ブースター・ドラフト

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(「発売された順の逆で開封する」ことは推奨事項であり、必須要件ではない。)
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'''ブースター・ドラフト'''/''Booster Draft''とは、[[ドラフト]]の一種であり、[[認定大会]]でも多く行われている[[リミテッド]]形式。略して「ブードラ」と呼ばれることも多い。
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{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}'''ブースター・ドラフト'''/''Booster Draft''とは、[[リミテッド]][[フォーマット]]の一つ。[[ドラフト]]の一種であり、[[認定大会]]でも多く行われている。略して「ブードラ」と呼ばれることも多い。
  
 
==基本的な流れ==
 
==基本的な流れ==
未開封パックを1人3つ持ち、1パックを開封しそのうちの1枚を取り、伏せて置く。残りの[[カード]]は隣の[[プレイヤー]]に渡す。
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8人の[[プレイヤー]]が集まり、各人が未開封の[[プレイ・ブースター]](導入前のセットでは[[ドラフト・ブースター]])を3つ持つ。全員がパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り(これを'''ドラフト'''、あるいは[[ピック]]という)、残りの[[カード]]は伏せたまま隣の[[プレイヤー]]に渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がドラフトするまで続ける。ドラフトしたカードは裏向きで束にしておく。
その後、「回ってきたカードから1枚取って(これを[[ピック]]という)、残りを隣に渡す」を繰り返し、これを15枚のカードを全員がピックするまで続ける。
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この手順を3パックぶん繰り返し、自分がピックした45枚のカードと好きな枚数の[[基本土地]]カードで40枚以上の[[デッキ]]を構築する。
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既にドラフトしたカードは特定のタイミングでのみ確認できる。[[ルール適用度]]がプロまたは競技の場合、1パック分のドラフトが終了した後、次のパックを開封するまでにカードを確認する時間が与えられる。ルール適用度が一般の場合は、これからドラフトを行うカードの束を受け取る前(カード束が手元にない状態)であれば確認できる。
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この手順を3パック、回す方向を変えながら繰り返す(右回り→左回り→右回り)。自分がドラフトしたカードと好きな枚数の[[基本土地]]カードで40枚以上の[[デッキ]]を構築する。
  
 
==認定大会でのルール==
 
==認定大会でのルール==
[[認定大会]]ブースター・ドラフトでは、以下の3つが必要である。
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===ドラフトのルール===
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[[認定大会]]ブースター・ドラフトでは、以下の3つが必要である。
  
*[[プレイヤー]]1人ごとにブースター3パック
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*[[プレイヤー]]1人ごとに[[プレイ・ブースター]](あるいは[[ドラフト・ブースター]])3パック
 
*プレイヤー8人(まれに7人)
 
*プレイヤー8人(まれに7人)
 
*十分な基本土地カード
 
*十分な基本土地カード
  
認定大会の場合、通常は最新の[[ブロック (総称)|ブロック]]を用いて行われるが、「最新のブロックを用いなければならない」というルールは存在しないため、[[グランプリ]]の[[サイドイベント]]でよく行われている[[カオスドラフト]]のようなドラフトも認定要件を満たすことができる。ただし1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを、同じ順番で開封しなければならない。
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認定大会の場合、1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを同じ順番で開封しなければならない。ドラフト開始前に[[無作為に]]席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り(カードを左隣に渡す)、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。
  
ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている。なお、このルールは[[ミラディン包囲戦]]の発売に際し改訂されたもので、[[ゼンディカー・ブロック]]以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた。
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*[[グランプリ]]の決勝ラウンドなど、席順が作為的(1位と8位、2位と7位、4位と5位、3位と6位がそれぞれ反対の席)に決められる場合もある。
  
ドラフト開始前に[[無作為に]]席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。
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[[ルール適用度]]の高いドラフト戦になると、カードをドラフトする際に所定の制限時間が設けられるとともに、自分がドラフトしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない。また、カードの外部からの持ち込みなどの[[不正行為]]防止のため、あらかじめ[[ジャッジ]]が開封し印を入れたカードでドラフト戦を行う場合もある。ドラフトの際、テーブルジャッジが同席することもある。
公認大会で[[ルール適用度]]の高いドラフト戦になると、テーブルジャッジがつき、カードをピックする際に[[マジック・イベント規定]]に基づいた制限時間が設けられる。
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また同様にルール適用度の高いドラフト戦ではあらかじめジャッジが開封し、カードに印が入っているカードでドラフト戦を行う。また、自分がピックしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない場合もある。
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ドラフト戦の細かい規則は[[マジック・イベント規定]]に記されている。
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通常は最新の[[カード・セット]]の[[プレイ・ブースター]]([[ドラフト・ブースター]])が用いられる。
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*かつての[[ブロック (総称)|ブロック]]制の[[エキスパンション]]を用いる場合、ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている(なお、このルールは[[ミラディン包囲戦]]の発売に際し改訂されたもので、[[ゼンディカー・ブロック]]以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた)。しかしながら、推奨されているだけで'''強制ではない'''ため、[[グランプリ]]の[[サイドイベント]]でよく行われている[[カオスドラフト]]のような、古いカードセットや複数のブロックにまたがるカードセットを用いたドラフトも認定大会として開催することができる。
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そのほか、ブースター・ドラフトの詳細な規則は[[マジック・イベント規定]]に記されている。
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===デッキ構築のルール===
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[[デッキ]]構築ルール、および使用カードに関するルールは[[リミテッド#リミテッドでの構築ルール]]、[[リミテッド#リミテッドで使用できるカード]]を参照。
  
 
==カードの分配==
 
==カードの分配==
ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然パック代が必要となる。そのため、ドラフト開始前にはパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決める。
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ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然のことではあるが各自が未開封のパックを入手する必要がある。ドラフト終了後のカードの(法的な)所有権を明確にするため、ドラフト開始前にパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決めるのが普通である。
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;[[総取り|勝者総取り]]
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:[[シングル・エリミネーション]]の優勝者が[[レア]]、[[プレミアム・カード]](まれに[[アンコモン]]も)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。
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;[[取りきり|ドラフト取りきり]]
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:自分がドラフトしたカードをそのまま持ち帰ることができる。しかし、誰かがデッキの強さよりも欲しいカードや高額なカードを優先してドラフトしてしまう(マネー・ピック)と、テーブル全体のゲームバランスが崩れつまらなくなる傾向にある。このため(信頼できる)仲間内での[[カジュアルプレイ]]や、プレミアイベントのように目先のカードより大きな報酬が賭けられている場合に推奨される。
  
[[総取り|勝者総取り]]」は、シングルエリミネーションの結果の優勝者が[[レア]]、[[プレミアム・カード]](まれに[[アンコモン]]も)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。
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;レアドラフト([[順位取り]]
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:上記2つの折衷案である。大会が終わったら[[レア]]、[[プレミアム・カード]]を1箇所に集め[[ロチェスター・ドラフト]]のように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをドラフトして持ち帰ることができる。まれに折り返しを行う場合もある。
  
[[取りきり|ピック取りきり]]」は自分がピックしたカードが持ち帰ることができる。特に制限はないのだが、デッキの強さよりも欲しいカードを優先してしまうと、ゲームとしてのバランスが崩れる傾向にある。
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ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がドラフトした[[コモン]]・アンコモンカードは(プレミアム・カードでなければ)そのまま持ち帰ることができる。
  
「レアドラフト([[順位取り]])」は上記2つの折衷案である。大会が終わったら[[レア]][[プレミアム・カード]]を1箇所に集め[[ロチェスター・ドラフト]]のように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをピックして持ち帰ることができる。
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[[デジタルゲーム]][[ファントム]]・ドラフトと極一部のイベント(→[[世界選手権14]])では、(基本土地以外の)全てのカードは終了後に主催に返却する場合もある。
  
ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がピックした[[コモン]]カードは持ち帰ることができる。基本土地カードはスタッフに返却することが推奨される。
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*デッキ構築の際に貸し出された基本土地カードは、終了後にスタッフに返却する。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[https://mtg-jp.com/reading/bb/0030868/ ブースタードラフトに挑戦する5つの理由](Beyond the Basics -上級者への道- 2018年7月12日)
 
*[[ドラフト]]
 
*[[ドラフト]]
 
*[[ロチェスター・ドラフト]]
 
*[[ロチェスター・ドラフト]]
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*[[コンスピラシー・ドラフト]]
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*[[統率者ドラフト]]
 
*[[リミテッド]]
 
*[[リミテッド]]
 
*[[トーナメント用語]]
 
*[[トーナメント用語]]

2024年3月17日 (日) 11:33時点における最新版

主な公式フォーマット

ブースター・ドラフト/Booster Draftとは、リミテッドフォーマットの一つ。ドラフトの一種であり、認定大会でも多く行われている。略して「ブードラ」と呼ばれることも多い。

目次

[編集] 基本的な流れ

8人のプレイヤーが集まり、各人が未開封のプレイ・ブースター(導入前のセットではドラフト・ブースター)を3つ持つ。全員がパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り(これをドラフト、あるいはピックという)、残りのカードは伏せたまま隣のプレイヤーに渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がドラフトするまで続ける。ドラフトしたカードは裏向きで束にしておく。

既にドラフトしたカードは特定のタイミングでのみ確認できる。ルール適用度がプロまたは競技の場合、1パック分のドラフトが終了した後、次のパックを開封するまでにカードを確認する時間が与えられる。ルール適用度が一般の場合は、これからドラフトを行うカードの束を受け取る前(カード束が手元にない状態)であれば確認できる。

この手順を3パック、回す方向を変えながら繰り返す(右回り→左回り→右回り)。自分がドラフトしたカードと好きな枚数の基本土地カードで40枚以上のデッキを構築する。

[編集] 認定大会でのルール

[編集] ドラフトのルール

認定大会ブースター・ドラフトでは、以下の3つが必要である。

認定大会の場合、1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを同じ順番で開封しなければならない。ドラフト開始前に無作為に席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り(カードを左隣に渡す)、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。

  • グランプリの決勝ラウンドなど、席順が作為的(1位と8位、2位と7位、4位と5位、3位と6位がそれぞれ反対の席)に決められる場合もある。

ルール適用度の高いドラフト戦になると、カードをドラフトする際に所定の制限時間が設けられるとともに、自分がドラフトしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない。また、カードの外部からの持ち込みなどの不正行為防止のため、あらかじめジャッジが開封し印を入れたカードでドラフト戦を行う場合もある。ドラフトの際、テーブルジャッジが同席することもある。

通常は最新のカード・セットプレイ・ブースタードラフト・ブースター)が用いられる。

  • かつてのブロック制のエキスパンションを用いる場合、ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている(なお、このルールはミラディン包囲戦の発売に際し改訂されたもので、ゼンディカー・ブロック以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた)。しかしながら、推奨されているだけで強制ではないため、グランプリサイドイベントでよく行われているカオスドラフトのような、古いカードセットや複数のブロックにまたがるカードセットを用いたドラフトも認定大会として開催することができる。

そのほか、ブースター・ドラフトの詳細な規則はマジック・イベント規定に記されている。

[編集] デッキ構築のルール

デッキ構築ルール、および使用カードに関するルールはリミテッド#リミテッドでの構築ルールリミテッド#リミテッドで使用できるカードを参照。

[編集] カードの分配

ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然のことではあるが各自が未開封のパックを入手する必要がある。ドラフト終了後のカードの(法的な)所有権を明確にするため、ドラフト開始前にパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決めるのが普通である。

勝者総取り
シングル・エリミネーションの優勝者がレアプレミアム・カード(まれにアンコモンも)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。
ドラフト取りきり
自分がドラフトしたカードをそのまま持ち帰ることができる。しかし、誰かがデッキの強さよりも欲しいカードや高額なカードを優先してドラフトしてしまう(マネー・ピック)と、テーブル全体のゲームバランスが崩れつまらなくなる傾向にある。このため(信頼できる)仲間内でのカジュアルプレイや、プレミアイベントのように目先のカードより大きな報酬が賭けられている場合に推奨される。
レアドラフト(順位取り
上記2つの折衷案である。大会が終わったらレアプレミアム・カードを1箇所に集めロチェスター・ドラフトのように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをドラフトして持ち帰ることができる。まれに折り返しを行う場合もある。

ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がドラフトしたコモン・アンコモンカードは(プレミアム・カードでなければ)そのまま持ち帰ることができる。

デジタルゲームファントム・ドラフトと極一部のイベント(→世界選手権14)では、(基本土地以外の)全てのカードは終了後に主催に返却する場合もある。

  • デッキ構築の際に貸し出された基本土地カードは、終了後にスタッフに返却する。

[編集] 参考

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