プロツアー「異界月」

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プロツアー「異界月」/Pro Tour Eldritch Moonは、2016年にオーストラリア・シドニーで開催された、スタンダードとブースター・ドラフトのプロツアー。

[編集] 概要

初日の使用率では、異界月から呪文捕らえ/Spell Quellerなどを獲得したバント・カンパニーが19.2%で1位、墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidowなどの登場で成立した黒緑昂揚が12.3%で2位となり、3位以下を大きく引き離した^[1]。しかしバント・カンパニーは2日目進出率が53.4%に留まり、同86.5%の黒緑昂揚に2日目進出者数で逆転される結果となった^[2]。

Top8には日本勢も2名進出。またLuis Scott-Vargasはプロツアー3連続Top8入賞という偉業を成し遂げた。

決勝は「最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hopeとゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarを擁する白黒コントロール」対「約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised Endを中心とするティムール現出」という、異界月のストーリーを再現したかのようなマッチアップとなり、白黒コントロールを使用するLukas Blohonがプレインズウォーカーたちの活躍で優勝を飾った。

• 準優勝者のOwen TurtenwaldはSeth Manfieldとの13点差をひっくり返し、自身2度目のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーとなった。
• 日本の渡辺雄也とOwen Turtenwaldの2名が2016年度のマジック・プロツアー殿堂顕彰者として発表された。
• ビザの発給関係にかかわる問題で出場を辞退するプレイヤーが非常に多く、プレミアイベント体制再編以降のプロツアー最少の参加者数となった。
  • Brian Kibler、Patrick Chapinなどプロツアー連続出場回数20回以上で記録が途切れる者もいた。
  • それらのプレイヤーへの救済措置として、本プロツアーの参加権利は、特別にプロツアー「カラデシュ」に持ち越すことができた。
• 長い間プレミアイベントのコメンテーターを担当したマジック・プロツアー殿堂顕彰者Randy Buehlerは、本プロツアーをもってプレミアイベントコメンテーターから引退することが発表された^[3]。

[編集] 基本データ

• 日時：2016年8月5日～8月7日
• 会場：Sydney Showground/Sydney Olympic Park
• フォーマット：混合
  • 1日目：ブースター・ドラフト（異界月×2＋イニストラードを覆う影×1）3回戦、スタンダード（タルキール龍紀伝＋マジック・オリジン＋戦乱のゼンディカー・ブロック＋イニストラードを覆う影ブロック）5回戦
  • 2日目：ブースター・ドラフト3回戦、スタンダード5回戦
  • 3日目（決勝ラウンド）：スタンダード
• 参加者数：302名

[編集] 上位入賞者

• 優勝 Lukas Blohon（白黒コントロール）
• 準優勝 Owen Turtenwald（ティムール現出）
• 第3位 Sam Pardee（黒緑昂揚）
• 第4位 Luis Scott-Vargas（バント・カンパニー）
• 第5位 高橋優太（バント・カンパニー）
• 第6位 行弘賢（赤緑昂揚ランプ）
• 第7位 Reid Duke（赤緑昂揚ランプ）
• 第8位 Andrew Brown（ティムール現出）

[編集] 脚注

1. ↑ PRO TOUR ELDRITCH MOON - DAY ONE ARCHETYPES/プロツアー『異界月』・初日アーキタイプ分析
2. ↑ DAY TWO STANDARD METAGAME BREAKDOWN/2日目スタンダード・メタゲーム・ブレイクダウン
3. ↑ TOP 5 MOMENTS/プロツアー『異界月』での出来事トップ5

[編集] 参考

• Blohon's Big Sydney Victory（公式サイト、英語）
• プロツアー『異界月』 イベントカバレージ（mtg-jp）
• マジック：ザ・ギャザリング プロツアー『異界月』 in シドニー DAY1（WotC、ニコニコ生放送 日本語）
• マジック：ザ・ギャザリング プロツアー『異界月』 in シドニー DAY2（WotC、ニコニコ生放送 日本語）
• マジック：ザ・ギャザリング プロツアー『異界月』 in シドニー DAY3（WotC、ニコニコ生放送 日本語）
• トーナメント記録