偏向/Deflection

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(17人の利用者による、間の21版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Deflection}}
 
{{#card:Deflection}}
  
単一の[[対象]]を取る[[呪文]]の対象を変えるカード。
+
単一の[[対象]]を取る[[呪文]][[対象の変更|対象を変更]]する[[カード]]。
[[打ち消されない]]呪文はこういった呪文で跳ね返そう。
+
  
呪文や能力の対象をそれ自身に向けることはできない([[CR:415.6|CR415.6]])が、偏向自体に向け直せば[[打ち消し]]呪文をはじめとする呪文を対象にする呪文を実質的に[[カウンター]]出来る。
+
対象を取らない呪文や複数対象を取る呪文にはなんら手出しができないため、[[オーラ]]および一部の[[インスタント]][[ソーサリー]]呪文にしか効果がない。普通の[[打ち消す|打ち消し]][[呪文]]の代わりに気軽に入れると、対処できる範囲の狭さに泣きを見ることになりやすい。
また、ものによるが[[火力]]や[[手札破壊]]などに対してはカウンター以上の効果を発揮する。
+
<!-- 一方、[[対戦相手]]を対象とすることの多い[[手札破壊]]には効かなかったりするので気をつけよう([[多人数戦]]ではもちろん有効)。
+
↑最近は手札破壊もプレイヤーを対象とするものが一般的になってきたので変更。 -->
+
  
*[[第9版]][[スタンダード]]落ち。こういった効果は混乱を象徴する[[]]のものとなった。(→[[分流/Shunt]]
+
そのぶん有効に働いたときの効果は、単純に打ち消したときよりもずっと高い。[[対戦相手]][[火力]][[除去]][[コンバット・トリック]]、あるいは[[引く|ドロー]]や[[手札破壊]]を奪い取ってしまえば、相手の目論見を崩せるだけでなく、逆に[[アドバンテージ]]を稼ぐこともできる。また打ち消し呪文の対象を変えることで実質的な打ち消しとして機能(下記参照)させることも可能。[[打ち消されない]]呪文に有効なのも利点。
*対象の変更先は[[解決]]時に指定する。
+
  
==主な亜種==
+
[[シングルシンボル]]とはいえ4[[マナ]]という[[重い|重さ]]が響き、トーナメントシーンで大活躍には至らなかったものの、シンプルかつ機能的なデザインを持つ基本カードとして長く基本セットに在籍した。
*[[誤った指図/Misdirection]](→[[ピッチスペル]]
+
*[[方向転換/Divert]](→[[リスティック]])
+
*[[意志を曲げる者/Willbender]](→[[変異誘発型能力]])
+
*[[分流/Shunt]](→[[赤]])
+
  
 +
*偏向自体の対象はもちろん[[唱える]]時に選ぶが、対象を変更する先は[[解決]]時に指定する。
 +
*打ち消し呪文に対する打ち消しとして使う場合、偏向自身に対象を曲げるとよい。呪文(や[[能力]])はそれ自身を対象とすることはできない({{CR|115.5}})が、偏向は別の呪文なので問題はない。また、呪文が解決されて[[スタック]]を離れるのは解決の終了時であるが、対象の変更を行うのは解決の最中であり、その段階ではまだ偏向はスタック上にあるので、変更先として適正である。
 +
**変更が完了して偏向がスタックを離れると、その後対象を偏向に変えられた打ち消し呪文は[[立ち消え|対象不適正]]により解決されなくなる。
 +
*[[第9版]]に再録されず、[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]。それ以降、こういった効果は混乱を象徴する[[赤]]のものとされた(→[[分流/Shunt]])が、近年再び青のものに戻されつつあるようだ(→[[移し変え/Redirect]])。
 +
 +
==関連カード==
 +
===主な亜種===
 +
[[赤]]の亜種については[[分流/Shunt]]を参照。
 +
*[[干渉/Meddle]] - クリーチャー1体を対象とするもののみ。他のクリーチャーに対象を変更する。2マナ。([[ミラージュ]])
 +
*[[リバウンド/Rebound]] - プレイヤー1人を対象とするもののみ。他のプレイヤーに対象を変更する。2マナ。([[ストロングホールド]])
 +
*[[誤った指図/Misdirection]] - [[手札]]の[[青]]のカード1枚を[[追放]]する[[代替コスト]]を持つ[[ピッチスペル]]。5マナ[[ダブルシンボル]]。([[メルカディアン・マスクス]])
 +
*[[方向転換/Divert]] - [[リスティック]]版。対象の呪文の[[コントローラー]]が2マナ支払わなければ対象を変更する。1マナ。([[オデッセイ]])
 +
*[[呪文乗っ取り/Spelljack]] - まず打ち消してその呪文を追放し、そのカード自体をあなたがマナ・コストを支払わずに唱えなおせる様にする。6マナ[[トリプルシンボル]]。([[ジャッジメント]])
 +
**[[ケルゥの呪文奪い/Kheru Spellsnatcher]] - [[表向きになったとき]]に呪文乗っ取りが[[誘発]]。[[変異]](4)(青)(青)を持つクリーチャー。4マナ3/3。([[タルキール覇王譚]])
 +
**[[徴用/Commandeer]] - 対象だけでなく呪文の[[コントロール]]そのものを奪う。非クリーチャー呪文限定。ダブルピッチスペル。7マナダブルシンボル。([[コールドスナップ]])
 +
**[[霊気奪い/Aethersnatch]] - ピッチスペルでなくなったが呪文全般を奪える徴用。6マナダブルシンボル。([[統率者2015]])
 +
*[[意志を曲げる者/Willbender]] - 表向きになったときに偏向の誘発。変異(1)(青)を持つクリーチャー。呪文だけでなく[[能力]]の対象も変更できる。2マナ1/2。([[レギオン]])
 +
*[[ゴブリンの捻術師/Goblin Flectomancer]] - 自身を[[生け贄に捧げる]]ことによる[[起動型能力]]。[[インスタント]]呪文か[[ソーサリー]]呪文限定、複数の対象を取る呪文(や対象を取らない呪文)にも使える。[[多色]]((青)(赤)(赤))。([[ギルドパクト]])
 +
*[[急転回/Swerve]] - 偏向と同じ効果。多色([[青赤]]2マナ)。([[アラーラの断片]])
 +
*[[移し変え/Redirect]] - 複数の対象を取る呪文(や対象を取らない呪文)にも使える。2マナダブルシンボル。([[基本セット2011]])
 +
**[[腹黒い意志/Insidious Will]] - 3つの[[モード]]のうち1つに移し変えを含む。4マナダブルシンボル。([[カラデシュ]])
 +
*[[呪文滑り/Spellskite]] - [[アーティファクト・クリーチャー]]。起動コスト([[ファイレクシア・マナ|Φ]]/青)で、呪文か能力の対象をこれに変更する。2マナ0/4。([[新たなるファイレクシア]])
 +
*[[水力発電の検体/Hydroelectric Specimen]] - [[瞬速]]クリーチャーの[[ETB]]能力。クリーチャー1体を対象とするインスタントかソーサリーのみ。これに対象を変更する。[[第2面]]が土地である[[モードを持つ両面カード]]。3マナ1/4。([[モダンホライゾン3]])
 +
{{サイクル/アポカリプスの旗手カード‎}}
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:アイスエイジブロック]]
+
*[[カード個別評価:アイスエイジ]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:8版(8th)]]
+
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:7版(7th)]]
+
*[[カード個別評価:第7版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:クラシック(6th)]]
+
*[[カード個別評価:第6版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:5版(5th)]]
+
*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]]

2024年9月11日 (水) 04:17時点における最新版


Deflection / 偏向 (3)(青)
インスタント

単一の対象を取る呪文1つを対象とし、その対象を変更する。


単一の対象を取る呪文対象を変更するカード

対象を取らない呪文や複数対象を取る呪文にはなんら手出しができないため、オーラおよび一部のインスタントソーサリー呪文にしか効果がない。普通の打ち消し呪文の代わりに気軽に入れると、対処できる範囲の狭さに泣きを見ることになりやすい。

そのぶん有効に働いたときの効果は、単純に打ち消したときよりもずっと高い。対戦相手火力除去コンバット・トリック、あるいはドロー手札破壊を奪い取ってしまえば、相手の目論見を崩せるだけでなく、逆にアドバンテージを稼ぐこともできる。また打ち消し呪文の対象を変えることで実質的な打ち消しとして機能(下記参照)させることも可能。打ち消されない呪文に有効なのも利点。

シングルシンボルとはいえ4マナという重さが響き、トーナメントシーンで大活躍には至らなかったものの、シンプルかつ機能的なデザインを持つ基本カードとして長く基本セットに在籍した。

  • 偏向自体の対象はもちろん唱える時に選ぶが、対象を変更する先は解決時に指定する。
  • 打ち消し呪文に対する打ち消しとして使う場合、偏向自身に対象を曲げるとよい。呪文(や能力)はそれ自身を対象とすることはできない(CR:115.5)が、偏向は別の呪文なので問題はない。また、呪文が解決されてスタックを離れるのは解決の終了時であるが、対象の変更を行うのは解決の最中であり、その段階ではまだ偏向はスタック上にあるので、変更先として適正である。
    • 変更が完了して偏向がスタックを離れると、その後対象を偏向に変えられた打ち消し呪文は対象不適正により解決されなくなる。
  • 第9版に再録されず、スタンダード落ち。それ以降、こういった効果は混乱を象徴するのものとされた(→分流/Shunt)が、近年再び青のものに戻されつつあるようだ(→移し変え/Redirect)。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

の亜種については分流/Shuntを参照。

アポカリプス旗手カードサイクル。アポカリプスの各に存在するサイクルの版。対戦相手呪文唱えたり能力起動したりする際の対象を選ぶ間に、最低1体の旗手を対象に取ることを強制する。

[編集] 参考

MOBILE