空民の助言/Counsel of the Soratami

提供：MTG Wiki

（版間での差分）
移動： 案内, 検索
 
 
（17人の利用者による、間の32版が非表示）
1行： 1行：
 
{{#card:Counsel of the Soratami}}
 
{{#card:Counsel of the Soratami}}
  
−
今までありそうで無かった、[[基本セット]]向けのシンプルな[[ドロー]][[呪文]]。
+
シンプルな[[引く|ドロー]][[呪文]]。[[神河ブロック]]で登場し、その次の[[基本セット]]である[[第９版]]に素早く[[再録]]された。
−
現に、[[神河ブロック]]の次の基本セット[[第９版]]で素早く[[再録]]されている。
+
  
−
これ以前に存在した近い性能のドローとして、
+
これ以前に存在した近い性能のドローとして、4[[マナ]][[インスタント]]の[[霊感/Inspiration]]、3マナインスタントで[[捨てる|ディスカード]]つきの[[目録/Catalog]]、1マナ[[ソーサリー]]で2枚ディスカードの[[入念な研究/Careful Study]]などがあるが、3マナで単純に手札が増えるドローとしてはなかなか画期的。また、[[一瞬の才気/Touch of Brilliance]]の[[上位互換]]である。
−
*4[[マナ]][[インスタント]]の[[霊感/Inspiration]]
+
−
*3マナインスタントで[[ディスカード]]つきの[[目録/Catalog]]
+
−
*1マナソーサリーで2枚ディスカードの[[入念な研究/Careful Study]]
+
  
−
などがあるが、3マナで単純に手札が増えるドローとしてはなかなか画期的。
+
しかし[[パーミッション]]ならばインスタントのドロー[[呪文]]を使いたいところだし、ソーサリーを使うならば[[連絡/Tidings]]などのより多く引ける呪文を使いたい。やや中途半端な性能であるこれは、[[構築]]ではなかなかお呼びがかからなかった。
−
また、[[一瞬の才気/Touch of Brilliance]]の[[上位互換]]である。
+
  
−
とはいえ、[[パーミッション]]では軽めの[[インスタント]]ドローが採用される傾向にあるので、3マナ[[ソーサリー]]のこれにはなかなかお呼びがかからないのが現状。
+
[[リミテッド]]では3マナで確実に[[カード・アドバンテージ]]を得られるのは悪くない。特にこのカードがあった時代は[[クリーチャー]]の性能が今ほど良くなく、[[コモン]]に[[軽い|軽く]]て強力な[[除去]]が数多くあった時代であり、[[ダメージレース]]よりカード・アドバンテージの方が重視されることが多かったことから、このカードの地位も相対的に高い位置にあった。
−
 
+
== 関連カード ==
−
*実は[[コスト]]と[[効果]]が[[精神腐敗/Mind Rot]]と対になっている。
+
*[[コスト]]と[[効果]]は[[精神腐敗/Mind Rot]]と対になっている。
−
*[[上位互換|熟考漂い/Mulldrifter]]は[[想起]]の効果が同じ。タイプが異なるため[[上位、下位互換]]とは一概には言いづらいが、汎用性や再利用のしやすさを考えると[[クリーチャー]]であるあちらに軍配が上がりそう。
+
*[[熟考漂い/Mulldrifter]]は[[想起]]の効果が同じ。タイプが異なるため上位下位とは一概には言いづらいが、5マナ2/2飛行+2ドローとしても使える汎用性や再利用のしやすさなど、このカードの立場がほとんどないと言っていい程の性能差がある。
−
 
+
*[[基本セット2010]]で[[カード名]]を汎用的にした[[同型再版]]の[[予言/Divination]]が登場し、入れ替わりとなった。そちらはドロー呪文の弱体化などにより構築での実績も見られるカードになっている。
−
<!-- -元ネタは[[WotC]]社の発売しているTCG[[デュエル・マスターズ]]のカード「エナジー・ライト」と思われる。こっちも３マナで２枚ドローできる。
+
===[[上位種]]===
−
削除理由は？
+
*[[集中/Concentrate]] - 2UU。3枚引くソーサリー。（[[オデッセイ]]）
−
『デュエル・マスターズ』もWizards社のカードゲームである以上、元ネタであったとしても不思議ではないし問題でもないと思うのですが。
+
**[[妙計/Brilliant Plan]] - 4U。3枚引くソーサリー。（[[ポータル三国志]]）
−
↑マジックの方で既にいくつかの同系列のカードが存在していた（上で述べられていますね）のに、別ゲームが元ネタというのは無理があると思いますが。
+
*[[連絡/Tidings]] - 3UU。4枚引くソーサリー。（[[スターター]]）
−
まあ一応、マナ･コストも完全一致していますけどね。 -->
+
*[[溢れ出る洞察/Overflowing Insight]] - 4UUU。7枚引くソーサリー。プレイヤー1人を対象とする。（[[イクサラン]]）
−
 
+
−
<!-- **主な亜種
+
−
-[[予感/Foresee]]（→[[占術]]）  
+
−
キリがないのでコメントアウト。 -->
+
  
 +
===主な亜種===
 +
カードを2枚引ける[[青]]のソーサリー。綿密な分析までは空民の助言より前のカード。'''太字'''は[[上位互換]]。[[インスタント]]は[[霊感/Inspiration#主な亜種]]を、1枚ずつ2回に分けて引くカードは[[ミューズの囁き/Whispers of the Muse]]の項を、2枚引いたのちに1枚捨てるものは[[目録/Catalog]]の項をそれぞれ参照。
 +
*[[一瞬の才気/Touch of Brilliance]] - 3U。（[[ポータル]]）
 +
*[[綿密な分析/Deep Analysis]] - 3U。[[対象]]のプレイヤーは2枚引く。[[フラッシュバック]]付き。（[[トーメント]]）
 +
*[[物読み/Thoughtcast]] - 4U。[[親和]]（[[アーティファクト]]）付き。（[[ミラディン]]）
 +
*[[屍賢者の助言/Consult the Necrosages]] - 1UB。[[青黒]]の[[多色カード]]。対象のプレイヤーが2枚引くか2枚[[捨てる]][[モード]]を持つ。（[[ラヴニカ：ギルドの都]]）
 +
*[[予感/Foresee]] - 3U。[[占術]]4付き。（[[未来予知]]）
 +
*[[傷鱗の儀式/Scarscale Ritual]] - 1(U/B)。青黒の[[混成カード]]。[[追加コスト]]として自分のクリーチャーの上に[[-1/-1カウンター]]を置く。（[[シャドウムーア]]）
 +
*[[アミーシャの口づけ/Kiss of the Amesha]] - 4WU。[[白青]]の多色カード。対象を取り、7点の[[ライフ]]得て2枚引く。（[[アラーラの断片]]）
 +
*[[予言/Divination]] - 2U。[[同型再版]]。（[[基本セット2010]]）
 +
*[[精神間引き/Mindculling]] - 5U。対象の[[対戦相手]]は手札を2枚捨て、自分は2枚引く。（[[新たなるファイレクシア]]）
 +
*[[テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit]] - 3[[ファイレクシア・マナ|(U/P)]]。[[増殖]]付き。（新たなるファイレクシア）
 +
*[[盗まれた計画/Pilfered Plans]] - 1UB。青黒の多色カード。[[ライブラリー破壊]]付き。（[[ドラゴンの迷路]]）
 +
*[[沿岸の発見/Coastal Discovery]] - 3U。[[覚醒]]付き。（[[戦乱のゼンディカー]]）
 +
*[[水脈の乱動/Roiling Waters]] - 5UU。対象のプレイヤーは2枚引く。クリーチャー2体の[[バウンス]]付き。（[[ゲートウォッチの誓い]]）
 +
*[[海賊の獲物/Pirate's Prize]] - 3U。[[宝物]][[トークン]]を1つ生成する。（[[イクサラン]]）
 +
*[[黄金都市の秘密/Secrets of the Golden City]] - 1UU。[[昇殿]]を達成しているなら3枚引く。（[[イクサランの相克]]）
 +
**'''[[ジェイスの勝利/Jace's Triumph]]''' - [[ジェイス]]を[[コントロール]]していると3枚引く。（[[灯争大戦]]）
 +
**'''[[実地研究/Field Research]]''' - 2U。[[キッカー]]2Uを支払っていると3枚引く。（[[ゼンディカーの夜明け]]）
 +
*'''[[翼ある言葉/Winged Words]]''' - [[飛行]]クリーチャーをコントロールしているとコストが(１)少なくなる。([[基本セット2020]])
 +
*'''[[心を一つに/Of One Mind]]''' - [[人間]]と人間でないクリーチャーをコントロールしているとコストが(２)少なくなる。([[イコリア：巨獣の棲処]])
 +
*[[洞察の碑文/Inscription of Insight]] - 3U。[[モード]]の1つで2枚引く。キッカー2UUを支払っていると3モード全て選べる。（ゼンディカーの夜明け）
 +
*'''[[ファイレクシア流諜報術/Phyrexian Espionage]]''' - キッカー1Bを支払っていると[[対戦相手]]に1枚[[ディスカード]]させる。（[[団結のドミナリア]]）
 +
*[[鼓舞のリフレイン/Inspiring Refrain]] - 4UU。[[待機]]3-2Uを持ち、しかも[[解決]]されるたびに待機状態になる。（[[統率者2021]]）
 +
*'''[[歪められた好奇心/Distorted Curiosity]]''' - [[堕落]]により[[コスト]]が少なくなる。([[ファイレクシア：完全なる統一]])
 +
*[[間の悪い爆発/Ill-Timed Explosion]] - 2UR。その後カードを2枚捨ててもよい。そうした場合、その2枚の内大きい方の[[マナ総量]]分の[[全体火力]]。（[[カルロフ邸殺人事件]]）
 +
*'''[[秘密の押収/Seize the Secrets]]''' - 2U。[[悪事]]を働いたターンはコストが(１)少なくなる。（[[サンダー・ジャンクションの無法者]]）
 +
*'''[[知識の真珠/Pearl of Wisdom]]''' - 2U。[[カワウソ]]がいるとコストが(１)少なくなる。([[ブルームバロウ]])
 +
その他。
 +
*[[空想の飛行/Flight of Fancy]] - 3U。[[ETB]]で2枚引く[[オーラ]]。（ラヴニカ：ギルドの都）
 +
**[[ナードレイジ/Nerd Rage]] - 2U。ETBで2枚引くオーラ。（[[Fallout統率者デッキ]]）
 +
*[[熟考漂い/Mulldrifter]] - 4U。[[想起]]2Uを持ち、ETBで2枚引く[[クリーチャー]]。（[[ローウィン]]）
 +
**[[雲先案内人/Cloudblazer]] - 3WU。ETBで2枚引き2点[[ライフ]][[回復]]するクリーチャー。（[[カラデシュ]]）
 +
**[[思考の監視者/Thought Monitor]] - 6U親和（アーティファクト）。ETBで2枚引く[[アーティファクト・クリーチャー]]。（[[モダンホライゾン2]]）
 +
*[[ウィザード・クラス/Wizard Class]] - U。2Uでレベル2にすると2枚引く[[クラス]]・エンチャント。（[[フォーゴトン・レルム探訪]]）
 +
*[[時を曲げる者、テフェリー/Teferi, Timebender]] - 4WU。[[プレインズウォーカー]]の-3[[忠誠度能力]]で2枚引き2点ライフゲイン。（ドミナリア）
 +
*[[Mu Yanling]] - 4U。プレインズウォーカーの-3忠誠度能力で2枚引く。（[[Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling]]）
 +
*[[霜の学者、ウィル/Will, Scholar of Frost]] - 4U。プレインズウォーカーの-3忠誠度能力で2枚引く。（[[ストリクスヘイヴン：魔法学院]]）
 +
*[[永遠溢れの井戸/The Everflowing Well]] - 2U。ETBで2枚引く[[伝説のアーティファクト]]。先に[[切削]]2を行う。（[[イクサラン：失われし洞窟]]）
 
==参考==
 
==参考==
−
*[[カード個別評価：神河ブロック]]
+
*[[カード個別評価：神河物語]] - [[コモン]]
−
*[[カード個別評価：10版(10th)]]
+
*[[カード個別評価：第１０版]] - [[コモン]]
−
*[[カード個別評価：9版(9th)]]
+
*[[カード個別評価：第９版]] - [[コモン]]
 +
__NOTOC__

2024年8月4日 (日) 11:27時点における最新版


Counsel of the Soratami / 空民の助言 (２)(青)
ソーサリー

カードを２枚引く。


シンプルなドロー呪文。神河ブロックで登場し、その次の基本セットである第９版に素早く再録された。

これ以前に存在した近い性能のドローとして、4マナインスタントの霊感/Inspiration、3マナインスタントでディスカードつきの目録/Catalog、1マナソーサリーで2枚ディスカードの入念な研究/Careful Studyなどがあるが、3マナで単純に手札が増えるドローとしてはなかなか画期的。また、一瞬の才気/Touch of Brillianceの上位互換である。

しかしパーミッションならばインスタントのドロー呪文を使いたいところだし、ソーサリーを使うならば連絡/Tidingsなどのより多く引ける呪文を使いたい。やや中途半端な性能であるこれは、構築ではなかなかお呼びがかからなかった。

リミテッドでは3マナで確実にカード・アドバンテージを得られるのは悪くない。特にこのカードがあった時代はクリーチャーの性能が今ほど良くなく、コモンに軽くて強力な除去が数多くあった時代であり、ダメージレースよりカード・アドバンテージの方が重視されることが多かったことから、このカードの地位も相対的に高い位置にあった。

[編集] 関連カード

  • コストと効果は精神腐敗/Mind Rotと対になっている。
  • 熟考漂い/Mulldrifterは想起の効果が同じ。タイプが異なるため上位下位とは一概には言いづらいが、5マナ2/2飛行+2ドローとしても使える汎用性や再利用のしやすさなど、このカードの立場がほとんどないと言っていい程の性能差がある。
  • 基本セット2010でカード名を汎用的にした同型再版の予言/Divinationが登場し、入れ替わりとなった。そちらはドロー呪文の弱体化などにより構築での実績も見られるカードになっている。

[編集] 上位種

[編集] 主な亜種

カードを2枚引ける青のソーサリー。綿密な分析までは空民の助言より前のカード。太字は上位互換。インスタントは霊感/Inspiration#主な亜種を、1枚ずつ2回に分けて引くカードはミューズの囁き/Whispers of the Museの項を、2枚引いたのちに1枚捨てるものは目録/Catalogの項をそれぞれ参照。

その他。

[編集] 参考

「http://mobile.mtgwiki.com/wiki/%E7%A9%BA%E6%B0%91%E3%81%AE%E5%8A%A9%E8%A8%80/Counsel_of_the_Soratami」より作成
MOBILE