基本でない土地

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'''基本でない土地'''/''Nonbasic Land''は、[[特殊タイプ]]「[[基本]]」を持たない[[土地]]のこと。[[第9版]]より前は[[特殊地形]]や「基本地形ではない土地」と表記されていた。
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'''基本でない土地'''/''Nonbasic Land''は、[[特殊タイプ]]「[[基本]]」を持たない[[土地]]のこと。
  
{{#card:Taiga}}
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{{#card:Meandering River}}
{{#card:Desert}}
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{{#card:Blood Moon}}
  
[[基本土地]]と違い[[4枚制限ルール]]に影響されるため、1つの[[デッキ]]に同じ[[カード名]]の[[カード]]は4枚までしか入れられない。これは[[デュアルランド]]などの[[基本土地タイプ]]を持つ基本でない土地でも同様である。
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==概要==
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文字通り、[[基本土地]]ではない土地のこと。基本土地とは異なる特殊な用途を持つ一方で、使用に際してルール面・カード性能面・他カードとの相互作用面で様々な制約が課されていることが多い。
  
土地を[[サーチ]]するカードは、多くが基本土地しか持ってくることができないようになっている。また、基本でない土地だけを[[対象]]にする[[土地破壊]]カードもあるので(→ [[対特殊地形カード]])、少しだけ基本土地より破壊されやすいと言える。
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大きく分けて、以下のようなものがある。
 
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*複数種類の[[色マナ]]を出せるもの([[多色土地]]→ 各種[[ペインランド]]、[[ショックランド]]など
基本でない土地を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していることで不利になるような[[呪文]]や[[能力]]もある。しかし逆に、土地を狙う[[色対策カード]]は大抵基本土地を狙い撃ちにするので、その意味では基本でない土地を並べていれば被害が減る。[[カード・プール]]や[[メタゲーム|メタ]]によってうまく使い分けるのがよい。
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基本でない土地には大きく分けて、以下のようなものがある。
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*複数種類の[[色マナ]]を出せるもの → 各種[[ペインランド]]、[[ショックランド]]など
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*複数個の[[マナ]]を出せるもの → [[裏切り者の都/City of Traitors]]、[[水晶鉱脈/Crystal Vein]]など
 
*複数個の[[マナ]]を出せるもの → [[裏切り者の都/City of Traitors]]、[[水晶鉱脈/Crystal Vein]]など
 
*[[マナ能力]]以外の能力を持つもの → [[リシャーダの港/Rishadan Port]]、[[流砂/Quicksand]]など
 
*[[マナ能力]]以外の能力を持つもの → [[リシャーダの港/Rishadan Port]]、[[流砂/Quicksand]]など
  
もちろん、これらの性質を2つ以上持ち合わせる物もあれば、いずれにも属さないものもある。
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もちろん、これらの性質を2つ以上持ち合わせる物もあるし、またこれらに当てはまらない特殊な土地も存在する。
  
2種類以上の色マナを出せたり2点以上のマナを一度に出せたりすることはメリットなので、そのほとんどが「マナを出すたびに[[ダメージ]]を受ける」「[[タップイン|タップ状態で戦場に出る]]」等のデメリットが付いている(黎明期に作られた[[デュアルランド]]は例外的にデメリットが存在しない)。「マナ能力以外の能力を持つ」事も(大抵は)メリットなので、「[[無色マナ]]しか出せない」「[[伝説の土地]]である」等のデメリットが付いている。特にデメリットがなく、条件なしで色マナを生み出せる基本でない土地は、[[リミテッド・エディション]]収録のデュアルランド10枚と[[ミラディン]]収録の[[アーティファクト・土地]]5枚、計15枚のみである([[基本セット2015]]現在)。
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複数種類の色マナを出せる[[多色土地]]は、物にもよるが[[多色デッキ]]で重宝される。一方で、無色マナしか出せない土地は[[単色デッキ]]で使用されることが多い。また、複数のマナを出す土地は[[コンボデッキ]]などの[[マナ加速]]用に昔から広く使われてきた。
  
また、基本でない土地だけを狙い撃つカードは、基本土地に対してのアンチカードよりも総数が多く強力とされ、そのためデュアルランドなどが使える環境でも、基本土地も併用される場合が多い。
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特に[[モダン]]や[[エターナル]]のように豊富な多色土地が存在する[[フォーマット]]では、基本土地をほとんど採用していないデッキというのも珍しくない。しかし以下に述べるように基本でない土地には必ず一定のリスクが伴うため、基本土地を一切採用しないということはあまりなく、数枚程度は基本土地を入れておくのが一般的である。
  
複数種類の色マナを出せる[[多色地形]]は、物にもよるが[[多色デッキ]]で重宝される。一方で、無色マナしか出せない土地は[[単色デッキ]]で使用されることが多い。また、複数のマナを出す土地は[[コンボデッキ]]などの加速用に昔から広く使われてきた。
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==欠点・リスク==
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===ルール面・性能面での制約===
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*[[基本土地]]と違い[[4枚制限ルール]]に影響されるため、1つの[[デッキ]]に同じ[[カード名]]の[[カード]]は4枚までしか入れられない。
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*基本的に、[[タップイン]]だったり、[[マナ能力]]の[[起動]]に何らかの条件や[[コスト]]が必要だったり、[[無色マナ]]しか生み出せなかったり、[[伝説の土地]]だったり、と言ったデメリットが課せられている。
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**基本土地同様にアンタップインかつコストやリスクなしで[[色マナ]]を生み出せる基本でない土地は、[[リミテッド・エディション]]収録の[[デュアルランド]]10枚、[[ミラディン]]収録の[[アーティファクト・土地]]5枚、[[ゼンディカーの夜明け]]と[[カルドハイム]]の[[小道]]10枚、計25枚のみである。
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===他カードとの相互作用===
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*土地を[[サーチ]]するカードはほとんどが基本土地しか持ってくることができないようになっており、基本でない土地をサーチする手段は限られている。
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**[[基本土地タイプ]]を参照してサーチするカードはいくつかあるので、基本土地タイプを持つ[[デュアルランド]]などは比較的サーチしやすい。
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*基本でない土地を狙い撃ちにする対策カードも多く存在する(→[[基本でない土地への対策カード]])。
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**[[破壊]]するものが最も多いが、[[血染めの月/Blood Moon]]のように破壊せず無力化するものや、[[発展の代価/Price of Progress]]や[[世慣れたドライアド/Dryad Sophisticate]]のように土地そのものに影響は与えない形で対策するものもある。
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**一方で、基本土地タイプを参照する[[色対策カード]]も少なくなく、そちらに対しては基本でない土地のほうが被害が少なく済むこともある。[[カードプール]]や[[メタゲーム|メタ]]によってうまく使い分けるのがよい。
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===その他===
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*いくつかの[[除去]]には「強力だが、補填として[[コントローラー]]に基本土地をサーチして[[戦場に出す]]ことを許す[[効果]]」を持つものがある([[流刑への道/Path to Exile]]、[[暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy]]など)。
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**基本土地を採用していないデッキではその補填を得られず、それらのカードが持つ「使ったが側が[[アドバンテージ]]損をする」というデメリットを帳消しにさせてしまう。特に例示したカードは[[トーナメント]]での採用率が高いため、それらを見据える意味でも少数の基本土地を採用しておく[[構築]]は一般的である。
  
 
==基本でない土地のサイクル一覧==
 
==基本でない土地のサイクル一覧==
*[[デュアルランド]]([[リミテッド・エディション]])
+
[[土地#サイクル一覧]]を参照。
*[[ウルザランド]]([[アンティキティー]])
+
 
*[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の[[伝説の土地]] → [[Karakas]]など([[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]])
+
==その他==
*[[伝説のクリーチャー]]との[[バンド]]を与える土地 → [[Cathedral of Serra]]など([[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]])
+
*[[第9版]]より前の日本語訳では、「[[特殊地形]]」や「基本地形ではない土地」と表記されていた。
*[[貯蔵ランド]]([[フォールン・エンパイア]]、[[メルカディアン・マスクス]]、[[時のらせん]])
+
**英語版では当時から変わらず"Nonbasic Land"表記である。ただし、古い時代には"Non-Basic Land"(ハイフンが入る)表記も見られた。
*[[サクリファイスランド]]([[フォールン・エンパイア]]、[[ミラージュ]]、[[インベイジョン]]、[[オデッセイ]])
+
 
*[[ペインランド]]([[アイスエイジ]]、[[アポカリプス]])
+
===文章欄等のデザイン===
*[[お休みランド]][[アイスエイジ]][[テンペスト]][[神河物語]]
+
基本でない土地の[[文章欄]]およびカード枠のデザインは他の呪文や基本土地のそれと異なり、カードの効果によって異なっている。
*[[レイスランド]]([[ホームランド]])
+
 
*基本土地を[[生け贄に捧げる]]土地 → [[Kjeldoran Outpost]]など([[アライアンス]])
+
以下に現在の仕様に至るまでの幾多の試行錯誤・変遷の沿革を記す。
*[[フェッチランド]][[ミラージュ]]、[[オンスロート]]、[[ゼンディカー]])
+
 
*[[伝説の土地]]のメガ・サイクル → [[トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair]]など([[ミラージュ・ブロック]][[インベイジョン・ブロック]]
+
;[[リミテッド・エディション]]
*[[バウンスランド]]([[ビジョンズ]]、[[ラヴニカ・ブロック]])
+
:[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初の基本でない土地(そして同時に初の[[2色土地]])たる[[デュアルランド]]サイクルは、その文章欄に自身が生み出せる2種類の色マナを視覚的に表現するために、その2色の「しましま模様」の印刷が施されていた([[Tundra]]の{{Gatherer|id=286|カード画像}})。
*[[タップインペインランド]]([[テンペスト]])
+
:[[デュアルランド#その他|デュアルランド]]の項も参照。
*[[サイクリングランド]]([[ウルザズ・サーガ]]、[[オンスロート]])
+
 
*[[ウルザズ・サーガ]]の伝説の土地 → [[セラの聖域/Serra's Sanctum]]など([[ウルザズ・サーガ]])
+
;[[アラビアンナイト]][[ミラージュ]]、[[第4版]]
*[[ミシュラランド]][[ウルザズ・レガシー]]、[[ワールドウェイク]])
+
:[[アラビアンナイト]]以降様々な基本でない土地が登場した。文章欄及び[[絵|イラスト]]の縁枠のデザインは(現在では考えられないが)[[エキスパンション]]ごとに独自のものが用意され、その[[セット]]内の全ての基本でない土地がこれに統一されていた。色マナを生み出せる土地であっても、逆に[[マナを出さない土地カード|マナを生み出すことのできない土地]]であっても同一の枠色であり、さらにエキスパンションごとに色が異なるため視覚的に判りづらく問題があった。
*[[枯渇ランド]][[メルカディアン・マスクス]])
+
:具体的には以下の通り。
*[[タップインデュアルランド]][[インベイジョン]]、[[コールドスナップ]])
+
:*アラビアンナイトは「黄土色」([[オアシス/Oasis]]の{{Gatherer|id=991|カード画像}}
*[[棲み家]][[プレーンシフト]])
+
:*[[アンティキティー]]は「茶色」([[ミシュラの工廠/Mishra's Factory]]の{{Gatherer|id=1071|カード画像}}
*[[スレッショルドランド]][[オデッセイ]])
+
:*[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]は「金色」([[カラカス/Karakas]]の{{Gatherer|id=1701|カード画像}}
*[[フィルターランド]][[オデッセイ]])
+
:*[[ザ・ダーク]]は「暗い紫」([[イス卿の迷路/Maze of Ith]]の{{Gatherer|id=1824|カード画像}}
*[[汚れた土地]][[トーメント]])
+
:*[[フォールン・エンパイア]]は「赤」([[ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground]]の{{Gatherer|id=2007|カード画像}}
*[[オンスロート]][[部族 (俗称)|部族]]支援土地 → [[争乱の崖地/Contested Cliffs]]など([[オンスロート]]
+
:*[[アイスエイジ]]は「青」([[アダーカー荒原/Adarkar Wastes]]の{{Gatherer|id=2750|カード画像}}
*[[アーティファクト・土地]]([[ミラディン]])
+
:*[[アライアンス]]は「明るい紫」([[Kjeldoran Outpost]]の{{Gatherer|id=3233|カード画像}}
*[[神河物語]][[]]に対応した[[伝説の土地]] [[永岩城/Eiganjo Castle]]など([[神河物語]]
+
:*[[ホームランド]]は「青緑」([[Aysen Abbey]]の{{Gatherer|id=3036|カード画像}}
*[[無色マナ]]を生む[[伝説の土地]] → [[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]など([[神河物語]])
+
:*[[ミラージュ]]は「暗い緑」([[氾濫原/Flood Plain]]の{{Gatherer|id=3572|カード画像}}
*[[ショックランド]][[ラヴニカ・ブロック]]
+
:**[[第4版]][[再録]]されたものは元カードと同じデザインで印刷されている([[オアシス/Oasis]]の{{Gatherer|id=2388|カード画像}}/[[ミシュラの工廠/Mishra's Factory]]の{{Gatherer|id=2387|カード画像}})。
*[[本拠地ランド]][[ラヴニカ・ブロック]])
+
 
*[[時のらせんブロック]]の[[伝説の土地]] → [[トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair]]など([[時のらせんブロック]])
+
;[[ビジョンズ]]
*[[未来予知]]の2色土地 → [[雨雲の迷路/Nimbus Maze]]など([[未来予知]])
+
:[[ビジョンズ]]収録の[[バウンスランド]]サイクルにて、デュアルランド以来となる色分けが行われた。[[白マナ]]を生み出せるものは「白」([[乾燥高原/Karoo]]の{{Gatherer|id=3753|カード画像}})、[[青マナ]]を生み出せるものは「青」([[珊瑚礁/Coral Atoll]]の{{Gatherer|id=3748|カード画像}})といった形で、特定の1色の色マナを生み出せる土地の文章欄は(基本土地と同様に)その色で着色されるようになった。
*[[未来予知]][[キーワード能力]]を持つ土地 → [[新ベナリア/New Benalia]]など([[未来予知]]
+
:一方、それ以外のものはカードの効果にかかわらず([[知られざる楽園/Undiscovered Paradise]]のように複数種類の色マナを生み出せるものであっても)同一のデザインで印刷されている。
*[[ヴィヴィッドランド]]([[ローウィン]])
+
:*ちなみに、ビジョンズ収録のバウンスランドサイクル以外の基本でない土地はミラージュと同じデザインで印刷された。
*[[ローウィン]]の[[部族 (俗称)|部族]]支援土地 → [[古の円形劇場/Ancient Amphitheater]]など([[ローウィン]]
+
 
*[[秘匿|秘匿土地]]([[ローウィン]]
+
;[[第5版]][[ウルザズ・レガシー]]
*[[ハイブリッドランド]]([[シャドウムーア・ブロック]])
+
:[[第5版]]ではビジョンズでの変更を踏まえ、基本でない土地のデザインの統一が行われた。特定の1色のみの色マナを生み出せる土地の文章欄はその色で、それ以外はアラビアンナイトのものに近い「黄土色」の文章欄で統一された([[ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground]]の{{Gatherer|id=4182|カード画像}}/[[アダーカー荒原/Adarkar Wastes]]の{{Gatherer|id=4175|カード画像}})。
*[[基本土地タイプ]]を持つ基本でない土地 → [[霧覆いの平地/Mistveil Plains]]など([[シャドウムーア]])
+
 
*[[タップイントライランド]]([[アラーラの断片]])
+
;[[第6版]][[スカージ]]
*[[全景]][[アラーラの断片]]
+
:[[第6版]]では従来のものに加え、新たに[[2色土地]]に「グラデーション」の色分けが追加された([[アダーカー荒原/Adarkar Wastes]]の{{Gatherer|id=14727|カード画像}})。どの色のマナを生み出せるのかが視覚的に明瞭となり、これにより[[旧枠]]時代の基本でない土地の枠デザインのテンプレートが完成した。
*[[M10ランド]][[基本セット2010]][[イニストラード]]
+
:まとめると以下の3通りのデザインで統一された。
*[[隠れ家]]([[ゼンディカー]])
+
:*特定の1色のみの色マナを生み出せる土地は「該当する色」([[ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground]]の{{Gatherer|id=14726|カード画像}}
*[[ゼンディカー]]の[[色]]に対応した土地 → [[空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin]]など([[ゼンディカー]])
+
:*[[2色土地]]([[フェッチランド]]含)は2色の「グラデーション」([[アダーカー荒原/Adarkar Wastes]]の{{Gatherer|id=14727|カード画像}}
*[[CIP]][[能力]]を持つ[[コモン]]の土地 → [[セジーリのステップ/Sejiri Steppe]]など([[ワールドウェイク]])
+
:*それ以外の基本でない土地は「黄土色」([[真鍮の都/City of Brass]]の{{Gatherer|id=14732|カード画像}}
*[[傷跡ランド]][[ミラディンの傷跡]]
+
 
*[[起動コスト]]に2色を要する[[起動型能力]]を持つ土地 → [[ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt]]など ([[イニストラード・ブロック]])
+
;[[第8版]]以降(現在)
*[[]][[ラヴニカへの回帰]][[ギルド門侵犯]]
+
:[[新枠]]版デザインのテンプレートは制定当初から確立しており、[[タイプ行]](および[[名前]]欄)・[[文章欄]]・ピンラインの3つの要素を用いて表現される。[[新枠#基本セット2015以降のカード枠|基本セット2015以降のカード枠]]になった現在も継続して用いられている。
*[[神殿]]([[テーロス・ブロック]])
+
:具体的には以下の通り。
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{| class="wikitable"
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|-
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!種類!!タイプ行!!文章欄!!ピンライン!!備考
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|-
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|'''色マナを生み出すマナ能力を持たない土地'''|| colspan="3" style="background-color:#dcdcdc; text-align:center"|灰色||[[進化する未開地/Evolving Wilds]]の{{Gatherer|id=384939|カード画像}}
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|-
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|'''特定の1色のみの色マナを生み出すマナ能力を持つ土地'''||colspan="3" style="background-color:#ffdab9; text-align:center"|該当色||[[ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground]]の{{Gatherer|id=391232|カード画像}}
 +
|-
 +
|'''2色土地(フェッチランド含)'''||style="background-color:#dcdcdc; text-align:center"|灰色||colspan="2" style="background-color:#e0ffff; text-align:center"|グラデーション||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]の{{Gatherer|id=388151|カード画像}}
 +
|-
 +
|'''3色以上の色マナを生み出すマナ能力を持つ土地'''||colspan="3" style="background-color:#ffff7f; text-align:center"|金色||[[海辺の城塞/Seaside Citadel]]の{{Gatherer|id=422694|カード画像}}
 +
|-
 +
|'''[[基本土地タイプ]]を持ち、3色以上の色マナを生み出すマナ能力を持つ土地'''||style="background-color:#dfd; text-align:center"|基本土地タイプの色||colspan="2" style="background-color:#ffff7f; text-align:center"|金色||[[つぶやき林/Murmuring Bosk]]の{{Gatherer|id=422680|カード画像}}
 +
|-
 +
|}
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:*しかし、[[虹色の眺望/Prismatic Vista]][[寓話の小道/Fabled Passage]]のように、このテンプレートに則していないカードもごく少数存在している。
 +
:**例示した2枚は[[基本土地]][[サーチ]]する[[フェッチランド]]なので、最上段の「色マナを生み出すマナ能力を持たない土地」に該当するものの、実際のカードでは4段目の「3色以上の色マナを生み出すマナ能力を持つ土地」と同じ様式で印刷されている({{Gatherer|id=465463|カード画像}})。
  
 
==参考==
 
==参考==

2023年3月5日 (日) 21:08時点における最新版

基本でない土地/Nonbasic Landは、特殊タイプ基本」を持たない土地のこと。


Meandering River / 曲がりくねる川
土地

曲がりくねる川はタップ状態で戦場に出る。
(T):(白)か(青)を加える。



Blood Moon / 血染めの月 (2)(赤)
エンチャント

基本でない土地は山(Mountain)である。


目次

[編集] 概要

文字通り、基本土地ではない土地のこと。基本土地とは異なる特殊な用途を持つ一方で、使用に際してルール面・カード性能面・他カードとの相互作用面で様々な制約が課されていることが多い。

大きく分けて、以下のようなものがある。

もちろん、これらの性質を2つ以上持ち合わせる物もあるし、またこれらに当てはまらない特殊な土地も存在する。

複数種類の色マナを出せる多色土地は、物にもよるが多色デッキで重宝される。一方で、無色マナしか出せない土地は単色デッキで使用されることが多い。また、複数のマナを出す土地はコンボデッキなどのマナ加速用に昔から広く使われてきた。

特にモダンエターナルのように豊富な多色土地が存在するフォーマットでは、基本土地をほとんど採用していないデッキというのも珍しくない。しかし以下に述べるように基本でない土地には必ず一定のリスクが伴うため、基本土地を一切採用しないということはあまりなく、数枚程度は基本土地を入れておくのが一般的である。

[編集] 欠点・リスク

[編集] ルール面・性能面での制約

[編集] 他カードとの相互作用

[編集] その他

[編集] 基本でない土地のサイクル一覧

土地#サイクル一覧を参照。

[編集] その他

  • 第9版より前の日本語訳では、「特殊地形」や「基本地形ではない土地」と表記されていた。
    • 英語版では当時から変わらず"Nonbasic Land"表記である。ただし、古い時代には"Non-Basic Land"(ハイフンが入る)表記も見られた。

[編集] 文章欄等のデザイン

基本でない土地の文章欄およびカード枠のデザインは他の呪文や基本土地のそれと異なり、カードの効果によって異なっている。

以下に現在の仕様に至るまでの幾多の試行錯誤・変遷の沿革を記す。

リミテッド・エディション
マジック初の基本でない土地(そして同時に初の2色土地)たるデュアルランドサイクルは、その文章欄に自身が生み出せる2種類の色マナを視覚的に表現するために、その2色の「しましま模様」の印刷が施されていた(Tundraカード画像)。
デュアルランドの項も参照。
アラビアンナイトミラージュ第4版
アラビアンナイト以降様々な基本でない土地が登場した。文章欄及びイラストの縁枠のデザインは(現在では考えられないが)エキスパンションごとに独自のものが用意され、そのセット内の全ての基本でない土地がこれに統一されていた。色マナを生み出せる土地であっても、逆にマナを生み出すことのできない土地であっても同一の枠色であり、さらにエキスパンションごとに色が異なるため視覚的に判りづらく問題があった。
具体的には以下の通り。
ビジョンズ
ビジョンズ収録のバウンスランドサイクルにて、デュアルランド以来となる色分けが行われた。白マナを生み出せるものは「白」(乾燥高原/Karooカード画像)、青マナを生み出せるものは「青」(珊瑚礁/Coral Atollカード画像)といった形で、特定の1色の色マナを生み出せる土地の文章欄は(基本土地と同様に)その色で着色されるようになった。
一方、それ以外のものはカードの効果にかかわらず(知られざる楽園/Undiscovered Paradiseのように複数種類の色マナを生み出せるものであっても)同一のデザインで印刷されている。
  • ちなみに、ビジョンズ収録のバウンスランドサイクル以外の基本でない土地はミラージュと同じデザインで印刷された。
第5版ウルザズ・レガシー
第5版ではビジョンズでの変更を踏まえ、基本でない土地のデザインの統一が行われた。特定の1色のみの色マナを生み出せる土地の文章欄はその色で、それ以外はアラビアンナイトのものに近い「黄土色」の文章欄で統一された(ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battlegroundカード画像/アダーカー荒原/Adarkar Wastesカード画像)。
第6版スカージ
第6版では従来のものに加え、新たに2色土地に「グラデーション」の色分けが追加された(アダーカー荒原/Adarkar Wastesカード画像)。どの色のマナを生み出せるのかが視覚的に明瞭となり、これにより旧枠時代の基本でない土地の枠デザインのテンプレートが完成した。
まとめると以下の3通りのデザインで統一された。
第8版以降(現在)
新枠版デザインのテンプレートは制定当初から確立しており、タイプ行(および名前欄)・文章欄・ピンラインの3つの要素を用いて表現される。基本セット2015以降のカード枠になった現在も継続して用いられている。
具体的には以下の通り。
種類 タイプ行 文章欄 ピンライン 備考
色マナを生み出すマナ能力を持たない土地 灰色 進化する未開地/Evolving Wildsカード画像
特定の1色のみの色マナを生み出すマナ能力を持つ土地 該当色 ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battlegroundカード画像
2色土地(フェッチランド含) 灰色 グラデーション 溢れかえる岸辺/Flooded Strandカード画像
3色以上の色マナを生み出すマナ能力を持つ土地 金色 海辺の城塞/Seaside Citadelカード画像
基本土地タイプを持ち、3色以上の色マナを生み出すマナ能力を持つ土地 基本土地タイプの色 金色 つぶやき林/Murmuring Boskカード画像

[編集] 参考

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