Ravidel
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− | + | シャードによって荒廃した故郷の次元を離れ、[[アイスエイジ|氷河期]]にはSpellsquire(呪文従者)としてプレインズウォーカーの[[Faralyn|Faralyn]](ファラリン)の下で働く。同じくファラリンに仕える[[クロミウム/Chromium (ストーリー)|ルエル/Rhuell]]がただ一人の親友で、共にシャード現象の調査を行い、[[Summit of the Null Moon]](虚月の頂上会談)にも出席する。 | |
− | [[ | + | 頂上会談でルエルが殺されると敵討ちに[[レシュラック/Leshrac]]に襲い掛かるが、返り討ちに遭い死亡する。[[クリスティナ/Kristina]]の慈悲により[[蘇生/Resurrection|蘇生]]するものの、唯一無二の親友を失い、忠誠を尽くした主人に見捨てられ、復讐するには力不足…その絶望的な現実が彼を狂気に走らせる。ラヴィデルを蘇生させたクリスティナをも、ルエルを見殺しにしたとして憎悪するようになってしまう。 |
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− | + | やがてラヴィデルは、クリスティナと仲違いした[[テイザー/Taysir]]の呪文従者となる。この強大なプレインズウォーカーの下で修業して力をつけたラヴィデルは、自分とルエルを殺した[[レシュラック/Leshrac]]や[[テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat]]をテイザーと共に追跡する。ザットは逃すものの、レシュラックを[[ファイレクシア/Phyrexia]]に封印して第一の復讐を果たす。しかしクリスティナへの未練を断ち切れないテイザーを見限って彼の下を離れる。 | |
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+ | [[フレイアリーズの世界呪文/Freyalise's World Spell]]によって氷河期が終焉を迎えると、理想国家建設を志すドミナリア各地の賢人が[[コロンドール/Corondor]]の都市[[ミノラッド/Minorad]]に集結する。中心になったのはクリスティナ、Liana(リオナ)、Grenfell(グレンフェル)、[[Caliphear#Altair|Altair of Coloni(コロニのアルテア)]]、Embereckの5人で、いずれもドミナリア出身のプレインズウォーカーである。 | ||
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+ | 輝かしい新時代の幕開けとなるはずだったこの年にラヴィデルはミノラッドを襲い、アルガイヴの酒杯と賢人達の命を盾にラヴィデルが以後ドミナリアで行う悪事に対してクリスティナ達が干渉しないという協定を結ばせる。怒ったEmbereckはプレインズウォークして消えるが、他の5人はラヴィデルにしぶしぶ従った。 | ||
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+ | 森で隠遁生活を送るクリスティナは、訪れた[[ミノタウルス/Minotaur#ウルグローサ|ミノタウルス/Minotaur]]のプレインズウォーカー・[[サンドルー/Sandruu]]と仲を深める。このことを知ったラヴィデルはクリスティナの元恋人であるテイザーを唆し、サンドルーを襲撃させる。テイザーは[[ウルグローサ/Ulgrotha]]でサンドルーを倒し、彼方の次元へと放逐するが、ウルグローサの守護者でありサンドルーの師でもある[[フェロッズ/Feroz]]に倒されて肉体を失う。 | ||
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+ | ===The Shadow Mage=== | ||
+ | かつての師も葬ったラヴィデルは、ドミナリア征服のためにまずはコロンドールの支配を目指し、Adam Carthalion(アダム・カルサリオン)を倒してアルガイヴの酒杯を盾に民を従える。徐々にその勢力を広げるが、Arathoxia(アラソクシア)地方を攻撃した頃から反乱軍との戦いが続き、アダムの息子[[ジャレッド・カルサリオン/Jared Carthalion (ストーリー)|ジャレッド・カルサリオン/Jared Carthalion]]は反乱軍の中でラヴィデルの脅威として成長する。ついにはリオナの助力を得たジャレッドの反撃により倒され、一時的に身を潜めることになる。 | ||
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+ | ラヴィデルは逆襲をもくろみ、リオナに狙いを定める。不干渉協定を破ってジャレッドに協力したことに対する報復でもあるが、戦いで失った力を取り戻すためにリオナが持つ[[モックス/Mox]]を手に入れるためだ。ラヴィデルはとある次元でリオナを捕捉し、一対一の決闘に持ち込む。ジャレッドとクリスティナが加勢に駆けつけるがアルガイヴの酒杯を手に戦いを有利に運び、リオナの命を奪う。しかし目的のモックスはリオナから二人に渡り、持ち去られてしまう。 | ||
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+ | ===Dark Eminence=== | ||
+ | アルガイヴの酒杯に対抗する手段を得たジャレッド達がラヴィデルの前に再び現れ、Dueling Chasm of Golthonor(ゴルソノア決闘峡谷)で戦いが始まる。遅れて参戦したクリスティナが繰り出す[[嵐の運び手/Storm Seeker]]を[[Reflecting Mirror]]で反射してクリスティナを倒すと、遂に念願のモックスを手に入れる。ラヴィデルは[[Mox Beacon]]を発動し、近くの次元からプレインズウォーカーを引き寄せて[[Magic: The Gathering: BattleMage|Planeswalker War(プレインズウォーカー戦争)]]を引き起こす。 | ||
==訳語== | ==訳語== | ||
− | 「Ravidel」はアメコミ「The Shadow Mage vol.2」巻末の発音ガイドで「RAV-ih- | + | 「Ravidel」はアメコミ「The Shadow Mage vol.2」巻末の発音ガイドで「RAV-ih-dell」とされており、長らく「ラヴィデル」とされていた。私家訳には「レヴァイダル」とするものも。 |
− | + | その後、[https://mtg-jp.com/reading/translated/0034545/ 『統率者レジェンズ』の伝説たち その2]で正式に「ラヴィデル」が日本語訳として与えられた | |
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+ | ==登場作品== | ||
+ | *[[The Shard]] | ||
+ | *[[The Shadow Mage]] | ||
+ | *[[Patterns in Chaos]] | ||
+ | *[[Dark Eminence]] | ||
+ | *[[Magic: The Gathering: BattleMage]] | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[関連書籍]] | *[[関連書籍]] | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] | ||
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+ | [[Category:プレインズウォーカー|らういてる]] |
2022年11月26日 (土) 13:16時点における最新版
Ravidel(ラヴィデル)はArmadaコミックのキャラクター。Avenging Angel(報復天使)、Battlemage(戦闘魔道士)などの二つ名で呼ばれる。
目次 |
[編集] 解説
上半身裸の蛮族のような格好の青年。シャード/The Shardの12次元/Planeの内、ドミナリア/Dominaria以外のいずれかの次元出身のプレインズウォーカー/Planeswalker。
[編集] アイスエイジ
シャードによって荒廃した故郷の次元を離れ、氷河期にはSpellsquire(呪文従者)としてプレインズウォーカーのFaralyn(ファラリン)の下で働く。同じくファラリンに仕えるルエル/Rhuellがただ一人の親友で、共にシャード現象の調査を行い、Summit of the Null Moon(虚月の頂上会談)にも出席する。
頂上会談でルエルが殺されると敵討ちにレシュラック/Leshracに襲い掛かるが、返り討ちに遭い死亡する。クリスティナ/Kristinaの慈悲により蘇生するものの、唯一無二の親友を失い、忠誠を尽くした主人に見捨てられ、復讐するには力不足…その絶望的な現実が彼を狂気に走らせる。ラヴィデルを蘇生させたクリスティナをも、ルエルを見殺しにしたとして憎悪するようになってしまう。
やがてラヴィデルは、クリスティナと仲違いしたテイザー/Taysirの呪文従者となる。この強大なプレインズウォーカーの下で修業して力をつけたラヴィデルは、自分とルエルを殺したレシュラック/Leshracやテヴェシュ・ザット/Tevesh Szatをテイザーと共に追跡する。ザットは逃すものの、レシュラックをファイレクシア/Phyrexiaに封印して第一の復讐を果たす。しかしクリスティナへの未練を断ち切れないテイザーを見限って彼の下を離れる。
独立したラヴィデルは多元宇宙/Multiverseの征服と強力なアーティファクトの収集を開始する。ドミナリアでエレメンタルのプレインズウォーカーEmbereckとArgivian Sylex(アルガイヴの酒杯)を巡って決闘し敗れるものの、名誉を重んじるEmbereckは復讐のために酒杯を求めるラヴィデルに酒杯を渡す。
[編集] ミノラッド
フレイアリーズの世界呪文/Freyalise's World Spellによって氷河期が終焉を迎えると、理想国家建設を志すドミナリア各地の賢人がコロンドール/Corondorの都市ミノラッド/Minoradに集結する。中心になったのはクリスティナ、Liana(リオナ)、Grenfell(グレンフェル)、Altair of Coloni(コロニのアルテア)、Embereckの5人で、いずれもドミナリア出身のプレインズウォーカーである。
輝かしい新時代の幕開けとなるはずだったこの年にラヴィデルはミノラッドを襲い、アルガイヴの酒杯と賢人達の命を盾にラヴィデルが以後ドミナリアで行う悪事に対してクリスティナ達が干渉しないという協定を結ばせる。怒ったEmbereckはプレインズウォークして消えるが、他の5人はラヴィデルにしぶしぶ従った。
[編集] ホームランド
森で隠遁生活を送るクリスティナは、訪れたミノタウルス/Minotaurのプレインズウォーカー・サンドルー/Sandruuと仲を深める。このことを知ったラヴィデルはクリスティナの元恋人であるテイザーを唆し、サンドルーを襲撃させる。テイザーはウルグローサ/Ulgrothaでサンドルーを倒し、彼方の次元へと放逐するが、ウルグローサの守護者でありサンドルーの師でもあるフェロッズ/Ferozに倒されて肉体を失う。
[編集] The Shadow Mage
かつての師も葬ったラヴィデルは、ドミナリア征服のためにまずはコロンドールの支配を目指し、Adam Carthalion(アダム・カルサリオン)を倒してアルガイヴの酒杯を盾に民を従える。徐々にその勢力を広げるが、Arathoxia(アラソクシア)地方を攻撃した頃から反乱軍との戦いが続き、アダムの息子ジャレッド・カルサリオン/Jared Carthalionは反乱軍の中でラヴィデルの脅威として成長する。ついにはリオナの助力を得たジャレッドの反撃により倒され、一時的に身を潜めることになる。
[編集] Patterns in Chaos
ラヴィデルは逆襲をもくろみ、リオナに狙いを定める。不干渉協定を破ってジャレッドに協力したことに対する報復でもあるが、戦いで失った力を取り戻すためにリオナが持つモックス/Moxを手に入れるためだ。ラヴィデルはとある次元でリオナを捕捉し、一対一の決闘に持ち込む。ジャレッドとクリスティナが加勢に駆けつけるがアルガイヴの酒杯を手に戦いを有利に運び、リオナの命を奪う。しかし目的のモックスはリオナから二人に渡り、持ち去られてしまう。
[編集] Dark Eminence
アルガイヴの酒杯に対抗する手段を得たジャレッド達がラヴィデルの前に再び現れ、Dueling Chasm of Golthonor(ゴルソノア決闘峡谷)で戦いが始まる。遅れて参戦したクリスティナが繰り出す嵐の運び手/Storm SeekerをReflecting Mirrorで反射してクリスティナを倒すと、遂に念願のモックスを手に入れる。ラヴィデルはMox Beaconを発動し、近くの次元からプレインズウォーカーを引き寄せてPlaneswalker War(プレインズウォーカー戦争)を引き起こす。
[編集] 訳語
「Ravidel」はアメコミ「The Shadow Mage vol.2」巻末の発音ガイドで「RAV-ih-dell」とされており、長らく「ラヴィデル」とされていた。私家訳には「レヴァイダル」とするものも。 その後、『統率者レジェンズ』の伝説たち その2で正式に「ラヴィデル」が日本語訳として与えられた