セラの天使/Serra Angel

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しかし人気があったものの、[[第5版]]ではカードパワーが問題として取り上げられることになり、「白の能力としてはあまりにも低コスト」「深刻なデザイン上の制約とプレイバランスの問題を発生させる」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。第5版のカードリストを発表した際には、ウィザーズ社に対して猛烈な反発の声が寄せられ、多くのプレイヤーがセラの天使不在を受け入れられなかったという(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra]参照)。
 
しかし人気があったものの、[[第5版]]ではカードパワーが問題として取り上げられることになり、「白の能力としてはあまりにも低コスト」「深刻なデザイン上の制約とプレイバランスの問題を発生させる」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。第5版のカードリストを発表した際には、ウィザーズ社に対して猛烈な反発の声が寄せられ、多くのプレイヤーがセラの天使不在を受け入れられなかったという(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr129 Que Serra, Serra]参照)。
  
セラの天使の退場を惜しいと考えていたマジックのブランド部門は、[[第7版]]開発時に[[R&D]]に対して復活を強く要望した。R&Dは初めは躊躇したものの、その頃の[[環境]]の見直しを行った上で、カードパワーの問題はすでにないとして「'''彼女が帰ってくる。'''/''She's Back.''」と共に[[再録]]を決定。基本セット常連に再び返り咲いた。(→Que Serra, Serra参照)
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セラの天使の退場を惜しいと考えていたマジックのブランド部門は、[[第7版]]開発時に[[R&D]]に対して復活を強く要望した。R&Dは初めは躊躇したものの、その頃の[[環境]]の見直しを行った上で、カードパワーの問題はすでにないとして[[再録]]を決定。基本セット常連に再び返り咲いた。(→Que Serra, Serra参照)
  
 
[[2009年]]の日本においては、スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)「ロードオブヴァーミリオンⅡ」に[http://www.famitsu.com/game/news/1226549_1124.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]した。
 
[[2009年]]の日本においては、スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)「ロードオブヴァーミリオンⅡ」に[http://www.famitsu.com/game/news/1226549_1124.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]した。

2009年11月25日 (水) 01:25時点における版


Serra Angel / セラの天使 (3)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)

飛行、警戒

4/4

飛行警戒を持った大型クリーチャーマジック:ザ・ギャザリング初の天使であり、マジックを象徴する顔となるカードの1つ。

回避能力の飛行を備え、警戒を生かすのに十分な4/4というサイズがあるため、攻防に活躍できる。アルファ時代から同期であり、飛行のである大気の精霊/Air Elementalと比べて、明らかに優れている。

利用

マジック初期には白のフィニッシャーとしてもてはやされ、グッドスタッフ的なThe Deckセラマゲドン戦略などで結果を残した。アンコモンであり比較的集めやすかったのも魅力の1つだった。

第4版を最後に一時基本セットから退場するが第7版からレアとして復活。ただし、そのころにはさらにコスト・パフォーマンスが良いクリーチャーが生まれており、出番はだいぶ減ってしまった。第7版期には火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuがいたことも悪条件であった。その後も、賛美されし天使/Exalted Angel正義の命令/Decree of Justiceの登場により、白コントロールなどのフィニッシャーとしてもほとんど使われなかった。

マジック2010では、カードパワーの上回る悪斬の天使/Baneslayer Angelが同時収録され、構築での出番はほぼ失ったものの稀少度が元のアンコモンに戻ったので、リミテッドで活躍を見せている(→Defusing Bombs参照)。また、これはAaron Forsytheの想定内であった(→Magic 2010, the New Player, and You参照)。

開発秘話

セラの天使開発にはいくつかの逸話がある。

女性の戦天使
セラの天使が女性の姿なのには訳がある。聖書における天使は性別がないとされるものの男性名がつけられていることから、典型的な戦天使は男性イメージであった。しかし、リチャード・ガーフィールドは既成イメージと異なる女性的な戦う天使を望んだため、マジック初のセットであるアルファにセラの天使が誕生することになった。北欧神話のヴァルキリーのような女性戦士の影響もあったとされる。(→Que Serra, Serra参照)
プレイテストカード
開発初期は単に「Angel」と名付けられ、テストカードではコミック「Xメン」のスーパーヒーローの1人、エンジェルのイラスト切抜きを代用した。この時点ではマナ・コストが5WWだったが、すでにサイズは4/4、空を飛び、攻撃時にタップしない(not tapped on the attack)能力を備えていた(→テストカード画像のある記事)。
「セラ」という名前
リチャード・ガーフィールドは当初、タフな女戦士のイメージを強めるため、イラストでは「serrated sword(鋸状の、ギザギザの剣)」を持たせることを思い描いた。カード名に含まれる「セラ/Serra」とは、この"serrated"に由来する命名である(製品版で剣がギザギザでないのは、イラストを描いたDouglas Shulerの聞き漏らしともいわれる)。この名前の由来は、雑誌や公式サイトなどで繰り返し語られている有名な話である。
また、セラの天使を「セラ」と略して呼ぶことは定着している。ホームランドでセラがプレインズウォーカー/Planeswalkerの名前と設定された後でも使い分けられており、マジック2010現在の公式記事でも「Serra = セラの天使」は珍しくはない。

基本セット収録とカードパワー、人気

セラの天使はアルファから第4版まで基本セットの常連であった。高いカードパワーも相まって人気が高いキャラクターであり、マジックを象徴するカードとしてイラストを用いた関連商品やフィギュアが発売されたり、公式記事でも話題が取り上げられ、Rebecca Guayのイラストによるコミック版セラの天使の発刊を始めとして、掌編などにも度々登場した。ホームランドでは、この天使の創造主であるセラ/Serraが設定された。

しかし人気があったものの、第5版ではカードパワーが問題として取り上げられることになり、「白の能力としてはあまりにも低コスト」「深刻なデザイン上の制約とプレイバランスの問題を発生させる」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。第5版のカードリストを発表した際には、ウィザーズ社に対して猛烈な反発の声が寄せられ、多くのプレイヤーがセラの天使不在を受け入れられなかったという(→Que Serra, Serra参照)。

セラの天使の退場を惜しいと考えていたマジックのブランド部門は、第7版開発時にR&Dに対して復活を強く要望した。R&Dは初めは躊躇したものの、その頃の環境の見直しを行った上で、カードパワーの問題はすでにないとして再録を決定。基本セット常連に再び返り咲いた。(→Que Serra, Serra参照)

2009年の日本においては、スクウェア・エニックスのATCG(アーケードトレーディングカードゲーム)「ロードオブヴァーミリオンⅡ」に使い魔カードとしてゲスト参戦した。

関連カード

  • 警戒を持つ全てのカード - セラの天使は警戒を持った最初のカードであり、警戒および同系統の能力の祖である。警戒はキーワード能力化されるまで、R&Dではセラの天使にちなんでSerra Ability(セラ能力)と呼ばれていた(→A Few Words From R&D参照)。

ストーリー

詳細はセラの天使/Serra Angel (ストーリー)を参照。

その他

参考

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