コピー
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
1行: | 1行: | ||
+ | {{Otheruses|ルール用語|既存のデッキを模倣したデッキ|コピーデッキ}} | ||
'''コピー'''/''Copy''とは、ある[[オブジェクト]]の[[コピー可能な値]]を、別のあるオブジェクトと同じにすること。 | '''コピー'''/''Copy''とは、ある[[オブジェクト]]の[[コピー可能な値]]を、別のあるオブジェクトと同じにすること。 | ||
7行: | 8行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | + | コピーには、主に「AはBのコピーになる」「Bのコピーであるトークンを[[戦場に出す]]」のようにコピー先が指定されている場合と、単に「Bをコピーする」とだけあってコピー先が指定されていない場合の2種類がある。 | |
− | コピー先が指定されている場合、コピー先のコピー可能な値はコピー元のコピー可能な値と同じものになる。その2つが別の[[領域]]にあったとしても、それらが領域を移動することはない。 | + | ;コピー先が指定されている場合 |
− | *例えば、[[エンチャント複製/Copy Enchantment]]、[[影武者/Body Double]]など。 | + | :コピー先が指定されている場合、コピー先のコピー可能な値はコピー元のコピー可能な値と同じものになる。その2つが別の[[領域]]にあったとしても、それらが領域を移動することはない。 |
− | *明示的に指定がない限り、元のコピー可能な値は上書きされる。 | + | :*例えば、[[エンチャント複製/Copy Enchantment]]、[[影武者/Body Double]]など。 |
+ | :*明示的に指定がない限り、元のコピー可能な値は上書きされる。 | ||
− | + | ;コピー先が指定されていない場合 | |
− | *例えば、[[双つ術/Twincast]]、[[嵐の目/Eye of the Storm]]など。 | + | :コピー先が指定されていない場合、コピー元の[[オブジェクト]]がある領域と同じ領域に、そのオブジェクトと同じコピー可能な値を持ったオブジェクトを新たに生成する。この方法で生成されたオブジェクトは[[カード]]ではない。 |
− | *この生成されたオブジェクトを指して「コピー」という場合がある。 | + | :*例えば、[[ストーム]]、[[複製]]、[[双つ術/Twincast]]、[[嵐の目/Eye of the Storm]]など。 |
+ | :*この生成されたオブジェクトを指して「コピー」という場合がある。 | ||
− | いずれの場合でも、コピーした時点ではコピー元の[[マナ・コスト]]や[[追加コスト]] | + | いずれの場合でも、コピーした時点ではコピー元の[[マナ・コスト]]や[[追加コスト]]などを[[支払う]]必要はなく、もし支払いたくても支払うことはできない。 |
− | *[[呪文]]や[[起動型能力]]をコピーした場合は、単にそのコピーが[[スタック]]に置かれるだけなので、そのコピーは[[ | + | *[[呪文]]や[[起動型能力]]をコピーした場合は、単にそのコピーが[[スタック]]に置かれるだけなので、そのコピーは[[唱える|唱えられ]]たり[[起動]]されたりしていない。 |
− | *[[カード]] | + | *[[カード]]のコピーを生成したあと、それを唱えさせるような[[効果]]も存在する。この場合、「呪文は呪文や能力の解決中に唱えられない」というルールは破られる(→[[マジックの黄金律]])。 |
− | ** | + | **カードのコピーを唱えることは文字通り「唱える」である。そのため、唱える際に[[追加コスト]]を支払うことができるし、それが強制なら支払わなくてはならない。また、それ以外の唱える時に行う選択も行うことができる。 |
− | ***これは[[キーワード能力]]によるものも含む。[[キッカー]]や[[双呪]]などによる[[追加コスト]]の処理や[[連繋]] | + | ***これは[[キーワード能力]]によるものも含む。[[キッカー]]や[[双呪]]などによる[[追加コスト]]の処理や[[連繋]]により連繋するかどうかの選択も、コピーを唱える際に行う。 |
*呪文や起動型能力が何を[[対象]]にとっているのか、という情報はコピー可能な値である。そのため、呪文や起動型能力のコピーがとる対象は、そのコピー元と全く同じである。コピーする効果に「対象を新たに選んでもよい」などと書いてないのなら、そこから対象を変更することはできない。 | *呪文や起動型能力が何を[[対象]]にとっているのか、という情報はコピー可能な値である。そのため、呪文や起動型能力のコピーがとる対象は、そのコピー元と全く同じである。コピーする効果に「対象を新たに選んでもよい」などと書いてないのなら、そこから対象を変更することはできない。 | ||
**対象を変更できる場合であっても、そのうち任意の数の対象を「変更しない」ことにしてもよい。これは元の対象が不正である場合についても同様である。もし対象を変更する場合、新しい対象についてはすべて適正でなくてはいけない。 | **対象を変更できる場合であっても、そのうち任意の数の対象を「変更しない」ことにしてもよい。これは元の対象が不正である場合についても同様である。もし対象を変更する場合、新しい対象についてはすべて適正でなくてはいけない。 | ||
− | *他のパーマネントをコピーしているパーマネントが[[裏向き]]になった場合、そのパーマネントは2/2でそれ以外の[[特性]]がない[[クリーチャー]]となる。なぜなら、裏向きであることの影響はコピー効果([[種類別]] | + | *他のパーマネントをコピーしているパーマネントが[[裏向き]]になった場合、そのパーマネントは2/2でそれ以外の[[特性]]がない[[クリーチャー]]となる。なぜなら、裏向きであることの影響はコピー効果([[種類別]]の第1種)より後に適用されるからである({{CR|706.2}})。 |
==参考== | ==参考== | ||
*[[コピー可能な値]] | *[[コピー可能な値]] | ||
− | *[[ | + | *[[コピーカード]]([[機能別カードリスト]]) |
− | + | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
− | |||
− | |||
− | {{#cr: | + | {{#cr:706}} |
2009年8月29日 (土) 23:12時点における版
コピー/Copyとは、あるオブジェクトのコピー可能な値を、別のあるオブジェクトと同じにすること。
具体的にどのような情報がコピーされる(あるいはされない)かは、コピー可能な値の項目を参照のこと。
Copy Enchantment / エンチャント複製 (2)(青)
エンチャント
エンチャント
エンチャント複製が戦場に出るに際し、あなたは戦場に出ているエンチャントを1つ選んでもよい。そうした場合、エンチャント複製はそのエンチャントのコピーとして戦場に出る。
解説
コピーには、主に「AはBのコピーになる」「Bのコピーであるトークンを戦場に出す」のようにコピー先が指定されている場合と、単に「Bをコピーする」とだけあってコピー先が指定されていない場合の2種類がある。
- コピー先が指定されている場合
- コピー先が指定されている場合、コピー先のコピー可能な値はコピー元のコピー可能な値と同じものになる。その2つが別の領域にあったとしても、それらが領域を移動することはない。
- 例えば、エンチャント複製/Copy Enchantment、影武者/Body Doubleなど。
- 明示的に指定がない限り、元のコピー可能な値は上書きされる。
- コピー先が指定されていない場合
- コピー先が指定されていない場合、コピー元のオブジェクトがある領域と同じ領域に、そのオブジェクトと同じコピー可能な値を持ったオブジェクトを新たに生成する。この方法で生成されたオブジェクトはカードではない。
- 例えば、ストーム、複製、双つ術/Twincast、嵐の目/Eye of the Stormなど。
- この生成されたオブジェクトを指して「コピー」という場合がある。
いずれの場合でも、コピーした時点ではコピー元のマナ・コストや追加コストなどを支払う必要はなく、もし支払いたくても支払うことはできない。
- 呪文や起動型能力をコピーした場合は、単にそのコピーがスタックに置かれるだけなので、そのコピーは唱えられたり起動されたりしていない。
- カードのコピーを生成したあと、それを唱えさせるような効果も存在する。この場合、「呪文は呪文や能力の解決中に唱えられない」というルールは破られる(→マジックの黄金律)。
- 呪文や起動型能力が何を対象にとっているのか、という情報はコピー可能な値である。そのため、呪文や起動型能力のコピーがとる対象は、そのコピー元と全く同じである。コピーする効果に「対象を新たに選んでもよい」などと書いてないのなら、そこから対象を変更することはできない。
- 対象を変更できる場合であっても、そのうち任意の数の対象を「変更しない」ことにしてもよい。これは元の対象が不正である場合についても同様である。もし対象を変更する場合、新しい対象についてはすべて適正でなくてはいけない。
- 他のパーマネントをコピーしているパーマネントが裏向きになった場合、そのパーマネントは2/2でそれ以外の特性がないクリーチャーとなる。なぜなら、裏向きであることの影響はコピー効果(種類別の第1種)より後に適用されるからである(CR:706.2)。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 706 サイコロを振ること
- 706.1 プレイヤーにサイコロを振らせる効果は、振るサイコロの数と種類を特定している。
- 706.2 サイコロを振った後、そのサイコロの上面に示された数が、サイコロの出た目である。サイコロの出た目に足したり引いたりする修整を加えるよう指示があることがある。他の発生源からの修整もありうる。適用できるすべての修整を考慮した後の最後の数を、出目と言う。
- 706.3 プレイヤーにサイコロを振るように指示する能力の中には、結果テーブルがあるものがある。
- 706.3a 結果テーブルは列記されているか複数行に渡る表で書かれている。各項目には、ありうる出目と、それらの出目に対応した結果が書かれている。出目は単一の数であることも「N1-N2」の形で最小値と最大値を示した幅であることも、「N+」という形で最小値だけを示した幅であることもある。各項目は、「出目がこの幅の中であるなら、[[[効果]]]。」を意味している。サイコロを振った後、その出目を用いて結果テーブルのどの効果が発生するか、あるいはしないかを決める。
- 706.3b サイコロを振るという指示、それと同じ段落にあるそれを修整するという指示、その出目に基づいた追加の指示、対応する結果テーブルは、すべてが1つの能力の一部である。
- 706.3c 結果テーブルの効果の中に、「振り直す。/Roll again.」という文章を含んでいるものがある。この追加のサイコロは、もともとのサイコロと同種同数のサイコロを使い、同じ修整を加える。
- 706.4 プレイヤーにサイコロを振るようにいう能力の中には、結果テーブルを含まないものがある。これらの能力の文章には、その出目をどう使うか、あるいは使わないかが記されている。
- 706.5 あるカード(《Celebr-8000》)は、プレイヤーに2個のサイコロを振るように指示し、そのプレイヤーが「ゾロ目を振った/rolled double」場合に追加の効果を持つ。それらのサイコロの出目が他方と等しいなら、そのプレイヤーはゾロ目を振った。
- 706.6 プレイヤーがサイコロ1つを無視するよう指示されている場合、無視したサイコロは振らなかったものとして扱う。その無視したサイコロによって能力が誘発することはなく、それに効果が適用されることもない。サイコロの出た目がもっとも小さいサイコロを無視するように指示されていて複数のサイコロが同じ最小の値を出した場合、どのサイコロを無視するかはそのプレイヤーが選ぶ。
- 706.7 プレインチェイス戦で、次元ダイスを振ることは、プレイヤーがサイコロを振ることで誘発する能力を誘発させる。しかし、その出目を別の値と交換したり出目同士を比べたり出目と特定の数を比べたりするような、その出目を数として参照する効果は、次元ダイスを振ったことを無視する。rule 901〔プレインチェイス戦〕参照。
- 706.8 あるカード(《Centaur of Attention》)はプレイヤーにサイコロを振ってその出目をそれに「保存/store」する能力と、プレイヤーは望む数だけそれらの出目を振り直すことができるという能力を持つ。
- 706.8a 出目をパーマネントに保存するとは、振ったサイコロの種類とその出目の両方を記録するということである。その記録された情報はそのパーマネントの「保存された出目/stored result」となり、その出目は保存された出目の「値/value」となる。
- 706.8b パーマネントの保存された出目1つ以上を振り直す場合、それぞれについてその記録された種類のサイコロ1個を振る。同じ種類のサイコロが複数の出目について記録されているなら、その種類のサイコロをその数だけ振り直す。振り直した元の出目は保存された出目ではなくなり、新しく振った各出目をそのパーマネントに保存する。
- 706.8c パーマネントが出目を保存する能力と保存された出目を参照する能力を持っているなら、それらの能力は関連している(rule 607.2e 参照)。
- 706 サイコロを振ること