伝説の土地

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==解説==
 
==解説==
伝説性自体がある程度の[[ペナルティ能力]]であることから性能が高めに設定されやすく、特に[[色マナ]]をリスクなく生み出せる[[アンタップイン]]の土地は([[基本土地]]、[[デュアルランド]]、[[ミラディン]]の[[アーティファクト・土地]]を除けば)伝説の土地のみである。そういったカードは基本土地代わりに1枚[[お守り]]程度に[[挿す|挿される]]ケースも多い。
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伝説性自体がある程度の[[ペナルティ能力]]であることから性能が高めに設定されやすく、特に[[色マナ]]をリスクなく生み出せる[[アンタップイン]]の土地は([[基本土地]]、[[デュアルランド]]、[[ミラディン]]の[[アーティファクト・土地]]、[[小道]]を除けば)伝説の土地のみである。そういったカードは基本土地代わりに1枚[[お守り]]程度に[[挿す|挿される]]ケースも多い。
  
一時期は伝説の土地を作らないという方針もあったが現在は撤回されており、今後も少しずつではあるが増えていくものと思われる。
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一時期は伝説の土地を作らないという方針もあったが現在は撤回されており([[#歴史]]を参照)、以降は少しずつではあるが新カードが登場している。
  
 
*伝説の土地の多くはサイクルを形成しており、サイクルを形成しない伝説の土地は少ない。
 
*伝説の土地の多くはサイクルを形成しており、サイクルを形成しない伝説の土地は少ない。
*「ストーリー上で重要な、[[多元宇宙/Multiverse]]にひとつしかない場所」でありながら伝説ではない土地も多い。具体的には[[アーティファクト・土地]]、[[本拠地ランド]]、[[迷路の終わり/Maze's End]]などが該当する。
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*「ストーリー上で重要な、[[多元宇宙/Multiverse]]にひとつしかない場所」でありながら伝説ではない土地も多い。具体的には[[古えの居住地/Ancient Den|ミラディンのアーティファクト・土地]]、[[本拠地ランド]]、[[迷路の終わり/Maze's End]]、[[アーデンベイル城/Castle Ardenvale|エルドレインの城サイクル]]などが該当する。
**伝説にしない理由は多々あるが、主に「気兼ねなく4枚デッキに[[積む]]ことができるように」という理由が大きい。しかしアーティファクト・土地はそれが仇となって[[禁止カード]]になってしまったため、以後は「4枚積んでも問題ない[[カードパワー]]であるか」を慎重に考慮しているらしい。
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**伝説にしない理由は多々あるが、主に「気兼ねなく4枚デッキに[[積む]]ことができるように」という理由が大きい。しかしミラディンのアーティファクト・土地はそれが仇となって[[禁止カード]]になってしまったため、以後は「4枚積んでも問題ない[[カードパワー]]であるか」を慎重に考慮しているらしい。
**[[時のらせん]]の頃に改定されたクリエイティブの方針では、伝説の土地は「何らかの理由で1人の魔道士としかマナの繋がり(mana bond)を保てなくなった場所」とされた<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/feature/373 The Legends of Time Spiral] ([[Daily MTG]]、Feature Article、文:[[Brady Dommermuth]]、英語)</ref>。
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**[[時のらせん]]の頃に改定されたクリエイティブの方針では、伝説の土地は「何らかの理由で1人の魔道士としかマナの繋がり(mana bond)を保てなくなった場所」とされた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/legends-time-spiral-2006-11-13 The Legends of Time Spiral] ([[Daily MTG]]、Feature Article、[[2006年]]11月13日 文:[[Brady Dommermuth]]、英語)</ref>。
***ただしこの方針では[[基本セット2014]]以降現在のレジェンド・ルールにおける挙動が説明できない。その矛盾を解消した新しい方針はまだ公表されていない。
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***ただしこの方針では[[基本セット2014]]以降現在のレジェンド・ルールにおける挙動が説明できない。その矛盾を解消した新しい方針は未だ公表されていない。
 
*伝説の土地[[土地渡り|渡り]]を持つカードに[[Livonya Silone]]と[[最後に訪れしもの、亜楡身/Ayumi, the Last Visitor]]が存在する。
 
*伝説の土地[[土地渡り|渡り]]を持つカードに[[Livonya Silone]]と[[最後に訪れしもの、亜楡身/Ayumi, the Last Visitor]]が存在する。
  
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レジェンド以降、[[サイクル|メガ・メガサイクル]]の最初となる[[ミラージュ]]の[[テフェリーの島/Teferi's Isle]]まで伝説の土地は登場せず、メガ・メガサイクルが続いていた間も、メガ・メガサイクル以外は[[ウルザズ・サーガ]]のサイクル([[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]など)と[[ラースの果て/Rath's Edge]]だけであった。メガ・メガサイクルの終点である[[インベイジョン]]の[[ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis]]を最後にしばらく伝説の土地が登場しない時代が続いていた。
 
レジェンド以降、[[サイクル|メガ・メガサイクル]]の最初となる[[ミラージュ]]の[[テフェリーの島/Teferi's Isle]]まで伝説の土地は登場せず、メガ・メガサイクルが続いていた間も、メガ・メガサイクル以外は[[ウルザズ・サーガ]]のサイクル([[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]など)と[[ラースの果て/Rath's Edge]]だけであった。メガ・メガサイクルの終点である[[インベイジョン]]の[[ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis]]を最後にしばらく伝説の土地が登場しない時代が続いていた。
  
その後、伝説をテーマとする[[神河ブロック]]で復活し、[[コールドスナップ]]や[[時のらせんブロック]]にも収録されたものの、[[#クリエイティブ上の問題点|クリエイティブ上の問題]]もあって、[[ローウィン]]からほとんど登場しなくなり、[[基本セット2014]]の[[レジェンド・ルール]]改定までに登場したカードは[[ワールドウェイク]]の[[ウギンの目/Eye of Ugin]]だけであった。
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その後、伝説をテーマとする[[神河ブロック]]で復活し、[[コールドスナップ]]や[[時のらせんブロック]]にも収録された。しかし、伝説の土地には、ルール面とフレイバー面の両方において問題があるとされていた。
  
基本セット2014のレジェンド・ルール改定により問題を解決したためか、改定直後の[[テーロス]]で新たに[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]が登場した。<!--下の文と表現が重複しますが、神々の軍勢以降の状況を見てから書き換えます。-->
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*ルール面の問題
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**[[レジェンド・ルール]]の存在。他のパーマネントと違って土地は「コストなしでプレイできる」「デッキの根幹になる」というふたつの性質があるため、[[対消滅]]によってゲームの[[展開]]やデッキ[[構築]]の幅が狭まる影響が相対的に大きい。
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*フレイバー面の問題
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**マジックのゲームは「[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]同士が魔法で戦う[[デュエル|決闘]]」を模しているが、「土地以外の[[パーマネント]]を戦場に出す」のと違い、「土地を戦場に出す(土地の[[プレイ]])」は「土地をどこかから引き抜いて戦っている場所へと持ってきている」わけではなく「馴染みある土地との魔力の繋がりを開いて、土地に眠る[[マナ]]や[[能力]]を引き出している」ということである。よって「同じ土地を2つ[[コントロール]]している」というのは「同じ土地とより強い繋がりを得ている」という意味なので、特別な場所を示す土地カードが複数あっても不自然ではない。
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**伝説でない土地の中にも「世界にふたつとない場所」を表現したものは少なくない。上記に挙げた例の他にも、例えば一口に[[山/Mountain]]と言っても同じものは2つとないはずである(日本に富士山が2つ以上あるだろうか?)。そんな中、伝説の土地として印刷したものだけを特別扱いするのは整合性を欠く。
  
==クリエイティブ上の問題点==
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そのため、[[ローウィン]]からほとんど登場しなくなり、[[ワールドウェイク]]における[[ウギンの目/Eye of Ugin]]のような非常に稀な例外を除いて伝説の土地を作らないことが一度は公式に表明された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dragon-along-2013-04-22 Dragon Along]/[https://magic.wizards.com/en/node/657596 ドラゴンとともに]([[Making Magic]] [[2013年]]4月22日 文:[[Mark Rosewater]])</ref>。しかし[[基本セット2014]]発売に伴う[[レジェンド・ルール]]の変更によってルール面の問題が改善されたため「再び作る可能性もある」と方針が変更され<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/legendary-rule-change-2013-05-23 Legendary Rule Change]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E3%80%8C%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4-2013-05-23 「レジェンド・ルール」の変更] ([[Daily MTG]]、Feature Article、文:[[Sam Stoddard]])</ref>、直後に発売された[[テーロス]]では[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]が作られた。それ以降も新しい伝説の土地が登場している。
伝説の土地には、ルール面とフレイバー面の両方において問題があるとされていた。
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===ルール面===
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*[[レジェンド・ルール]]の存在。他のパーマネントと違って土地は「コストなしでプレイできる」「デッキの根幹になる」というふたつの性質があるため、[[対消滅]]によってゲームの[[展開]]やデッキ[[構築]]の幅が狭まる影響が相対的に大きい。
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===フレイバー面===
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*マジックのゲームは「[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]同士が魔法で戦う[[デュエル|決闘]]」を模しているが、「土地以外の[[パーマネント]]を戦場に出す」のと違い、「土地を戦場に出す(土地の[[プレイ]])」は「土地をどこかから引き抜いて戦っている場所へと持ってきている」わけではなく「馴染みある土地との魔力の繋がりを開いて、土地に眠る[[マナ]]や[[能力]]を引き出している」ということである。よって「同じ土地を2つ[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している」というのは「同じ土地とより強い繋がりを得ている」という意味なので、特別な場所を示す土地カードが複数あっても不自然ではない。
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*伝説でない土地の中にも「世界にふたつとない場所」を表現したものは少なくない。上記に挙げた例の他にも、例えば一口に[[山/Mountain]]と言っても同じものは2つとないはずである(日本に富士山が2つ以上あるだろうか?)。そんな中、伝説の土地として印刷したものだけを特別扱いするのは整合性を欠く。
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その結果、[[ウギンの目/Eye of Ugin]]のような非常に稀な例外を除いて伝説の土地を作らないことが一度は公式に表明された<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/244 Dragon Along]/[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mmjp/244 ドラゴンとともに] [[Daily MTG]]、Make Magic、文:[[Mark Rosewater]])</ref>。しかし[[基本セット2014]]発売に伴う[[レジェンド・ルール]]の変更によってルール面の問題が改善されたため「再び作る可能性もある」と方針が変更され<ref>[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/248f  Legendary Rule Change]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/020752/ 「レジェンド・ルール」の変更] ([[Daily MTG]]、Feature Article、文:[[Sam Stoddard]])</ref>、実際に直後に発売された[[テーロス]]では[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]が作られた。
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==脚注==
 
==脚注==
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==参考==
 
==参考==

2024年1月25日 (木) 17:03時点における最新版

伝説の土地/Legendary Landは、特殊タイプ伝説の」を持つ土地の総称。



Urborg, Tomb of Yawgmoth / ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
伝説の土地

各土地はそれの他のタイプに加えて沼(Swamp)である。



目次

[編集] 解説

伝説性自体がある程度のペナルティ能力であることから性能が高めに設定されやすく、特に色マナをリスクなく生み出せるアンタップインの土地は(基本土地デュアルランドミラディンアーティファクト・土地小道を除けば)伝説の土地のみである。そういったカードは基本土地代わりに1枚お守り程度に挿されるケースも多い。

一時期は伝説の土地を作らないという方針もあったが現在は撤回されており(#歴史を参照)、以降は少しずつではあるが新カードが登場している。

[編集] 歴史

伝説のクリーチャー(当時のレジェンド)と同じく、エキスパンションレジェンドの6枚のカードペンデルヘイヴン/Pendelhavenなど)が初出である。

レジェンド以降、メガ・メガサイクルの最初となるミラージュテフェリーの島/Teferi's Isleまで伝説の土地は登場せず、メガ・メガサイクルが続いていた間も、メガ・メガサイクル以外はウルザズ・サーガのサイクル(トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなど)とラースの果て/Rath's Edgeだけであった。メガ・メガサイクルの終点であるインベイジョンケルドの死滅都市/Keldon Necropolisを最後にしばらく伝説の土地が登場しない時代が続いていた。

その後、伝説をテーマとする神河ブロックで復活し、コールドスナップ時のらせんブロックにも収録された。しかし、伝説の土地には、ルール面とフレイバー面の両方において問題があるとされていた。

  • ルール面の問題
    • レジェンド・ルールの存在。他のパーマネントと違って土地は「コストなしでプレイできる」「デッキの根幹になる」というふたつの性質があるため、対消滅によってゲームの展開やデッキ構築の幅が狭まる影響が相対的に大きい。
  • フレイバー面の問題
    • マジックのゲームは「プレインズウォーカー/Planeswalker同士が魔法で戦う決闘」を模しているが、「土地以外のパーマネントを戦場に出す」のと違い、「土地を戦場に出す(土地のプレイ)」は「土地をどこかから引き抜いて戦っている場所へと持ってきている」わけではなく「馴染みある土地との魔力の繋がりを開いて、土地に眠るマナ能力を引き出している」ということである。よって「同じ土地を2つコントロールしている」というのは「同じ土地とより強い繋がりを得ている」という意味なので、特別な場所を示す土地カードが複数あっても不自然ではない。
    • 伝説でない土地の中にも「世界にふたつとない場所」を表現したものは少なくない。上記に挙げた例の他にも、例えば一口に山/Mountainと言っても同じものは2つとないはずである(日本に富士山が2つ以上あるだろうか?)。そんな中、伝説の土地として印刷したものだけを特別扱いするのは整合性を欠く。

そのため、ローウィンからほとんど登場しなくなり、ワールドウェイクにおけるウギンの目/Eye of Uginのような非常に稀な例外を除いて伝説の土地を作らないことが一度は公式に表明された[2]。しかし基本セット2014発売に伴うレジェンド・ルールの変更によってルール面の問題が改善されたため「再び作る可能性もある」と方針が変更され[3]、直後に発売されたテーロスではニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxが作られた。それ以降も新しい伝説の土地が登場している。

[編集] 脚注

  1. The Legends of Time SpiralDaily MTG、Feature Article、2006年11月13日 文:Brady Dommermuth、英語)
  2. Dragon Along/ドラゴンとともに(Making Magic 2013年4月22日 文:Mark Rosewater
  3. Legendary Rule Change/「レジェンド・ルール」の変更Daily MTG、Feature Article、文:Sam Stoddard

[編集] 参考

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