苔男/Lichenthrope

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(Benのワーストカードランキングでは選ばれていないことの追記)
 
(6人の利用者による、間の6版が非表示)
3行: 3行:
 
[[ダメージ]]を与えられる代わりに[[-1/-1カウンター]]が置かれる[[クリーチャー]]。[[あなた|自分]]の[[ターン]]の[[アップキープ・ステップ]]毎に-1/-1カウンターが1つずつ取り除かれていく。
 
[[ダメージ]]を与えられる代わりに[[-1/-1カウンター]]が置かれる[[クリーチャー]]。[[あなた|自分]]の[[ターン]]の[[アップキープ・ステップ]]毎に-1/-1カウンターが1つずつ取り除かれていく。
  
5[[マナ]]で5/5は、当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。[[魔力の導管/Power Conduit]]などの-1/-1カウンターを利用する手段との併用も考えられ、[[鋸刃の矢/Serrated Arrows]]のような-1/-1カウンターを置く[[除去]]にも若干の耐性があるため、完全な[[ペナルティ能力]]というわけでもない。しかしかなり使いづらく、-1/-1カウンターの利用手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。
+
5[[マナ]]で5/5は、当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の[[能力]]はダメージを[[置換効果|置換]]して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、[[鋸刃の矢/Serrated Arrows]]のような-1/-1カウンターを置く[[除去]]などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全な[[ペナルティ能力]]だけのクリーチャーというわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は[[魔力の導管/Power Conduit]]などの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。
  
 
数々の優良[[コモン]]がひしめく[[ビジョンズ]]の中でもトップクラスの[[カスレア]]。あまりにも弱いので、[[テキスト]]欄で何かの文章が脱落している印刷ミス[[カード]]ではないかという噂まであった。
 
数々の優良[[コモン]]がひしめく[[ビジョンズ]]の中でもトップクラスの[[カスレア]]。あまりにも弱いので、[[テキスト]]欄で何かの文章が脱落している印刷ミス[[カード]]ではないかという噂まであった。
  
*1つ目の[[能力]]は、ダメージを与えられることを-1/-1カウンターが置かれることに[[置換効果|置換]]する置換効果を生成する。ダメージが与えられることによって[[誘発]]する能力は誘発しない。
+
*1つ目の[[能力]]は、ダメージを与えられることを-1/-1カウンターが置かれることに置換する置換効果を生成する。ダメージが与えられることによって[[誘発]]する能力は誘発しないし、[[接死]]によって[[死亡]]することもなくなる。
**後に登場した[[キーワード能力]]の[[萎縮]]とは異なる。
+
**後に登場した[[キーワード能力]]の[[萎縮]]や[[感染]]とは異なる。これらはダメージが与えられることによって誘発する能力が誘発するし、接死も有効である。
*仮に5/5[[クリーチャー]]を[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して、このクリーチャーに[[巨大化/Giant Growth]]を使って倒した場合、[[ターン終了時に]]巨大化の[[修整]]が無くなり、-1/-1カウンターだけが残るため、苔男は死亡する。
+
**[[シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast]]がいれば、デメリットがなくなりダメージに対して無敵のクリーチャーになる。
*「のりおとこ」ではない。「こけおとこ」。英語名は[[ライカンスロープ]](Lycanthrope)のもじりである。
+
*仮に5/5[[クリーチャー]]を[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して、このクリーチャーに[[巨大化/Giant Growth]]を使って倒した場合、[[クリンナップ・ステップ]]に巨大化の[[修整]]が無くなり、-1/-1カウンターだけが残るため、苔男は死亡する。
 +
*「のりおとこ」ではなく、「こけおとこ」が正しい。英語名は[[ライカンスロープ]](Lycanthrope)のもじりである。
 +
**Lichenthropeとは、パッと見で読みにくい名だがライケンスロープと読む。Lichenは鉄道模型のライケンと一緒でコケの事を指す。
 
*実は、[[幻影 (俗称)|幻影クリーチャー]]の発想の元となった[[カード]]。
 
*実は、[[幻影 (俗称)|幻影クリーチャー]]の発想の元となった[[カード]]。
 
*後に[[スターター]]で[[シルバーバック/Silverback Ape]]が登場している。[[バニラ]]になってかなり使いやすくなっている。
 
*後に[[スターター]]で[[シルバーバック/Silverback Ape]]が登場している。[[バニラ]]になってかなり使いやすくなっている。
*かつては「苔男」という独自の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、[[オラクル]]変更により、[[植物]]・[[ファンガス]]の仲間となった。
+
*似たような特徴を持つクリーチャーとして[[萎縮鱗のワーム/Witherscale Wurm]]や[[ファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydra]]がいる。これらは両者とも[[マナレシオ]]が高いうえ、同環境に存在する萎縮や感染持ちクリーチャー相手にはデメリットが関係ない。しかも前者は-1/-1カウンターを全て取り除く能力を持っており、後者は自力で-1/-1カウンターを取り除けないものの、感染持ちであるため打撃力が苔男とは比べ物にならないくらい高い。そのため、どちらも苔男のような扱いになっていない。
 +
*意外にも[[Ben Bleiweiss]]が選ぶワーストカードランキングでは、[[18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time|2004年のランキング]]でも、[[The 100 Worst Magic: The Gathering Cards Of All Time|2022年のランキング]]でもランクインしていない。
 +
*初出時は[[カード名]]と同じ'''苔男'''/''Lichenthrope''という特有の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、[[Magic Online]]での[[ビジョンズ]]のリリースに伴う2006年1月の[[オラクル]]更新で[[植物]]・[[ファンガス]]に変更された。
  
 
==参考==
 
==参考==

2024年9月28日 (土) 21:22時点における最新版


ダメージを与えられる代わりに-1/-1カウンターが置かれるクリーチャー自分ターンアップキープ・ステップ毎に-1/-1カウンターが1つずつ取り除かれていく。

5マナで5/5は、当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の能力はダメージを置換して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、鋸刃の矢/Serrated Arrowsのような-1/-1カウンターを置く除去などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全なペナルティ能力だけのクリーチャーというわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は魔力の導管/Power Conduitなどの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。

数々の優良コモンがひしめくビジョンズの中でもトップクラスのカスレア。あまりにも弱いので、テキスト欄で何かの文章が脱落している印刷ミスカードではないかという噂まであった。

[編集] 参考

MOBILE