姿奪い、ヴォルラス/Volrath, the Shapestealer
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+ | -1/-1カウンターを置く能力は、[[除去]]になるのと同時に、[[コピー]]の[[対象]]を増やす手段にもなる。とはいえ、当然ながら除去してしまったらコピーできないわけで、若干のちぐはぐさも否めない。コピー対象を自前で用意して[[+1/+1カウンター]]などを乗せていくほうがスムーズだろう。うまくコピー対象が用意できていない状況では、-1/-1カウンターを味方に乗せる選択肢もあることは頭の片隅に入れておきたい。 | ||
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+ | *[[不死]]クリーチャーとの相性はそこそこ良好。不死持ちの+1/+1カウンターを相殺することができるし、またヴォルラスが[[死亡]]しそうなときは[[対応して]]不死クリーチャーに化けて復活ができる。ただしヴォルラスで不死持ちをコピーするためにはカウンターを乗せた状態を保たねばならない点が少々噛み合わなさがあるか。 | ||
*日本語版の[[起動型能力]]の[[ルール文章]]は日本語訳の[[テンプレート]]から外れており、[[対象]]の選定より先にコピー[[効果]]の継続期間が書かれてしまっている。 | *日本語版の[[起動型能力]]の[[ルール文章]]は日本語訳の[[テンプレート]]から外れており、[[対象]]の選定より先にコピー[[効果]]の継続期間が書かれてしまっている。 | ||
+ | *[[2021年]]6月の[[オラクル]]変更で[[クリーチャー・タイプ]]に[[ファイレクシアン]]が追加された。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
− | *コピー[[能力]]は[[コピー可能な値]]のみをコピーする。コピー元のクリーチャーが[[タップ状態]]か、[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]] | + | *コピー[[能力]]は[[コピー可能な値]]のみをコピーする。コピー元のクリーチャーが[[タップ状態]]か、[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]しているか、置かれている[[カウンター (目印)|カウンター]]や[[つける|ついて]]いる[[オーラ]]や[[装備品]]、その他コピー[[効果]]以外の[[継続的効果]]による[[特性]]の変化などはコピーされない。 |
− | *逆にヴォルラスの上記の状態は、コピーになる前と変わらず保持される。 | + | **特にヴォルラスの能力の条件として「カウンターが置かれている」ことが要求されているため、混乱を招きやすい。カウンターによって[[P/T]]が変化していたり[[キーワード能力]]を得ていたりしても、それらの変化はコピー可能な値に含まれない。 |
+ | **逆にヴォルラスの上記の状態は、コピーになる前と変わらず保持される。 | ||
*新たに戦場に出るわけではないので、コピー元のクリーチャーの「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という[[常在型能力]]、「(自身の[[カード名]])が戦場に出たとき」という[[誘発型能力]]は機能しない。 | *新たに戦場に出るわけではないので、コピー元のクリーチャーの「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という[[常在型能力]]、「(自身の[[カード名]])が戦場に出たとき」という[[誘発型能力]]は機能しない。 | ||
*コピーするクリーチャーの「(自身のカード名)が[[死亡]]したとき」「(自身のカード名)が[[戦場を離れる|戦場を離れた]]とき」という誘発型能力も[[誘発]]する({{CR|603.10a}})。[[領域変更誘発]]も参照。 | *コピーするクリーチャーの「(自身のカード名)が[[死亡]]したとき」「(自身のカード名)が[[戦場を離れる|戦場を離れた]]とき」という誘発型能力も[[誘発]]する({{CR|603.10a}})。[[領域変更誘発]]も参照。 |
2021年6月22日 (火) 23:12時点における最新版
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 多相の戦士(Shapeshifter)
あなたのターンの戦闘の開始時に、クリーチャー最大1体を対象とし、それの上に-1/-1カウンターを1個置く。
(1):あなたの次のターンまで、カウンターが置かれているクリーチャー1体を対象とする。姿奪い、ヴォルラスは、7/5でありこの能力を持つことを除きそれのコピーになる。
ウェザーライト・サーガ序盤の黒幕であるヴォルラス/Volrathが再度のカード化。-1/-1カウンターでクリーチャーを弱体化させる能力と、カウンターが置かれたクリーチャーに一時的に化ける能力を持つ伝説の多相の戦士。
3色の伝説のクリーチャーとはいえ、5マナ7/5にしてペナルティ能力なし、さらにゆっくりではあるが-1/-1カウンターによるボードコントロール力も持つという、戦闘能力に優れたクリーチャー。P/Tを維持したまま他のクリーチャーのコピーになれる点、パワーが7と統率者戦で統率者ダメージ21点を満たすのにちょうどよい数値である点がポイントで、いわゆる殴り統率者としての適性が高い。回避能力持ちをコピーできるようにしたいところ。
-1/-1カウンターを置く能力は、除去になるのと同時に、コピーの対象を増やす手段にもなる。とはいえ、当然ながら除去してしまったらコピーできないわけで、若干のちぐはぐさも否めない。コピー対象を自前で用意して+1/+1カウンターなどを乗せていくほうがスムーズだろう。うまくコピー対象が用意できていない状況では、-1/-1カウンターを味方に乗せる選択肢もあることは頭の片隅に入れておきたい。
- 不死クリーチャーとの相性はそこそこ良好。不死持ちの+1/+1カウンターを相殺することができるし、またヴォルラスが死亡しそうなときは対応して不死クリーチャーに化けて復活ができる。ただしヴォルラスで不死持ちをコピーするためにはカウンターを乗せた状態を保たねばならない点が少々噛み合わなさがあるか。
- 日本語版の起動型能力のルール文章は日本語訳のテンプレートから外れており、対象の選定より先にコピー効果の継続期間が書かれてしまっている。
- 2021年6月のオラクル変更でクリーチャー・タイプにファイレクシアンが追加された。
[編集] ルール
- コピー能力はコピー可能な値のみをコピーする。コピー元のクリーチャーがタップ状態か、攻撃やブロックしているか、置かれているカウンターやついているオーラや装備品、その他コピー効果以外の継続的効果による特性の変化などはコピーされない。
- 新たに戦場に出るわけではないので、コピー元のクリーチャーの「戦場に出る際、~~する」、「~~の状態で戦場に出る」や「~~として戦場に出る」という常在型能力、「(自身のカード名)が戦場に出たとき」という誘発型能力は機能しない。
- コピーするクリーチャーの「(自身のカード名)が死亡したとき」「(自身のカード名)が戦場を離れたとき」という誘発型能力も誘発する(CR:603.10a)。領域変更誘発も参照。
- 自分がコントロールする伝説のクリーチャーをコピーした場合、同名の伝説のパーマネントを2体コントロールしていることなり、レジェンド・ルールが適用される。
- コピー効果以外でクリーチャー化している非クリーチャー・カードを選んだ場合、ヴォルラスはクリーチャーでなくなる。それが戦闘に参加していたなら、戦闘から取り除かれる(CR:506.4)。
- 7/5であることとコピー化能力を持つことはコピー効果の一部のため、それはヴォルラスのコピー可能な値となる。何かのコピーになっているヴォルラスをさらに他のオブジェクトがコピーするなら、それらの特性を含めてコピーする。
- あなたがヴォルラスを統率者として指定しているなら、ヴォルラスが何かのコピーになってもそれが統率者であることは変わらない。それが与えるダメージは統率者ダメージとしてカウントされ、戦場から移動する場合は代わりに統率領域へ置いてもよい。
[編集] 関連カード
- 墜ちたる者ヴォルラス/Volrath the Fallen
- 姿奪い、ヴォルラス/Volrath, the Shapestealer
[編集] 開発秘話
ヴォルラスというキャラクターの色は青黒だが、Glenn Jonesはこのカードを匿名の威圧/Faceless Menaceの統率者にもできるようにしたかった。Glennはヴォルラスの生みの親の一人であるMark Rosewaterに黒緑青は人物像に合うかと尋ね、Markは運良く合うと答えた。ヴォルラスには生物を実験して「進化」させようとするシミック連合/The Simic Combine的な側面があり、3色目を加えるとしたら緑はかなり筋が通っていたのだ[1]。
- 義兄弟にして宿敵であるジェラード/Gerrardも同じ統率者2019でウェザーライトの英雄、ジェラード/Gerrard, Weatherlight Heroとしてカード化されている。そちらの色は赤白で、合わせるとちょうど5色になる。
[編集] ストーリー
詳細はヴォルラス/Volrathを参照。