持つ、あなたがコントロールする他のパーマネント1つをオーナーの手札に戻してもよい。


アーティファクト以外のパーマネント戦場に出したときに、自分の同じパーマネント・タイプのパーマネントを手札戻せるアーティファクト。

いわば、自分のすべてのカードが開門クリーチャーのような性質を得るカード。ETB能力などを使い回す、パララクスの潮流/Parallax Tideのようにカウンターを消費していくタイプのカードを回収して再利用するなどの用途が考えられる。回収は強制ではなく任意であるため、出したせいで後続を唱えにくくなるようなことがないのも小さからぬ利点。

コンボを組みづらいようにアーティファクトが対象外になってはいるが、それでもなお悪用の余地は大きい。様々な手段で無限ループを作ることが可能で、Kobolds of Kher Keep魔の魅惑/Alurenフェアリーの大群/Cloud of Faeries炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryなどの0マナカードないしフリースペルパーマネントなどを使えば特に簡単にループとなり、さらに無限マナや無限トークンなどに容易に派生させられる。

そこまで極端に特化せずとも、ETB能力持ちなら全般に相性がよい。同じラヴニカ・ブロック内にもETB能力を持つオーラサイクルなどがあるし、また忘れがちだが憑依の中にはETB能力でもあるものも多いため、リミテッドでも意外と使い道が多い。

[編集] 王国と遺物

指輪物語」とのユニバースビヨンド版の別名エルフの石、エレッサール/Elessar, the Elfstone(イラスト)。

ガラドリエル/Galadrielからアラゴルン/Aragornに贈られた緑の石。その後ゴンドールの王冠/Crown of Gondorの宝飾として使用された(イラスト)。

[編集] 参考

MOBILE