ラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)

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{{Otheruses|ストーリー用語|[[ドラゴンの迷路]]初出の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・[[カード]]|ラル・ザレック/Ral Zarek}}
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{{Otheruses|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|[[ドラゴンの迷路]]初出の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・[[カード]]|ラル・ザレック/Ral Zarek}}
'''ラル・ザレック'''/''Ral Zarek''は[[ラヴニカへの回帰ブロック]]のキャラクター。初登場は[[コンピューターゲーム]]「[[Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012]]」。[[ドラゴンの迷路]]の[[ラル・ザレック/Ral Zarek]]でカード化された。
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'''ラル・ザレック'''/''Ral Zarek''は[[ラヴニカへの回帰ブロック]]初出のキャラクター。初登場は[[コンピューターゲーム]]「[[Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012]]」。[[ドラゴンの迷路]]の[[ラル・ザレック/Ral Zarek]]でカード化された。
  
 
==解説==
 
==解説==
[[ラヴニカ/Ravnica]]出身の[[人間]]男性の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]。
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[[ラヴニカ/Ravnica]]出身の[[人間/Human#ラヴニカ|人間/Human]]男性の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]({{Gatherer|id=369630}})。[[ファイレクシア:完全なる統一]]時点で40代半ば<ref>[[Magic The Gathering The Visual Guide]](公式書籍)</ref>
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[[イゼット団/The Izzet]]の[[ギルド魔道士]]。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターの[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]にすら隠していた<ref>RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One</ref>。彼は[[青]]と[[赤]]の[[マナ]]に列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。彼は呪文を効率良く使うために自作の装備を身に着けている。背負った増幅器(蓄電機とも)/Accumulatorは電気を溜めこみ、右腕の篭手/Gauntretからそれを放出する。
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危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。
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恋人に[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]の[[トミク・ヴロナ/Tomik Vrona]]がいる。
  
[[イゼット団/The Izzet]][[ギルド魔道士]]。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターの[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]にすら隠していた<ref>RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One</ref>。
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*ブロック小説「The Secretist」やその著者であるクリエイティブチームの[[Doug Beyer]]によると、ラルは一つの[[次元/Plane]]に縛られているニヴ=ミゼットのことを侮りつつも自分の才能を認めてもらいたいと思っており、ニヴ=ミゼットの注目を受ける[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]に嫉妬し敵意を向けている様子<ref>[http://dougbeyermtg.tumblr.com/post/60913660340/ A Voice for Vorthos]</ref>。
彼は[[青]]と[[赤]]の[[マナ]]に列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が強く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。
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*初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「<B>元</B>イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列では[[ギルド/Guild]]体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。
*初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「<B>元</B>イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列ではギルド体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。
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==経歴==
 
==経歴==
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===イゼット団加入前===
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[[ラヴニカのギルド]]の小説[[背景世界/読み物/ラヴニカのギルド〜灯争大戦#外部サイト|The Gathering Storm]]では、彼の生い立ちについて明かされた。
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一握りの支配層が大勢の貧困層を酷使する地域、[[ラヴニカ/Ravnica#その他|Tovrna]]にて生を受ける。ラルが11歳の時、彼の母親は工場の事故で重傷を負ってしまう。介護もむなしく2年後に母が亡くなると、数か月後には酒浸りの父を捨て独立した。
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17歳の時、彼は[[ラヴニカのその他のキャラクター#Elias|Elias(エリアス)]]という売れない詩人に恋をし同居生活を始めた。二人の生活を支えるため、当時の彼が使える唯一の魔法、雨を操る魔法を用いて食い扶持を稼いでいたラルであったが、雇い主の息子から理不尽な暴行を受ける。ぼろ雑巾のようになったラルを助けたのは、[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]を名乗る老人であった。
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20歳の頃にはニコル・ボーラスの元で汚れ仕事に従事するようになっており、ボーラスは報酬としてエリアスが出世街道を歩めるよう裏工作をした。だが借金の徴収中、親を守ろうと自分を刺してきた子供を反射的に殺しかけてしまう。傷だらけの心身で家に戻ったラルが見たのは、見知らぬ男と浮気するエリアスの姿であった。ラルの頭は怒りで真っ白になり――
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気付けば、稲妻で動く機械に満ちた[[次元/Plane]]に飛ばされていた。彼はプレインズウォーカーとして覚醒したのだ。この次元の工匠に弟子入りし、一ヶ月以上を費やして機械技術を学んだ後に独立。10年後には発明家たちをまとめ上げる立場になっていた。そこにボーラスの使いが現れ、自分に奉仕することでラヴニカでの借りを返すように迫る。だがラルは、エリアスの不倫とそれによる自身の点火がボーラスにより仕組まれたものではないかと疑っており、彼の申し出を拒絶した。その後、彼は試作型の増幅器を携えてラヴニカへと帰還し、イゼット団へと加入した。
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===ラヴニカへの回帰ブロック、The Secretist===
 
===ラヴニカへの回帰ブロック、The Secretist===
 
ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark|プレインズウォーカーの灯]]に目覚めてからのラルは故郷の[[次元/Plane]]に縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。
 
ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark|プレインズウォーカーの灯]]に目覚めてからのラルは故郷の[[次元/Plane]]に縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。
  
彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]の調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼットの優位性を大いに得た。しかしミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|精神魔道士]]を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした[[奇魔]]の[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon|メーレク/Melek]]を選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。
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彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]の調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼット団の優位性を大いに得た。しかしニヴ=ミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ニヴ=ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|精神魔道士]]を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした[[奇魔]]の[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon|メーレク/Melek]]を選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。
  
そして迷路競争開催日当日。憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害。自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、他のギルドへの自己顕示及び迷路の賞品で得られる力。
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そして迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、迷路の賞品である大いなる力を手に入れニヴ=ミゼットを含む全ての者に己の価値を認めさせることだった。
イゼット門付近でジェイスと会合し、互いにプレインズウォーカーであることを知る。その多大な力を[[ギルドパクト/Guildpact]]制定に活かし平和に導くよう諭されるも、ラルにしてみれば理解できないものであった。プレインズウォーカーの本分ではないと一蹴。交戦状態になる。
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しかし彼にとって想定外なのは、自身同様ジェイスも殺意を持って臨むと思い込んでいたこと。ジェイスには無為に争う時間もなかった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかず撤退されてしまう。
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迷路の終着点アゾール公会広場に到着し、[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]を除く他の迷路走者と殺し合いを始めた。しかしそれは[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind|ラザーヴ/Lazav]]による煽動であった。このまま争いが続けば最終手段の[[至高の評決/Supreme Verdict]]により全滅してしまう…ジェイスは自らの全魔力を使って彼らの精神に呼びかけ、信念・知識・見聞を共有させた。そして自らが新たなギルドパクトであることを宣言し、全面戦争を回避した。
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ラルは[[イゼットのギルド門/Izzet Guildgate|イゼット門]]付近で件の精神魔導師…ジェイスを待ち受け、互いにプレインズウォーカーであることを知る。ラヴニカとイゼット団のためにも争わずに道を開けるようにジェイスに諭されるものの、同じプレインズウォーカーの存在は脅威であり取り除かねばならないとして一蹴した。そして後から現れた[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]の前でジェイスの本性――この世界の者ではないことを間接的に暴き、彼女へとジェイスが真実を告白するように仕向けた。ジェイスに長年偽られていたことを知ったイマーラが去った後、ラルとジェイスは交戦状態になる。しかしラルにとって想定外なのは、全ての迷路走者に迷路を走破させる必要のあったジェイスは、イゼット代表である彼を殺すつもりはないということだった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかずジェイスを取り逃がしてしまった。
  
ミゼットはまるでこの結末を予期したように満足し、ジェイスに幾かの問いかけをした後帰還した。
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ラルは迷路の終着点、アゾール公会広場/Forum of Azorに最初に到着したが、そこでは何も起こらなかった。やがて集まった全ての迷路走者たちは、迷路の賞を求めてジェイスの制止に耳を貸さずに争い始めた。しかしそれは[[ラザーヴ/Lazav]]による煽動であった。このまま争いが続けば、[[アゾール/Azor]]が最終手段として残した[[至高の評決/Supreme Verdict]]が下され第10地区は消滅する…ジェイスは自らの精神感応能力を使って走者全ての精神を互いに接続し、彼らの信念・知識・見聞を共有させた。
元々ジェイスの調査を命じたはずがミゼットのこの不審と迷路競争の結末…ラルは釈然としないまま広場を去った。
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後に多元宇宙に関する知識を抹消された。悪用を恐れたジェイスによる精神介入である。
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全てのギルド走者の間に協調がもたらされたことにより評決は回避された。広場にはニヴ=ミゼットが現れて[[ギルドパクト/Guildpact]]の復活を宣言した……これこそが迷路の賞品であった。ニヴ=ミゼットは演壇に立つジェイスと何事かを確認するかのような問答を交わし、飛び去っていった。一体何が起こったのかいまいち理解できずに訝しむラルに、[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]]代表の[[ラヴィニア/Lavinia]]が囁いた。
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''「[[ギルドパクトの体現者、ジェイス/Jace, the Living Guildpact|彼]]がギルドパクトよ(He is the Guildpact,)」''
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===ギルドパクトの復活===
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ジェイスがギルドパクトとしてギルドを調停する力を得るという結果は、ラルには到底我慢ならなかった。彼はイゼット団による支配という輝かしい勝利を得るために、ニヴ=ミゼットが優位を得る方法とジェイスを失脚させる計画を模索している。
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===電光虫プロジェクト/Project Lightning Bug===
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ニヴ=ミゼットはジェイスの時折の不可解な消失を感づいていた。侍従のメイリーはそれ詳細調査する必要を説いて「電光虫計画」を発案し、その主席調査員としてラルが任命される。ジェイスの正体を知っているラルは、既にその消失が次元渡りを意味することを知っていた。己がプレインズウォーカーであることを隠していたラルにとって、ニヴ=ミゼットがその真実を知ることは破滅を意味していた。ニヴ=ミゼットは恐らく好奇心のままにラヴニカにいる全てのプレインズウォーカーを解剖するか、その自尊心が己を越えた存在に耐え切れずに食べてしまうだろう。
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ラルはジェイスを徹底追跡しながらも、結果報告を先延ばしにしていた。しかし、[[ボロス軍/Boros Legion|ボロス軍]]に定期的に接触する[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|謎のプレインズウォーカー]]の存在がラルを悩ませていた。その人物は毎日夕刻の同時刻にラヴニカに出現してはいずこかへと去っていく。ラルはその追跡を打ち切ったものの、その規則性はいずれはイゼットに、そしてニヴ=ミゼットにプレインズウォーカーの真実を暴露することとなるだろう。ニヴ=ミゼットの追及やメイリーの介入に急かされ、追い詰められたラルはついにジェイスに協力を求めた。その中で、ラルとジェイスはお互いの過去やラヴニカに対する心情を語り合い、理解を深め合った。ジェイスは幻影と次元渡りを駆使して調査結果を混乱させ、ニヴ=ミゼットに電光虫計画が失敗であることを納得させた。
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===かの闘技場にて/In This Very Arena===
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その日、ラルは密かに手に入れた情報を伝えるためにジェイスを[[ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium]]へと呼び出した。挨拶代わりにギルドパクトに対する罵詈雑言を込めた思考を読み取らせつつも、思考のやり取りの中で、電光虫計画は公式には中止になったものの未だにラヴニカ内でのプレインズウォークを探知し続けていること、その結果をニヴ=ミゼットとイゼット団に隠し続けていることを明かす。その上で、ジェイスに恨みを持つ[[ヴラスカ/Vraska]]がラヴニカを離れ、『まるで虚空へ渡ったように』その行先が不明であることを告げた。その情報はジェイスにとって知りたい事で、ラルもそう考えたから呼び出したのだという。
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ラルはジェイスが[[ゼンディカー/Zendikar]]や[[イニストラード/Innistrad]]へと旅立っていたことも把握しており、ジェイスがそれらについてを話そうとするとラルは席を立つ。話を聞いて欲しくてジェイスはそれを追いかける。劇場の外に出たラルは、ジェイスの正体は誰にも明かさないことを改めて告げ、多くの者の羨望と嫉妬を集めるギルドパクトの地位に立つジェイスに、ラヴニカにいる間に何をすべきかを考えるように促した。
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そのとき2人の前に、[[カラデシュ/Kaladesh]]にいるはずの[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]が現れる(経緯は[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/homesick-2016-08-29 Homesick]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017421/ 郷愁]を参照)。リリアナはラルを一瞥だけして、ジェイスに対し[[テゼレット/Tezzeret]]が生きていたことを告げ、ギデオンを連れてカラデシュに来るように要請する。唐突なことに驚いて反応できないジェイスをよそに、リリアナは人目に付く街路の只中で、カラデシュへとプレインズウォークして行った。ラルはリリアナとは初対面だったが、彼女のただならぬ様子と言い訳できない状況にただ肩をすくめるばかりのジェイスを見て、彼女の要請に従うことを勧めて立ち去った。
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===[[ラヴニカのギルド]]、[[ラヴニカの献身]]、[[灯争大戦]]===
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ニヴ=ミゼットにはラルがプレインズウォーカーであることはとっくに見抜かれており、ニヴの開発した[[次元間の標/Interplanar Beacon]]を起動しニコル・ボーラスと戦うために多元宇宙のプレインズウォーカー達を呼び集める計画に参加した。それ自体がプレインズウォーカーの灯を収穫するためのボーラスの計画の一部だった事が判明した後は逆に次元間の導の破壊作戦に参加し、[[永遠衆/Eternal]]と戦った。
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ニヴ=ミゼットがギルドパクトの座を継いだ後はイゼット団のギルド指導者となった。
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===[[War of the Spark: Forsaken]]===
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かつてボーラスに与していたことの贖罪として、[[テゼレット/Tezzeret]]を追跡し抹殺するようニヴ=ミゼットに命じられる。もっとも、灯争大戦前の彼との因縁を清算できるという点で、これはラルにとって望むことであった。彼は[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]の協力の元[[エスパー/Esper]]にある彼の要塞を見つけ出し攻め込んだ。
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だが、ラルの襲来はテゼレットにとって計算の内であった。稲妻を吸収して[[次元橋/Planar Bridge#ストーリー|次元橋/Planar Bridge]]を再起動したテゼレットの前に、彼は一方的に蹂躙された。テゼレットは「ラヴニカでは俺が死んだと虚偽の報告をしろ、さもなくばこの場で殺す」と選択を迫る。ラルはその場でこそ要求を呑みラヴニカへ敗走するも、ニヴ達の前ではテゼレットを取り逃したことを明かした。
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===[[機械兵団の進軍]]===
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[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の侵攻に対してラヴニカで立ち向かった。[[ゴルガリ団/The Golgari]]を完成化させラヴニカ全土を一つにしようとする[[ヴラスカ/Vraska]]に対し、[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]を排出させる装置を打ち込み撃退した。
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===[[カルロフ邸殺人事件]]===
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プレインズウォーカーへの偏見が向けられる中、トミクを通じてのオルゾフ組からの融資を受け、イゼット団として私的研究よりも都市のインフラ復興を優先させる姿勢により信頼を回復させた。
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===[[サンダー・ジャンクションの無法者]]===
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[[領界路/Omenpath]]の利権を握ろうとするニヴ=ミゼットの命を受け、[[サンダー・ジャンクション/Thunder Junction]]で領界路を利用した通信網の中継塔の建設を指揮している。
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===[[ブルームバロウ]]===
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ジェイスの痕跡を辿り[[ブルームバロウ/Bloomburrow]]を訪れたが、次元の魔法により[[カワウソフォーク/Otterfolk]]に変化してしまう。
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[[渓間/Valley#三本木市/Three Tree City|三本木市/Three Tree City]]で聞き込みをしていたところでジェイスの姿を幻視した[[ヘルガ/Helga]]と出会い、唯一の手がかりである彼女を守るため[[メイブル/Mabel]]の一行に加わった。
  
 
==登場==
 
==登場==
 
===登場カード===
 
===登場カード===
*[[ラル・ザレック/Ral Zarek]]
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{{キャラクターを表すカード/ラル・ザレック}}
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====[[カード名]]に登場====
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;[[ラヴニカのギルド]] [[プレインズウォーカーデッキ]]
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:[[ラルの消散/Ral's Dispersal]]、[[ラルの静電術師/Ral's Staticaster]]
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;[[灯争大戦]]
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:[[ラルの発露/Ral's Outburst]]
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;[[機械兵団の進軍]]
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:[[ラルの援軍/Ral's Reinforcements]]
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====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
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;[[ギルド門侵犯]]
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:[[誘導稲妻/Homing Lightning]]、[[湿った墓/Watery Grave]]
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;[[ドラゴンの迷路]]
 +
:[[天才の煽り/Blast of Genius]]
 +
;[[ラヴニカのギルド]]
 +
:[[嵐の行使/Command the Storm]]、[[千年嵐/Thousand-Year Storm]]、[[イゼットのギルド門/Izzet Guildgate]]([[コレクター番号]]251)
 +
;ラヴニカのギルド [[プレインズウォーカーデッキ]]
 +
:[[正確な稲妻/Precision Bolt]]
 +
;[[ラヴニカの献身]]
 +
:[[ドビンの鋭感/Dovin's Acuity]]
 +
;[[灯争大戦]]
 +
:[[稲妻曲げ/Bolt Bend]]、[[ラルの発露/Ral's Outburst]]
 +
;[[モダンホライゾン]]
 +
:[[独創のタリスマン/Talisman of Creativity]]
 +
;[[ミスティカルアーカイブ]]
 +
:[[ショック/Shock]]
 +
;[[機械兵団の進軍]]
 +
:[[ラルの援軍/Ral's Reinforcements]]
  
====イラストに登場====
+
====[[絵|イラスト]]に登場====
 
;[[イゼットvsゴルガリ]]
 
;[[イゼットvsゴルガリ]]
 
:[[予言の稲妻/Prophetic Bolt]]
 
:[[予言の稲妻/Prophetic Bolt]]
37行: 120行:
 
;[[ドラゴンの迷路]]
 
;[[ドラゴンの迷路]]
 
:[[天才の煽り/Blast of Genius]]
 
:[[天才の煽り/Blast of Genius]]
====フレイバー・テキストに登場====
+
;[[ラヴニカのギルド]]
;[[ギルド門侵犯]]
+
:[[嵐の行使/Command the Storm]]、[[発展+発破/Expansion+Explosion|発破/Explosion]]
:[[誘導稲妻/Homing Lightning]]、[[湿った墓/Watery Grave]]
+
;ラヴニカのギルド [[プレインズウォーカーデッキ]]
;[[ドラゴンの迷路]]
+
:[[ラルの消散/Ral's Dispersal]]、[[正確な稲妻/Precision Bolt]]
:天才の煽り/Blast of Genius
+
;[[灯争大戦]]
 +
:[[論議を呼ぶ計画/Contentious Plan]]、[[稲妻曲げ/Bolt Bend]]、[[ラルの発露/Ral's Outburst]]
 +
;[[Secret Lair Drop Series/2022年#Pride Across the Multiverse|Pride Across the Multiverse]]
 +
:[[瞬間の味わい/Savor the Moment]]
 +
;[[機械兵団の進軍]]
 +
:[[ラルの援軍/Ral's Reinforcements]]
 +
;[[ホリデーギフトカード]]
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:[[Seasonal Sequels]]
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===登場デッキ===
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;[[プレインズウォーカーデッキ]]
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*[[嵐を呼ぶ者、ラル/Ral, Caller of Storms (プレインズウォーカーデッキ)|嵐を呼ぶ者、ラル/Ral, Caller of Storms]]
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===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
*[http://www.wizards.com/magic/Multiverse/planeswalkers.aspx?x=mtg/multiverse/planeswalkers/ralzarek Planeswalkers: Ral Zarek](公式サイト)
+
*[https://magic.wizards.com/en/story/ral-zarek-planeswalker Ral Zarek]/[https://magic.wizards.com/ja/story/ral-zarek-planeswalker ラル・ザレック](公式サイト)
 +
*[https://web.archive.org/web/20210430203237/https://magic.wizards.com/en/story/planeswalkers/ral-zarek RAL ZAREK - PLANESWALKERS]/[https://web.archive.org/web/20150720043458/https://magic.wizards.com/ja/story/planeswalkers/raruzaretuku ラル・ザレック - プレインズウォーカー](旧公式サイト, Internet Archive)
 +
*[https://web.archive.org/web/20150224084044/http://archive.wizards.com/Magic/Multiverse/planeswalkers.aspx?x=mtg/multiverse/planeswalkers/ralzarek Planeswalkers: Ral Zarek(Internet Archive)](旧旧公式サイト)
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 +
;[[ラヴニカへの回帰ブロック]]
 
*RETURN TO RAVNICA Player's Guide([[ラヴニカへの回帰]] [[ファットパック]]付属)
 
*RETURN TO RAVNICA Player's Guide([[ラヴニカへの回帰]] [[ファットパック]]付属)
 
*[[Return to Ravnica: The Secretist, Part One]](小説)
 
*[[Return to Ravnica: The Secretist, Part One]](小説)
 
*[[Gatecrash: The Secretist, Part Two]](小説)
 
*[[Gatecrash: The Secretist, Part Two]](小説)
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/236 Gatecrash: The Secretist, Part Two](Feature Article 2013年2月26日 [[Doug Beyer]]著)
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/gatecrash-secretist-part-two-2013-02-26 Gatecrash: The Secretist, Part Two](Feature Article [[2013年]]2月26日 [[Doug Beyer]]著)
*[http://www.youtube.com/watch?v=gZf08OBag4o Dragon's Maze Trailer]/[http://www.youtube.com/watch?v=MUCAP1Kz63w 日本語版](ドラゴンの迷路 予告編)
+
*[https://www.youtube.com/watch?v=gZf08OBag4o Dragon's Maze Trailer]/[https://www.youtube.com/watch?v=MUCAP1Kz63w 日本語版](ドラゴンの迷路 予告編)
 
*DRAGON'S MAZE Player's Guide(ドラゴンの迷路 [[ファットパック]]付属)
 
*DRAGON'S MAZE Player's Guide(ドラゴンの迷路 [[ファットパック]]付属)
 
*[[Dragon's Maze: The Secretist, Part Three]](小説)
 
*[[Dragon's Maze: The Secretist, Part Three]](小説)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/250 Last Day]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/022983/ 最後の日](Uncharted Realms 2013年6月5日 [[Colin Kawakami]]著)
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/uncharted-realms/last-day-2013-06-05 Last Day]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0004402/ 最後の日](Uncharted Realms 2013年6月5日 [[Colin Kawakami]]著)
 +
<!-- *[http://www.happymtg.com/column/wakatsuki/10540/ あなたの隣のプレインズウォーカー ~第15回 屋根の上のラル・ザレック~] (happymtg.com [[若月繭子]]著) -->
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/checking-planeswalkers-2014-06-16 Checking in on the Planeswalkers]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0010782/ プレインズウォーカー達の現状](Feature [[2014年]]6月17日 Doug Beyer著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/uncharted-realms/project-lightning-bug-2015-05-27 Project Lightning Bug]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014980/ 電光虫プロジェクト](Uncharted Realms [[2015年]]5月27日 Doug Beyer著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/checking-planeswalkers-2015-2015-08-19 Checking in on the Planeswalkers (2015)]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0015523/ プレインズウォーカー達の現状2015](Feature 2015年8月19日 [[Mel Li]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/very-arena-2016-10-12 In This Very Arena]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017731/ かの闘技場にて](Magic Story [[2016年]]10月12日 Doug Beyer著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/hour-devastation-2017-07-26 Hour of Devastation]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0019243/ 破滅の刻](Magic Story [[2017年]]7月26日 [[Ken Troop]]著、名前のみ)
  
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;[[ラヴニカのギルド]]~[[灯争大戦]]
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*The Gathering Storm
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**[https://web.archive.org/web/20230330065740/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=36d503287d Chapter One: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp [[2019年]]6月5日 [[Django Wexler]]著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429053949/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=48e093d4dd Chapter Three: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp [[2019年]]6月19日 [[Django Wexler]]著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429053947/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=2de430a9bf Chapter Four: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp [[2019年]]6月26日 [[Django Wexler]]著)
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**[https://web.archive.org/web/20220629133355/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=86d67692c6 Chapter Five: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年7月3日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20220813000808/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=c30e7cb7d4 Chapter Six: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年7月10日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20220902175653/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=f04ef0245f Chapter Seven: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年7月17日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20230419070020/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=77411a7f11 Chapter Eight: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年7月24日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20230330214116/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=fd2c659d7a Chapter Nine: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年8月7日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429053758/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=331efd73d0 Chapter Ten: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年8月14日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20220523001836/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=7b5dcd8afa Chapter Eleven: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年8月21日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20211130103435/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=6ab57d4759 Chapter Twelve: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年8月28日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20220520133040/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=ccb3c2685c Chapter Thirteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年9月4日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20211128055248/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=95ad516ac6 Chapter Fourteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年9月11日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429053800/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=d671aab704 Chapter Fifteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年9月18日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429131201/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=d0a25b1715 Chapter Sixteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年9月25日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20211130085023/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=8f97764f58 Chapter Seventeen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年10月2日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20230315115021/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=0d75c9223b Chapter Eighteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年10月9日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20210429053757/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=989fe24b08 Chapter Nineteen: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年10月16日 Django Wexler著)
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**[https://web.archive.org/web/20220516194142/https://us14.campaign-archive.com/?u=671981442a09c23d267bd602b&id=b7318e2d99 Chapter Twenty: The Gathering Storm(Internet Archive)](Mailchimp 2019年10月23日 Django Wexler著)
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*[[War of the Spark: Ravnica]](小説)
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**[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/war-spark-ravnica-old-friends-and-new-2019-05-08 War of the Spark: Ravnica—Old Friends and New]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/WAR/0032511/ ラヴニカ:灯争大戦――古き友、新しき友](Magic Story [[2019年]]5月8日 [[Greg Weisman]]著)
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**[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/war-spark-ravnica-path-opulent-2019-05-15 War of the Spark: Ravnica – The Path to Opulent]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/WAR/0032528/ ラヴニカ:灯争大戦――絢爛の聖堂へ](Magic Story 2019年5月15日 Greg Weisman著)
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**[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/war-spark-ravnica-rallying-reluctant-2019-05-22 War of the Spark: Ravnica – Rallying the Reluctant]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/WAR/0032551/ ラヴニカ:灯争大戦――結束という難問](Magic Story 2019年5月22日 Greg Weisman著)
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**[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/war-spark-ravnica-desperate-operatives-2019-05-29 War of the Spark: Ravnica—Desperate Operatives]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/WAR/0032570/ ラヴニカ:灯争大戦――退路なき任務](Magic Story 2019年5月29日 Greg Weisman著)
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**[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/war-spark-ravnica-operation-desperation-2019-06-05 War of the Spark: Ravnica—Operation Desperation]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/WAR/0032589/ ラヴニカ:灯争大戦――絶体絶命作戦](Magic Story 2019年6月5日 Greg Weisman著)
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*[[War of the Spark: Forsaken]](小説)
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;[[Magic (BOOM!)]]
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;[[機械兵団の進軍]]
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/one-and-the-same March of the Machine | Ravnica: One and the Same]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036876/ サイドストーリー・ラヴニカ編 ひとつにして同一](Magic Story [[2023年]]3月24日 [[Alison Lührs]]著)
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;[[カルロフ邸殺人事件]]
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-1-ghosts-of-our-past Murders at Karlov Manor | Episode 1: Ghosts of Our Past]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037450/ 第1話 過去の幽霊](Magic Story [[2023年]]12月5日 [[Seanan McGuire]]著、名前のみ)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-8-gods-of-chaos Murders at Karlov Manor | Episode 8: Gods of Chaos]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037507/ 第8話 混沌の神々](Magic Story 2024年1月16日 Seanan McGuire著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-9-beauty-in-destruction Murders at Karlov Manor | Episode 9: Beauty in Destruction]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037508/ 第9話 破壊の中の美](Magic Story 2024年1月17日 Seanan McGuire著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-10-roots-of-decay Murders at Karlov Manor | Episode 10: Roots of Decay]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MKM/0037518/ 第10話 腐朽の根](Magic Story 2024年1月18日 Seanan McGuire著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-murders-at-karlov-manor Planeswalker's Guide to Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037571/ プレインズウォーカーのための『カルロフ邸殺人事件』案内]([[Daily MTG]] [[2024年]]2月1日 [[Emily Teng]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-and-characters-of-murders-at-karlov-manor The Legends (and Characters) of Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037609/ 『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち]([[Daily MTG]] 2024年2月6日 Emily Teng著)
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;[[サンダー・ジャンクションの無法者]]
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-1-an-offer-of-revenge Episode 1: An Offer of Revenge]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037679/ 第1話 復讐の誘い](Magic Story [[2024年]]3月11日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-2-the-jailbreak Episode 2: The Jailbreak]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037681/ 第2話 脱獄作戦](Magic Story [[2024年]]3月13日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-3-a-train-to-prosperity Episode 3: A Train to Prosperity]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037693/ 第3話 プロスペリティ行き列車にて](Magic Story [[2024年]]3月18日 [[Akemi Dawn Bowman]]著、名前のみ)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-5-high-moon Episode 5: High Moon]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037710/ 第5話 月下の決闘](Magic Story [[2024年]]3月25日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-6-the-ballad-of-thieves-and-thunderslingers Episode 6: The Ballad of Thieves and Thunderslingers](Magic Story [[2024年]]3月25日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)
 
==脚注==
 
==脚注==
<references/>
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==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
  
[[Category:プレインズウォーカー|らる]]
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[[Category:プレインズウォーカー|らるされつく]]

2024年8月24日 (土) 13:28時点における最新版

ラル・ザレック/Ral Zarekラヴニカへの回帰ブロック初出のキャラクター。初登場はコンピューターゲームMagic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012」。ドラゴンの迷路ラル・ザレック/Ral Zarekでカード化された。

目次

[編集] 解説

ラヴニカ/Ravnica出身の人間/Human男性のプレインズウォーカー/Planeswalkerイラスト)。ファイレクシア:完全なる統一時点で40代半ば[1]

イゼット団/The Izzetギルド魔道士。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターのニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetにすら隠していた[2]。彼はマナに列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。彼は呪文を効率良く使うために自作の装備を身に着けている。背負った増幅器(蓄電機とも)/Accumulatorは電気を溜めこみ、右腕の篭手/Gauntretからそれを放出する。

危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。

恋人にオルゾフ組/The Orzhov Syndicateトミク・ヴロナ/Tomik Vronaがいる。

  • ブロック小説「The Secretist」やその著者であるクリエイティブチームのDoug Beyerによると、ラルは一つの次元/Planeに縛られているニヴ=ミゼットのことを侮りつつも自分の才能を認めてもらいたいと思っており、ニヴ=ミゼットの注目を受けるジェイス・ベレレン/Jace Belerenに嫉妬し敵意を向けている様子[3]
  • 初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列ではギルド/Guild体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。

[編集] 経歴

[編集] イゼット団加入前

ラヴニカのギルドの小説The Gathering Stormでは、彼の生い立ちについて明かされた。

一握りの支配層が大勢の貧困層を酷使する地域、Tovrnaにて生を受ける。ラルが11歳の時、彼の母親は工場の事故で重傷を負ってしまう。介護もむなしく2年後に母が亡くなると、数か月後には酒浸りの父を捨て独立した。

17歳の時、彼はElias(エリアス)という売れない詩人に恋をし同居生活を始めた。二人の生活を支えるため、当時の彼が使える唯一の魔法、雨を操る魔法を用いて食い扶持を稼いでいたラルであったが、雇い主の息子から理不尽な暴行を受ける。ぼろ雑巾のようになったラルを助けたのは、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasを名乗る老人であった。

20歳の頃にはニコル・ボーラスの元で汚れ仕事に従事するようになっており、ボーラスは報酬としてエリアスが出世街道を歩めるよう裏工作をした。だが借金の徴収中、親を守ろうと自分を刺してきた子供を反射的に殺しかけてしまう。傷だらけの心身で家に戻ったラルが見たのは、見知らぬ男と浮気するエリアスの姿であった。ラルの頭は怒りで真っ白になり――

気付けば、稲妻で動く機械に満ちた次元/Planeに飛ばされていた。彼はプレインズウォーカーとして覚醒したのだ。この次元の工匠に弟子入りし、一ヶ月以上を費やして機械技術を学んだ後に独立。10年後には発明家たちをまとめ上げる立場になっていた。そこにボーラスの使いが現れ、自分に奉仕することでラヴニカでの借りを返すように迫る。だがラルは、エリアスの不倫とそれによる自身の点火がボーラスにより仕組まれたものではないかと疑っており、彼の申し出を拒絶した。その後、彼は試作型の増幅器を携えてラヴニカへと帰還し、イゼット団へと加入した。

[編集] ラヴニカへの回帰ブロック、The Secretist

ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。プレインズウォーカーの灯に目覚めてからのラルは故郷の次元/Planeに縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。

彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である暗黙の迷路/The Implicit Mazeの調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼット団の優位性を大いに得た。しかしニヴ=ミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ニヴ=ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した精神魔道士を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした奇魔メーレク/Melekを選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。

そして迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、迷路の賞品である大いなる力を手に入れニヴ=ミゼットを含む全ての者に己の価値を認めさせることだった。

ラルはイゼット門付近で件の精神魔導師…ジェイスを待ち受け、互いにプレインズウォーカーであることを知る。ラヴニカとイゼット団のためにも争わずに道を開けるようにジェイスに諭されるものの、同じプレインズウォーカーの存在は脅威であり取り除かねばならないとして一蹴した。そして後から現れたイマーラ・タンドリス/Emmara Tandrisの前でジェイスの本性――この世界の者ではないことを間接的に暴き、彼女へとジェイスが真実を告白するように仕向けた。ジェイスに長年偽られていたことを知ったイマーラが去った後、ラルとジェイスは交戦状態になる。しかしラルにとって想定外なのは、全ての迷路走者に迷路を走破させる必要のあったジェイスは、イゼット代表である彼を殺すつもりはないということだった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかずジェイスを取り逃がしてしまった。

ラルは迷路の終着点、アゾール公会広場/Forum of Azorに最初に到着したが、そこでは何も起こらなかった。やがて集まった全ての迷路走者たちは、迷路の賞を求めてジェイスの制止に耳を貸さずに争い始めた。しかしそれはラザーヴ/Lazavによる煽動であった。このまま争いが続けば、アゾール/Azorが最終手段として残した至高の評決/Supreme Verdictが下され第10地区は消滅する…ジェイスは自らの精神感応能力を使って走者全ての精神を互いに接続し、彼らの信念・知識・見聞を共有させた。

全てのギルド走者の間に協調がもたらされたことにより評決は回避された。広場にはニヴ=ミゼットが現れてギルドパクト/Guildpactの復活を宣言した……これこそが迷路の賞品であった。ニヴ=ミゼットは演壇に立つジェイスと何事かを確認するかのような問答を交わし、飛び去っていった。一体何が起こったのかいまいち理解できずに訝しむラルに、アゾリウス代表のラヴィニア/Laviniaが囁いた。

がギルドパクトよ(He is the Guildpact,)」

[編集] ギルドパクトの復活

ジェイスがギルドパクトとしてギルドを調停する力を得るという結果は、ラルには到底我慢ならなかった。彼はイゼット団による支配という輝かしい勝利を得るために、ニヴ=ミゼットが優位を得る方法とジェイスを失脚させる計画を模索している。

[編集] 電光虫プロジェクト/Project Lightning Bug

ニヴ=ミゼットはジェイスの時折の不可解な消失を感づいていた。侍従のメイリーはそれ詳細調査する必要を説いて「電光虫計画」を発案し、その主席調査員としてラルが任命される。ジェイスの正体を知っているラルは、既にその消失が次元渡りを意味することを知っていた。己がプレインズウォーカーであることを隠していたラルにとって、ニヴ=ミゼットがその真実を知ることは破滅を意味していた。ニヴ=ミゼットは恐らく好奇心のままにラヴニカにいる全てのプレインズウォーカーを解剖するか、その自尊心が己を越えた存在に耐え切れずに食べてしまうだろう。

ラルはジェイスを徹底追跡しながらも、結果報告を先延ばしにしていた。しかし、ボロス軍に定期的に接触する謎のプレインズウォーカーの存在がラルを悩ませていた。その人物は毎日夕刻の同時刻にラヴニカに出現してはいずこかへと去っていく。ラルはその追跡を打ち切ったものの、その規則性はいずれはイゼットに、そしてニヴ=ミゼットにプレインズウォーカーの真実を暴露することとなるだろう。ニヴ=ミゼットの追及やメイリーの介入に急かされ、追い詰められたラルはついにジェイスに協力を求めた。その中で、ラルとジェイスはお互いの過去やラヴニカに対する心情を語り合い、理解を深め合った。ジェイスは幻影と次元渡りを駆使して調査結果を混乱させ、ニヴ=ミゼットに電光虫計画が失敗であることを納得させた。

[編集] かの闘技場にて/In This Very Arena

その日、ラルは密かに手に入れた情報を伝えるためにジェイスをラクドスの肉儀場/Rakdos Carnariumへと呼び出した。挨拶代わりにギルドパクトに対する罵詈雑言を込めた思考を読み取らせつつも、思考のやり取りの中で、電光虫計画は公式には中止になったものの未だにラヴニカ内でのプレインズウォークを探知し続けていること、その結果をニヴ=ミゼットとイゼット団に隠し続けていることを明かす。その上で、ジェイスに恨みを持つヴラスカ/Vraskaがラヴニカを離れ、『まるで虚空へ渡ったように』その行先が不明であることを告げた。その情報はジェイスにとって知りたい事で、ラルもそう考えたから呼び出したのだという。

ラルはジェイスがゼンディカー/Zendikarイニストラード/Innistradへと旅立っていたことも把握しており、ジェイスがそれらについてを話そうとするとラルは席を立つ。話を聞いて欲しくてジェイスはそれを追いかける。劇場の外に出たラルは、ジェイスの正体は誰にも明かさないことを改めて告げ、多くの者の羨望と嫉妬を集めるギルドパクトの地位に立つジェイスに、ラヴニカにいる間に何をすべきかを考えるように促した。

そのとき2人の前に、カラデシュ/Kaladeshにいるはずのリリアナ・ヴェス/Liliana Vessが現れる(経緯はHomesick/郷愁を参照)。リリアナはラルを一瞥だけして、ジェイスに対しテゼレット/Tezzeretが生きていたことを告げ、ギデオンを連れてカラデシュに来るように要請する。唐突なことに驚いて反応できないジェイスをよそに、リリアナは人目に付く街路の只中で、カラデシュへとプレインズウォークして行った。ラルはリリアナとは初対面だったが、彼女のただならぬ様子と言い訳できない状況にただ肩をすくめるばかりのジェイスを見て、彼女の要請に従うことを勧めて立ち去った。

[編集] ラヴニカのギルドラヴニカの献身灯争大戦

ニヴ=ミゼットにはラルがプレインズウォーカーであることはとっくに見抜かれており、ニヴの開発した次元間の標/Interplanar Beaconを起動しニコル・ボーラスと戦うために多元宇宙のプレインズウォーカー達を呼び集める計画に参加した。それ自体がプレインズウォーカーの灯を収穫するためのボーラスの計画の一部だった事が判明した後は逆に次元間の導の破壊作戦に参加し、永遠衆/Eternalと戦った。

ニヴ=ミゼットがギルドパクトの座を継いだ後はイゼット団のギルド指導者となった。

[編集] War of the Spark: Forsaken

かつてボーラスに与していたことの贖罪として、テゼレット/Tezzeretを追跡し抹殺するようニヴ=ミゼットに命じられる。もっとも、灯争大戦前の彼との因縁を清算できるという点で、これはラルにとって望むことであった。彼は放浪者/The Wandererの協力の元エスパー/Esperにある彼の要塞を見つけ出し攻め込んだ。

だが、ラルの襲来はテゼレットにとって計算の内であった。稲妻を吸収して次元橋/Planar Bridgeを再起動したテゼレットの前に、彼は一方的に蹂躙された。テゼレットは「ラヴニカでは俺が死んだと虚偽の報告をしろ、さもなくばこの場で殺す」と選択を迫る。ラルはその場でこそ要求を呑みラヴニカへ敗走するも、ニヴ達の前ではテゼレットを取り逃したことを明かした。

[編集] 機械兵団の進軍

新ファイレクシア/New Phyrexiaの侵攻に対してラヴニカで立ち向かった。ゴルガリ団/The Golgariを完成化させラヴニカ全土を一つにしようとするヴラスカ/Vraskaに対し、ファイレクシアの油/Phyrexian oilを排出させる装置を打ち込み撃退した。

[編集] カルロフ邸殺人事件

プレインズウォーカーへの偏見が向けられる中、トミクを通じてのオルゾフ組からの融資を受け、イゼット団として私的研究よりも都市のインフラ復興を優先させる姿勢により信頼を回復させた。

[編集] サンダー・ジャンクションの無法者

領界路/Omenpathの利権を握ろうとするニヴ=ミゼットの命を受け、サンダー・ジャンクション/Thunder Junctionで領界路を利用した通信網の中継塔の建設を指揮している。

[編集] ブルームバロウ

ジェイスの痕跡を辿りブルームバロウ/Bloomburrowを訪れたが、次元の魔法によりカワウソフォーク/Otterfolkに変化してしまう。

三本木市/Three Tree Cityで聞き込みをしていたところでジェイスの姿を幻視したヘルガ/Helgaと出会い、唯一の手がかりである彼女を守るためメイブル/Mabelの一行に加わった。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

ラヴニカのギルド プレインズウォーカーデッキ
ラルの消散/Ral's Dispersalラルの静電術師/Ral's Staticaster
灯争大戦
ラルの発露/Ral's Outburst
機械兵団の進軍
ラルの援軍/Ral's Reinforcements

[編集] フレイバー・テキストに登場

ギルド門侵犯
誘導稲妻/Homing Lightning湿った墓/Watery Grave
ドラゴンの迷路
天才の煽り/Blast of Genius
ラヴニカのギルド
嵐の行使/Command the Storm千年嵐/Thousand-Year Stormイゼットのギルド門/Izzet Guildgateコレクター番号251)
ラヴニカのギルド プレインズウォーカーデッキ
正確な稲妻/Precision Bolt
ラヴニカの献身
ドビンの鋭感/Dovin's Acuity
灯争大戦
稲妻曲げ/Bolt Bendラルの発露/Ral's Outburst
モダンホライゾン
独創のタリスマン/Talisman of Creativity
ミスティカルアーカイブ
ショック/Shock
機械兵団の進軍
ラルの援軍/Ral's Reinforcements

[編集] イラストに登場

イゼットvsゴルガリ
予言の稲妻/Prophetic Bolt
ギルド門侵犯
誘導稲妻/Homing Lightning
ドラゴンの迷路
天才の煽り/Blast of Genius
ラヴニカのギルド
嵐の行使/Command the Storm発破/Explosion
ラヴニカのギルド プレインズウォーカーデッキ
ラルの消散/Ral's Dispersal正確な稲妻/Precision Bolt
灯争大戦
論議を呼ぶ計画/Contentious Plan稲妻曲げ/Bolt Bendラルの発露/Ral's Outburst
Pride Across the Multiverse
瞬間の味わい/Savor the Moment
機械兵団の進軍
ラルの援軍/Ral's Reinforcements
ホリデーギフトカード
Seasonal Sequels

[編集] 登場デッキ

プレインズウォーカーデッキ

[編集] 登場作品・登場記事

ラヴニカへの回帰ブロック
ラヴニカのギルド灯争大戦
Magic (BOOM!)
機械兵団の進軍
カルロフ邸殺人事件
サンダー・ジャンクションの無法者

[編集] 脚注

  1. Magic The Gathering The Visual Guide(公式書籍)
  2. RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One
  3. A Voice for Vorthos

[編集] 参考

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